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初めての服作りの残像

小さい頃から服作りに興味があり、なんとなく、将来の夢はファッションデザイナーになるんだろうなと思っていました。
幼稚園の頃すでに、デザイン画だと思ってドレスの絵を描いたりしていました。その辺りの絵は残っていませんが、1番古い服作りの痕跡が残っています。
それは80年代後半から90年代半ばに季刊で発売されていたジェニー誌にはさまっていました。
人形のコートとケープの型紙です。
このジェニー誌、今見てもとても新鮮で、本当に趣向を凝らした人形の服の作り方と型紙が掲載されていました。
読者の中にはレギュラーで連載を持っている方も多く、その中で小さい子でも縫えるような、フェルトの服の作り方を連載されている読者の方がいました。
私はその方の作品が好きでいつも作っていましたが、最初に作ったのがこの茶色いコートです。

黄ばんだ型紙と掲載のコート

残念ながらコートの実物は無くなっていますが、型紙は残っていました。
紙は習字に使う半紙。本の型紙をフリーハンドで鉛筆で写して、型紙をそのままフェルトにテープで貼り、切り取ったと思われます。黄ばんでいるのはテープ。
鋏には良くないことですが、細かい型紙を細部まで切るための子供なりの工夫だったのでしょう。
人形の型紙ですから、袖と前後身頃ろは一体化しています。
ケープ、ベルト、バッグなども一揃いあり、この頃から同じ生地でコーディネートをするにが好きになりました。
その後、人間の服へと興味が向いていくことになります。

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