耳について
本当に個人的な話なんですが、こないだ、突発性難聴というやつになりました。もっと正確にいうとしたら、突発性難聴なのか、メニエール病というやつなのかは、定かではないですが、めまいがひどくてまっすぐ歩けないくらいになり、右耳が急に聴こえなくなりました。すぐに病院に行き、薬をもらい、数日間で一応おさまりました。
耳鳴りがひどくなって、キーンという音がずっとしながら、右耳だけ外界の音は聞こえ辛く、くぐもったような、深い水の中にいるような感触でした。こんな風になったのは人生初めてなので、正直言うととても焦りました。ただもし片耳しか聞こえなくなったとしても、音楽は続けていくんだろうと、なぜかそのことはハッキリ心がすわったのも事実です。
ステロイドとか利尿剤とか薬をもらって、飲んで数日間休んで、よくなりました。いろいろネットで調べて知ったのですが、このめまいと難聴に悩まされ続けている方々もたくさんいらっしゃるようで、さぞ苦しいことと察します。めまいといえど、なってみるとわかる、とても苦しいし、大ごとなんですね。
耳が聞こえることに感謝するとともに、音楽を聴く心理も少し変わった気がします。当たり前のことと思っていることは、当たり前ではないんだなと。ありきたりと思っていることが、とても重要だったり本質的だったり、新たな意味をもって響いたり。
町を出歩いて耳に入ってくる、さまざまな音ですら、ありがたいと感じている気がします。
家で楽器を弾ける喜びをかみしめています。
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