舌骨発声ボイストレーニングとは?
なぜ舌骨のコントロールが必要なの?
「喉が開く」というのはどこで感じられることか、ご存じです?
口を大きく開けたからといって、喉が開くわけではありません。
喉が開いたという感覚は、喉の奥にある喉頭蓋という部分が上に持ち上がることで、感じることができるのです。
舌骨が上がると喉頭蓋が下がって、食道に蓋をされます。
それによって、ゴックンとしたときに、食べ物が食道へ送り込まれる仕組みになっています。
では、声を出すときにはどうなっているかを見てみましょう。
声を出す時には、舌骨が前下方向へ動き、喉頭蓋が上に開いて、空気が排出されます。
喉頭蓋は、手で触れることも見ることもできないので、開いているかを直接確認することはできませんが、舌骨は実際に触って確認することができます。
舌骨が上がり下がりを手で確認することで、喉頭蓋が起きているのか(=喉が開いているのか)を確認することができます。
舌骨のコントロールに重点をおいて練習し、
「低音から高音まで、地声・裏声、ミックスボイスと、どんな声でも喉が開いた状態で、楽に歌うことできるという考え方」が、舌骨発声ボイストレーニングです!
舌骨が後上方向へいってしまうとどうなるか?
声を出す時に、舌骨が上後ろ方向<下顎の中>に入って、喉が詰まった感覚になります。
↓
共鳴腔が狭くなり、大きい声が出しにくいので、無理をして叫んでしまうことが多いです。
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声帯に負担をかける結果になり、声がかれやすくなります。
また、声帯が緊張状態にあると、音程・声量の調節などもしづらくなります。
舌骨のコントロールをしないとおこる問題
●喉が詰まるので、高音出ない。
●声がひっくり返る。
●声の太さ調節がしづらく、抑揚がつけにくい。一本調子になりやすい。
●息が続かない。
これらの問題も、舌骨のコントロールで解決できます!
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