神戸の「普通のパン」のはなし。
ひょうごマニアとは
兵庫県の公式ショップで
ありますから
わたしたちの趣味趣向を
あまり表現しすぎることは
やってはいけないなと
思いながらやっています。
ただ、県民的には
兵庫県を名乗るのであれば
ここは押さえておけよと
そういう商品がありますので
そこはちゃんと能動的に
やりたいと思います。
そのひとつに
イスズベーカリーさん。
こう表現すると
多くの人に怒られそうですが
《ふつうのパン屋さん》です。
普通に美味しいパン。
普通にいつもそこにある。
毎日通っても普通に感動できる。
そう。
オレらの普通。
イエー。
以前神戸にお住いだった
お客さまから
「離れてもイスズさんのパンが食べられるのはしあわせ」
とお便りいただき
毎日食べようと思えば
食べられる自分が
とても贅沢なのだと
思い知らされました。
イスズの井筒さんに
「どうして神戸のパンは美味しいんですか?」と
愚問とも言える質問をしたところ
「神戸だからですね〜」と
なんともゆる〜い返事が
返ってきました。
神戸はパンの文化が
古くからあるので
老若男女がパンを食べます。
いつも美味しいパンを
食べ続けているので
ちょっと「?」となると
選ばなくなります。
要は超敏感なんですね。
そんな神戸の人たちに
長く提供し続けるには
美味しいことが絶対条件。
美味しいことが最低条件。
職人が妥協できないことが
神戸のパンが美味しいことと
密接な関係があるんじゃないかと。
どこで作っても
だいたい同じ粉だし
だいたい同じ機械ですからね。
笑って言ってたけど
すごいことを言ってるなーと
昔のテレビ番組並みに
心の「へぇ〜」ボタンを
押しまくりました。
そして
こんなにもパン屋さんが
氾濫しても
「なお、イスズ!」と
言わせるのはなぜなのか。
「んー、めっちゃ新作作るからかな」
元町にある直営店では
毎日180種類のパンが並び
毎月6-7種類の新作が出て
その新作のほとんどが
リピートされず
常に新作を出す文化なのだとか。
いやいやいやいや
簡単に言うけど
なんぼバラエティに富んだものが
作りやすい食品だとはいえ
毎月新作って。
絶対ネタ尽きるやん。
そう思って
今日もふらりと立ち寄れば
いつもの食べたいやつと
なんだ!これは!
と手にとってしまう
悪魔のラインナップ。
イスズさんのパンは
奇抜ではありません。
美味しさを
全社あげて追求している
その文化が
あの「普通」を守り続けて
いるんだなと。
でもね
ナイショだけどね
ここだけの話ね
ものすごーく定点観測すると
年に数回びっくりするような
アイデアのパンに出会うところを
見ると
職人さんが
「もう今月は無理ーー!!」って
言いながら
これになったんかなーとか
ニヤニヤしながら
見てるんですよ、わたし。
甘系も
惣菜系も
シンプル系も
定番も
ほんまに全部美味しいねん。
いつもありがとう
イスズさん。
———
そして
イスズベーカリーさんへ
たくさんのメッセージを
レビューで寄せていただき
感謝の気持ちでいっぱいです。
ぜひ神戸の「普通のパン」を
ご賞味ください。
(普通って言い過ぎ!w)