遺言ブログ#3 サッカーを楽しむ
皆さんこんにちは。工学部材料科学総合学科4年の、加地喜一です。
引退して一ヶ月半、引退したことをすんなり受け入れている自分に驚いています。最近は研究室にバイトと忙しない日々ですが、学年対抗戦や同期とのプチ旅行などもあり、充実した部活のない日常を過ごしています。これからイベントごとは減っていきそうですが定期的に会いたいです。
それでは自分の4年間を振り返っていこうと思います。
1年目。
コロナが流行して1年目。自分は正式に入部したのが9月末でした。自分の性格や1人遅れての入部ということもあり、なかなかなじめずつらい時期でした。何度か体験にいっていたフットサル部に行こうかとも考えていましたが、当時審判員として在籍していた古田まさやは仲良くしてくれたのでやめずに済みました。ありがとう。
公式戦はアイリーグ最終節に途中出場することができました。0-9で負けましたが悔しいとかの感情はわいてこなかった気がします。ただただ、強豪との差に打ちのめされていました。
2年目。
さすがに同期とも仲良くなり、部活が楽しくなってきた頃にまたコロナで活動停止。その影響もあり、過密日程のシーズンでした。
このシーズンで一番記憶に残っている試合はアイリーグ八戸との試合です。この試合は前日もアイリーグがあったので、メンバー総入れ替えで挑みました。前日のアイリーグは東北大が勝っていたので、自分達も勝ちたいと思いかなり気合いが入っていました。メンバーを落としていることもあり相手の方が実力が上で、自分がなんとかしなきゃという思いで戦いましたが、結果は0-2。大学には入って始めて、ちゃんと悔しかった試合だった気がします。
3年目。
自分達の学年が幹部の代になり、スポンサー獲得など様々なことにチャレンジする人がいてすごいなぁ、と思いました。自分はサッカー外での活動は会計を任されていたくらいで、自主的に取り組んだことがないので、ただただ尊敬します。
サッカー面では、開幕から学生リーグ途中出場しましたが、結果を残せたわけではなく、シーズン通して途中出場したりしなかったり。スタメン3人に割って入ることをどこかあきらめていて、自分の立ち位置に納得してしまっていました。
このシーズンの自分の主戦場はアイリーグで、公式戦初ゴール含め3ゴール決めることができました。このシーズンのアイリーグは例年に比べるとよい結果を残すことができ、1,2年時とくらべ充実したシーズンだったと思います。
そして4年目、ラストシーズン。
3年目のラスト1ヶ月くらい気にしながらやっていた腰の怪我がなかなか治らず、シーズン開幕以降3ヶ月近く離脱。怪我人として外からみんなのプレーを見ていて、上手くなっているのを感じました。チームとしてビルドアップにチャレンジする中で練習に参加できないのは、かなり遅れをとってしまっていて焦ることが多かったです。復帰は3月末で、開幕まで1ヶ月とちょっと。学生リーグ開幕スタメンででるのは厳しいなと思っていました。でも、開幕戦1週間前の紅白戦にスタメンが1人これず、代わりにスタメン組でプレーするチャンスが回ってきました。さすがにこの時は気合が入り、いいプレーができ、開幕スタメンで出ることができました。そこでチャンスをつかめたのが大きく、その後もほとんどの試合でスタメンで出ることができ、いいラストシーズンになったなと思います。
こうして振り返ってみるといろいろ思い出してきます。
1,2年の頃は練習も試合も、ただこなすくらいで、気持ちが入っているときが少なかったです。その割には自分のプレーに対する理想は高くて、いつも自分にイライラしていました。3年以降も思い通りにいかず自分にイライラすることは良くありましたが、だんだん割り切って自分ができるプレーをやろうとするようになっていきました。(これは爆弾と言われ続けたからでもあると思う)
試合に出るためには自分の理想像とチームが求めている選手を照らし合わせることが必要かなと思います。ちょっと自分より上手い人がいても、自分の方がチームの戦術に、求められる選手像にフィットしていたら自分が使ってもらえるみたいのことはあると思います。
3年で公式戦によく出るようになってからは、一緒に試合に出る同期の人数も多く、試合に対してのモチベーションも上がってきて、楽しくサッカーをできていた気がします。4年時は言わずもがな、学生リーグにスタメンで出れて、前期の八戸戦や大臣杯仙台大戦のように強豪相手にも熱い試合ができて、すごく楽しかったです。
振り返りはこの辺で終わりにして、最後に伝えたいことをいくつか。
1つは、サッカー中はモブでもいいことないよってこと。
私生活でモブなのは大いに結構。でも、サッカー中は意見ぶつけて存在感出していったほうが絶対いいと思います。自分自身思うことがあってもあまり自分から言う人ではなかったので、不満がたまっても自分の中にとどめていることよくありました。自分ができてないのに人に言うのははばかられるとか思う人もいるのはわかるけど、それはチームにとっていいことではない思います。自分に自信満々でプレーしたほうが、サッカーが純粋に楽しくなる気がします。
もう1つは「もっと熱くなれよ」ということ。
これを一番伝えたい。
引退スピーチでもいいましたが、やっぱりサッカーは本気でやるからこそ楽しいです。みんなでわいわい、ゆるーくやるサッカーももちろん楽しいと思います。でもサークルではなく学友会に入り、わざわざ遊ぶ時間をつぶしてサッカーに打ち込むからには本当の楽しさを感じないともったいない。
自分自身、最終節学院戦は今までで一番気合い入っていたし、勝ちたいと思って試合に臨みました。結果は0-2だったし、個人の出来も良かったわけではないけれど、本気でやりきったからこそ本気で悔しかったし、でも楽しかった。
自分は公成みたいに常に100%でやっていたわけではないけれど、それでも最後はやりきって終われました。
引退して始めて、これが「enjoy football」であり、「大学に入ってサッカーをやる意味」なんだなと、自分なりの答えを出すことができました。
こんなこと言ってる自分も1年のときから本気でやってたわけではないし、毎日必死に練習していた訳ではないです。もし、今からでも引退まで本気になれれば、一生誇りに思える最高の経験になると思います。応援してます。
最後に、同期へ。
ほんとは引退スピーチでいうつもりだったけど、あの時はそれどころじゃなかったので。
4年間一緒に部活やれて最高に楽しかった。最高の仲間に出会えたと、胸を張って言えます。ありがとう。これからもよろしく!
両親へ
小さい頃からずっと続けたサッカーもこれでおしまいです。わがまま言ったり、迷惑かけることも多かったけど、今までサポートし続けてくれてありがとう。最終節はプレーしてるとこ見せれて良かったです。これからは親孝行します。
これで僕の遺言ブログは終わりです。拙い文章ですが読んでくれた方ありがとうございました。
東北大サッカー部が全国に行く姿がみたいです。応援してます。
それでは、さようなら!
工学部材料科学総合学科 4年 加地喜一