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遺言ブログ#1【みんなはどんなサッカー人生を送ってきたの??】

みなさん、こんにちは。工学部化学・バイオ工学科4年の佐々木怜南です。部活を引退してから二週間ほどが経過し、運動する機会はめっきり減ってしまいました。最近は遅くまで研究室に残っている日が続いているせいで、不健康な生活に拍車がかかっている気がしますし、来年からの新生活が心配になりますね。

さて、今日から計16日間にわたって4年生の遺言ブログが毎日投稿されます。4年生のみんながどんなことを書いてくれるのか楽しみですね。この代は自分勝手な人が多いらしいので(笑)、4年生のみなさんは予定日に投稿できるように準備しておいてくださいよ。

それでは遺言ブログスタートです!!


サッカー部に所属しているみんなは大学までサッカーを続けているだけあって十人十色のサッカー人生を送ってきたと思います。私もその例に漏れず、浮き沈みの激しいサッカー人生を送ってきた気がするので、私の遺言ブログでは、私が小中高大と各カテゴリーでサッカーをしてきて感じたことをまとめる形で後輩のみんなに何か伝えられればいいかなと思います。

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私の地元の岩手県遠野市は人口3万人にも満たない小さな町ですが、県内では比較的サッカーが盛んな街ということもあって、幸いにも小学校時代には2回全国大会に出場する機会がありました。といっても、小さい時の私はサッカーボールが怖かったらしくて、ゲームをしてもボールがあるところに数秒後に駆け寄っていく、いわゆる「金魚のフン」状態でした。コーチにも親にも練習があるたびに怒られ、毎日泣きながら帰っていたし、そこまでサッカーを楽しめていなかったかもしれません。5年生で全小に出場した時も親がせっかく見に来てくれているのに、ほとんどベンチを温めているだけでその時の記憶としては試合に出られなくて悔しかったということしか覚えていません。そんな感じでサッカーをやってもぱっとしない日々が続いていましたが、ある日の練習で自分にとっては非常に大きい試練が訪れました。突然、コーチが「リフティング100回出来ない奴は練習に参加させない」と言ってきたのです。初めは練習に参加させないなんて嘘だろうと思っていましたが、その日100回リフティングできなかった人は本当に練習に参加させてもらえませんでした。さすがにこのままでは嫌だと思い、その日以降は今までの3倍も4倍もサッカーボールを触るようになりました。結局リフティング100回出来るようになるまで1週間くらいは練習に参加させてもらえませんでしたが、最終的にできた時は本当にうれしかったですね。その出来事以降、とにかくボールを触ることがサッカーを上達するには大切だなと感じていますし、私が今まで一緒にプレーしてきた上手い人たちはもれなく、ボールに触れている時間が長いなと勝手に分析しています。東北大学サッカー部でプレーしているみんなを見ていると、練習前も練習後も時間があればとにかくボールを蹴っているし、みんながかなりの時間ボールに触れてきたことを考えるとサッカーが上手いのも頷けます。

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中学時代には2年生の時に全中に出場しましたが、この時は小学校の時みたいに「出場して、惨敗して、全国とのレベルの差を痛感して終わり」ではなくて、ベスト8まで進むことができました。全中に出ている期間は自分のサッカー人生の中で一番純粋にサッカーを楽しんでいた時期でしたし、あの時は中学生相手ならどんなFWでも止めてやるくらいの気持ちでサッカーをしていたと思います。涼平も言っていましたけど、自分が一番上手いと思いながらプレーするってことですね。自己暗示じゃないけど自分が上手いと思い込むことで、いつもならあと一歩出ないところで頑張れるかもしれないし、周囲にも自分が上手いように見えてくるかもしれません。ただ、勘違いをしてはいけなくて、自分にできないことはしっかり認めて反省しなければなりません。ですから、「練習では自分が一番下手、だけど、試合では自分が一番上手だと思う」くらい極端に考えてみるのもありかなと思います。心の持ちよう次第で、プレーは何倍にも良くも悪くもなってしまうので、みんなも自分の中でしっくりとくる心持ちを見つけてほしいと思います。
また中三の時は、これに勝てば全国大会が決まるという試合で負けてしまいました。サッカーが中心の生活は中学校までと決めていた私は、何が何でも全国に出たいという気持ちで試合に臨みましたが、逆転負けであっけなく中学サッカーは終わりました。今でも、なんであの時カバーが遅れたのだろうとか、あのヘディング決められなかったのかとか思い返すことがありますが、自分の思い描いたとおりに終わることって本当に難しいなと思います。みんなも今までサッカーしてきて後悔している試合ってあると思いますが、大学サッカーでは是非とも清々しい気持ちで引退の日を迎えてほしいなと思います。


