おたまじゃくし研究所の1周年記念イベント「おたま研フェス」を開催しました
前回の note 記事 でお知らせした、おたまじゃくし研究所の1周年記念イベント「おたま研フェス」が無事開催されました。
おたま研フェスでやったこと
冒頭は、所長の水本がハイラブルやおたま研に関する概要説明と、これまでの12回で行ってきた実験の概要について説明しました。
続いて、プログラムの前半では、見える化できるウェブ会議システム Hylable を使って、研究員6名の座談会を配信しました。座談会では飲酒実験や、今回のプログラムの後半で行った発話バランス実験、そして(まだ実験結果を公開していない) ロバート議事法実験など、これまでの活動を紹介しました。
この画面のように、おたま研フェスの参加者は、リアルタイムで見える化されているデータを見ながら座談会を視聴できました。
プログラムの後半では、おたま研フェスの参加者全員4グループに分かれてゲーム形式の発話バランス実験を行いました。ここでは参加者は30分間自由に会話します。ただし、「全員の発話量を揃えてください。揃うほど高い点数になります。見える化グラフは隠します。」というルールで行いました。
シンプルに見えますが、発話量を揃えるというのが面白くなるポイントです。発話量がグラフで表示されない中で、他のメンバーの発話量を気にしながら、自分の話す量をコントロールしないといけません。
「たぶんみんなは5分は話してるから、自分も話さないとダメか?」
「話を振っているけど、その言葉で自分の発話量もっと増えてない?」
といった駆け引きをメタ認知しながら行うのが、なかなか難しいのです。
なお、所長と研究員たちは、この図のように各ルームの話し合いが一覧できるロビーを使って全体の様子を眺めて、ワイワイ議論をしていました。
チーム別のランキング発表は、柳楽研究員が1日で作ったシステムで発表しました。このシステムは、振り返りが盛り上がるきっかけになりました。
そして、最後はみんなで振り返りを行い、おたま研ポーズで締めました。
結果
アンケートも、ほぼすべての方に回答していただけて、満足度は高いものでした(5点満点で平均4.6点)。特に、Hylable を体験する発話バランス実験だけでなく、最後のみんなで振り返る部分の満足度が高いという結果が興味深いです。実際に自分で試してみて、その後で結果についてワイワイ話すことで、その面白さがよくわかってもらえるようです。
仲山研究員や長尾研究員も「初対面の参加者が会話するアクティビティで全員がここまで話すことは珍しい」というほど、みなさん活発に参加されていました。
Hylable の使いやすさも、音声のトラブルが1件あったものの、5点満点で平均4.3点と高く評価していただきました。自由回答にも、使いやすさに関するコメントが行くつかあり、開発チームも喜んでいました。
・操作が簡単であった。
・ほぼzoomと遜色ないレベルで活用できると思います。
・ただ話しているだけで正確に計測されていく。
発話バランス実験データの分析結果などは今後公開していくので、どうぞお楽しみに。
まとめ
参加してくれたみなさま、どうもありがとうございました。私も研究員達も、参加してくれたみなさんが楽しく話しているのを見て、ハイラブルの魅力を再発見できました。
今後もこういったイベントを開催したいと思っています。Peatix のハイラブルアカウントのフォローをどうぞよろしくお願いします。
執筆:おたまじゃくし研究所所長 水本武志