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HAAM注目!今月の空飛ぶクルマ最新ニュースまとめ【2023年5月】
こんにちは!HYOGO 空飛ぶクルマ研究室【HAAM】(以下、HAAM)です。
この記事では、海外ではすでに実証実験が進んでおり、日本でも2025年の大阪・関西万博会場での飛行を目指して研究が進んでいる次世代の乗り物「空飛ぶクルマ」の最新ニュースをピックアップしてお届けします。
今月は新機体の発表や、空飛ぶクルマを利用したビジネス展開に向けた動きが各社から発表されるなど「空飛ぶクルマ社会」が現実的に感じられるニュースが多くありました。
国内と海外に分けて、内容をご紹介します!
【国内の空飛ぶクルマニュース】
01.京大発ベンチャーなど、夢洲上空の風を見える化。大阪・関西万博に向け実証実験を開始【2023/05/03】
大阪産業局と京都大発ベンチャーの「メトロウェザー」は、2025年に開催される大阪・関西万博での運航が予定される「空飛ぶクルマ」やドローンの安全な飛行に役立てるシステムの実証実験を開始しました。
会場となる大阪市此花区の人工島・ 夢洲(ゆめしま)上空の風の動きを3次元(3D)データ化して、万博の開催期間中は空飛ぶクルマやドローン向けに提供する方針とのこと。
空飛ぶクルマの安全な飛行に向けて、着々と準備が進んでいます!
02.アメリカのベンチャー企業、ウィスク・エアロが日本航空(JAL)と提携。空飛ぶタクシーの運航に向けて【2023/05/09】
アメリカのベンチャー企業、ウィスク・エアロは9日、日本航空(JAL)と提携したことを発表しました。
ウィスク・エアロはeVTOL(電動垂直離着陸機)の開発を進めている、米航空機大手ボーイングも出資に参加する企業です。
両社は協力し、数人乗り「空飛ぶタクシー」の日本での運航を目指しています。
03.大阪企業「そらとぶタクシー」、韓国eVTOLメーカーと50機の機体購入で合意【2023/05/16】
空飛ぶクルマを用いたエアタクシーを日本で実装する動きは他にも。
大阪・北加賀屋の「そらとぶタクシー」は5月15日、韓国のeVTOLメーカー「PLANA」と機体購入に関する意向表明書を締結したと発表しました。
同社は現在、パイロットの育成や新機材の導入、運航試験なども行っています。空を使って気軽に移動できる未来が、もう間近に近づいていることがわかりますね!
04.空飛ぶクルマ市場の現状と将来展望に関する調査結果を発表。2050年には180兆円超へ【2023/05/15】
市場調査や調査分析などを行うマーケティング企業・矢野経済研究所は、国内外の空飛ぶクルマメーカーや業界団体、自治体などを対象に、空飛ぶクルマ市場の現状と将来展望に関する調査を行い、その結果を発表しました。
報告では、2050年の空飛ぶクルマ市場世界規模が180兆円を超えると予測。
事業開始から2030年ごろまでは世界中で加速的な成長が続くとも想定されており、空飛ぶクルマが当たり前に飛行する社会がまもなくやってくることが伺えます。
05.事業構想大学院大学、空飛ぶクルマ関連事業を手がける10社と連携し、スペシャリストを育成へ【2023/05/12】
そんな「空飛ぶクルマ社会」に向けた事業構築、ビジネス拡大に向けた、人材育成も進んでいます。
専門職大学院の事業構想大学院大学は、空飛ぶクルマ関連事業を手掛けるエアモビリティと連携し、事業構想研究会を開講することを発表しました。
プロジェクト期間は2023年5月から2024年3月の1年間。ビジネスモデルを構築・実現するための事業構想を練るとともに、各組織を牽引するようなスペシャリストを育成します。
HAAMの空飛ぶクルマゼミでも進んでいる未来の空飛ぶクルマ人材の育成。未来を担う若者によって、空が切り拓かれていくのが楽しみですね!
【海外の空飛ぶクルマニュース】
06.PLANA、ハイブリッドeVTOL「CP-01」を公開。ヘリと飛行機の長所の組み合わせた機体【2023/04/20】
韓国で複数の動力源を組み合わせたハイブリッドeVTOLの機体製造を行う「PLANA」は、コードネーム「CP-01」と呼ばれる機体を公開しました。
従来のeVTOLのエネルギー源に、飛行機でも使われるタービン発電機を組み合わせることで、高速で効率的、かつ環境に優しいエアモビリティを実現しています。
実は2022年頃から業界では、現状のeVTOL用電池の性能では、長距離の走行が難しいのではないかという声が上がっていました。
CP-01のようなハイブリッド型の動力源は、空飛ぶクルマの開発を進めるカギとなるのか?注目が集まっています。
07.ブラジルのMoya Aero、50機の購入合意書をHelisul Aviationと締結【2023/04/26】
ブラジルを代表する航空機開発企業・ACSアビエーションのスピンオフ企業「Moya Aero」とさまざまな事業を展開する航空会社・Helisul Aviation社は、大容量の遠隔操縦機による物流業務の展開に向けた戦略的パートナーシップを発表しました。
2社は同時に、Moya eVTOLを50機購入する基本合意書を締結。プロトタイプは2023年末までに飛行、最初のMoya eVTOLは2025年末に就航する予定とのことで、海外でも空飛ぶクルマの実装に向けた動きは進んでいることが分かります。
08.Archer Aviation、量産モデル「Midnight」の初号機を完成。夏に試験飛行を開始【2023/05/15】
アメリカのスタートアップ企業・Archer Aviationは量産向け機体モデル「Midnight」の初号機を完成させました。パイロット1人と乗客4人を乗せられるこの機体は地上での各種試験を行った後、今夏から飛行試験を実施する計画です。
約32kmほどの距離の走行に適しており、自動車だと60分から90分かかる移動を10分から20分程度に短縮できることを見込んでいます。私たちの移動手段の当たり前も、まもなく自動車から空飛ぶクルマになるのかもしれません!
09.米国バイデン政府、エアタクシーに関する国家戦略を策定するチームを結成【2023/05/16】
アメリカのバイデン政権は、空飛ぶタクシーなどの航空モビリティを利用した移動ビジネスに関する国家戦略を策定するための、省庁間チームを結成したことを発表しました。
チームにはNASAや運輸保安局、連邦航空局、連邦通信委員会が参加しているとのこと。
日本では2022年から経済産業省と国土交通省などが連携した「次世代空モビリティ政策室」がプロジェクトを実施しているように、国家を挙げた取り組みも各国で進んでいます。
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新しい情報が入り次第、今後も空飛ぶクルマの最新ニュースをお届けしていきます。
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▼「空飛ぶクルマってそもそもどんなもの?」という方は、まずはこちらの記事をご覧ください!
HYOGO 空飛ぶクルマ研究室【HAAM】
SDGs思考で未来の空を構想するシンクタンクをコンセプトに、空飛ぶクルマの実用化が期待される2030年代に社会の中核を担うZ世代以降の若者【大学生・高校生】と共に観光・地域創生分野における具体的なビジネスモデルを考えるラボラトリー。大学生向けの空飛ぶゼミや高校生のSDGsへの関心を集める企画などを実施。