高校時代は、お世辞にもサッカーが強いとは言えないチームだったので、県ベスト8に入るのが精一杯でした。かと言って、薄っぺらい高校サッカーだったかといわれるとそうではなくて、問題山積みのサッカー生活を送りました。私は自分の代でキャプテンになったのですが(今ではキャプテンシーの欠片もありませんが...)、このキャプテンの仕事がなかなか大変でした。私の高校では監督は試合以外ほとんど介入してこないので、部活では練習メニューを考えるのに加えて、試合の分析、メンバーの選考など、高校生に任せる仕事じゃないものまでいろいろやらなくてはなりませんでした。練習のメニューを考える際には、最低でも1週間は統一したテーマで練習をできるようにと考えていましたが、練習のアイデアなんてポンポン出てくるものではありません。サッカー本をいろいろ買って調べたり、ネットで検索をかけたりしながら、毎日、練習開始直前まで今日のメニューはどうしようと悩んでいたので、駿がB練のメニューを考えるのが大変だったという話を聞いて、勝手に共感していました。また、高校のサッカー部では選手のモチベーションを保たせるというのに非常に苦労しました。部活を無断欠席して隣の岩手大学図書館で勉強していたり、選手権2日前なのに半分以上が練習を休んだり、挙げたらきりがないほどやる気に欠けるチームだったので、とにかく練習をさせるだけでも大変でした。ましてや、自分もみんなと同じプレーヤーのはずなのに、それぞれを評価して試合に出る選手を決めなきゃいけなくて、どうやったらみんなのモチベーションを保ちながら、強くなれるのだろうかと真剣に悩んでいました。なのでその点、自分たちでチーム運営をすべてやらなくてはいけない東北大学サッカー部は本当にすごいと思いますし、サッカーがやりたくて仕方がない人たちが集まっていることって幸せだなと感じています。

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やっと大学時代まで来ましたが、大学では大怪我をしてしまい、4年間の内2年しかプレーできなかったので、正直言えることはあまりありません。ですので、ここでは「なぜ大学でもサッカーをするのか」について、自分の中で出した答えを書きたいと思います。

海音がキャプテンになりこの話をするようになって、みんないろいろ考えたのではないでしょうか。私もその一人でしたが、今こうして4年間を振り返ってみると自分の中では「今後の人生でのサッカーとの関わり方を模索するため」だったなぁと感じています。大学を卒業して就職するとサッカーに関わる機会はかなり限定されると1年生の頃から思ってはいたので、大学サッカーでは今までとは違うほかの側面からサッカーをしてみることで、サッカーに関われるバリエーションを増やそうと決め、新たに2つのことにチャレンジしました。
1つはポジションです。高校まではCBをやることがほとんどでしたが、大学からはボランチをやってみることにしました。これはずっとサッカーをやってきたのにCBしか知らないのはもったいないなと思い、始めました。案の定、ボランチはCBよりも難しくて、正直大学でサッカーをやって上達した気はしませんが、ほかのポジションをやることで今までは気づけなかったサッカーの面白さに気づくことはできました。昨日の学年対抗戦でみんな普段とは違うポジションをやっていましたが、ほかのポジションをやってみることでプレーに深みも出てくるかもしれませんね。
もう一つは審判です。プレーヤー以外の関わり方を考えた時に一番最初に出てきたのは審判でした。もともと少しは興味があったので、入部後に大河のお兄ちゃんに誘われるまま審判を始めてみました。すると、審判の世界も非常に奥が深く、サッカーに関してはプレーヤー以上に詳しくないとやれないものだと知りました。審判の詳しい話は睦望がしてくれると思うので省きますが、個人的には審判というものを知ってサッカーに関わるバリエーションが増えたのは非常に良かったなと思っています。
サッカーが大好きなみなさんは大学を卒業した後も何かしらの形でサッカーに携わりたい人がほとんどだと思いますので、是非一度これからの関わり方について考えてみてください。

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最後に、こんなにのびのびとサッカーができたのは同期のおかげだと思っています。この代だったからこそ、紆余曲折ありながらも4年間サッカーを続けることができたと思うし、いろいろと貴重な経験ができたと思います。本当に楽しかったです。今シーズン、スキー・スノボーに行きたい人は是非私に声をかけてください。卒論なんてほっぽり出して滑りに行きましょう!あと、東京に来た時には連絡してね。

家族に対しては直接感謝を伝えようと思うのでここでは割愛したいと思いますが、みなさんも是非感謝の気持ちを声に出して伝えてください。

ひじょ~に長い遺言ブログになってしまいました。トップバッターなので、本来は見本となるように書かなければいけないはずでしたが、好き勝手に書いてしまいました。明日以降のみんなは、まとまりある文章を書いてくれることでしょう。

そして、1~3年生のみなさん。代替わりミーティングの時にも言いましたが、面倒くさいと思ったときこそ行動してみてください。そこにはたくさんのチャンスが転がっているはずなので。
これからの活躍も楽しみにしています。

ではみなさん、Boa sorte!


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