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業界未経験の僕がIT業界に転職して変わったこと

みなさん、こんにちは。

みなさんはITと聞くとどんな印象を受けるでしょうか。

なんか最先端のテクノロジーを扱っていてスマートな感じ。

プログラミングという言葉をよく聞くけどあれもITでしょ。

働き方が自由な会社が多いイメージ。

ITってなんだか最先端っていう感じがしませんか?

僕もそのような漠然としたイメージをIT業界にもって、28歳のときにファッション業界からこの業界に転職しました。

僕はベトナムのダナンのソフトウェア開発会社で現在Enlytの会長のホアンさんが代表取締役社長を努めていた Asian Techに入社しました。今はモンスター・ラボダナンという社名に変わっています。

この会社は僕たちが普段つかっているスマホのアプリや、インターネット上でみるウェブサービスなどを作っているオフショア会社です。

その時から僕のIT業界でのキャリアがスタートし現在に至ります。

この業界でのこれまでの様々な経験から僕の日常での過ごし方がよりオープンに、精密に、ロジカルにアップデートされました。僕が想像していたよりも色んなことが素晴らしかったです。

そこで今日は以下を業界未経験の僕がIT業界にきて変わったこととして紹介していきたいと思います。
・IT業界に転職して一番驚いたことは透明性の高さ
・開発プロジェクトでの透明性の高め方
・仕事以外での活かし方

それではみていきましょう。

IT業界に転職して一番驚いたことは透明性の高さ

この業界にきて驚くことが沢山ありました。

プロジェクト管理はGoogleスプレッドシート、Backlog、Jiraなどを利用し、データの管理はGoogle Drive、コミュニケーションはSlack、ミーティングはZoomやGoogleミート、といった感じでお仕事をする上で様々な世の中の最新のツールが使われていました。

こういう環境の中で働いているので、trelloを試してみたり、notionを使ってタスク管理しているメンバーに使い方を聞いてみたりというのが日常的にあります。

エンジニアやテスターのメンバーはもっと沢山のツールを常に使いこなして仕事をしています。

そんな中で僕が一番驚いたことは、今でも僕の働き方の一つの軸になっている「透明性を保ったお仕事」です。

これはプロジェクト内で行っている作業、コミュニケーションを可視化することです。

そうすることで、開発チームやクライアントがプロジェクト全体のプロセスを最初から最後まで確認できるようになり、プロジェクトのメンバーは感情的にも安心しながら、そして実際に様々な問題を早期に発見し、解決することができました。これにより、プロジェクトはスムーズに進行しました。

ここで気づいたんです。

仕事でもプライベートのことでも、人は目に見えないものに対してどんどん不安になっていく傾向がありませんか?

言葉でこうです、ああですと言われても、実際どういう予定なのか、実際にどうなのかを自分の目で確かめないと不安になります。

その対象がお金を沢山払っている、もしくはとても大切なものであればあるほどそのような気持ちになるはずです。

これは自分自身のことにも言えることだと思います。

いくら自分の頭の中で色々考えられていたとしても、可視化されていないことには整理も難しいので、どこに問題があるのか、どれだけ自分が進歩しているのかわかりません。

また、そのような状態では第三者に確かめてもらうこともできません。

そのような状態では、原因がわからない不安に襲われて焦ったり、諦めてしまったりと多くの機会を失ってしまいます。

では実際に何の透明性をどのようにして保っているのかを見ていきます。

開発プロジェクトでの透明性の高め方

下記がプロジェクトを進める上で透明性を保っていたものになります。

これから例でご紹介するような方法で可視化させることによって透明性が保たれプロジェクト進行の安心感と問題の早期発見と解決に繋がります。

・開発スケジュール
・開発のタスク管理
・開発の成果物
・Slack上のメッセージのやりとり

開発スケジュール

ざっくりとした全体のスケジュールです。

Google sheet を使って上記のような感じで作っていました。

アプリを完成させるために必要な作業を大項目として荒い粒度で洗い出してスケジュールを引いています。

開発のタスク管理

さっきの開発スケジュールとは違ってかなり詳細にアプリ開発で必要なタスクを記載してます。

いわゆる僕らで言うところのTo Doリストです。

それぞれのタスクにスケジュールが振られています。いつ誰がどのタスクをやるかがわかるようになっています。

これもGoogle sheetを使ってます。他のプロジェクト管理ツールにはBacklog、JIRA、Redmineなどがあります。

開発の成果物

完全に完成したものではなく開発途中段階のものをチーム内、そしてクライアントに週次で見せるようにしていました。

さきほどご紹介したスケジュールとタスクの管理をシート上で行うだけでなく、実際に動くものを全員で確かめ合う作業です。

これがあるのとないのとでは全く異なります。

シート上で可視化しているのはあくまでプロセスです。

では実際はどうなのかの結果も可視化させることはとても重要です。

実際に開発途中の動くアプリを用意することで、スケジュール表ではないリアルなゴールに対して自分たちの現在地を明らかにします。

そこで初めて本当に何ができていて何ができていないかを把握します。

そして開発は基本的に会話やドキュメントアプリの詳細を説明して作っていくので、実際に動くものを短いスパンでみることが問題や認識齟齬の早期発見に繋がって、早い段階の方向修正ができます。

これだけのことを準備することで自分たちのやるべきことを理解し、計画を立てることで全体感を掴むことができます。

また、実際に毎日確認し合うことで自分たちの進捗を正確に把握し、最終的に成果物を週次や隔週で自分たちの目で確認することで、開発メンバー全員のプロジェクト進行の不安を払拭しよりクオリティの高いプロダクトを作っていっていました。

このように精密でシステマチックな進め方のアイデアを持っている人やそれに合わせたツールがこのIT業界にはゴロゴロ転がっている印象です。

その上で僕は運が良いことにそれを有効活用する人がいる会社にはいって全てを学びました。だから今のEnlytにもほぼそのまま活かされていたりします。

僕はそれだけでなく、これらのノウハウは自分のお仕事以外のシーンにも活かすことができると思います。

Enlytにとって「楽しむ」はとても重要なことで、人生を豊かにするためには必要不可欠だと考えています。

楽しむためには興味があることをする、友達や家族と過ごす、新しいことを学ぶなど、多様な方法がありますが、全てにおいて行動に起こし小さくても成功することがとても大切です。

そのためにはただただ闇雲にやりたいことをやっているだけでは小さな成功も得られません。

しかし、これまで紹介した精密でシステマチックなプロジェクトの進め方を使えば、理想として考えていたことを具体化し実行に移す可能性が高まります。

では実際にどのようにそれらを行っていくかみていきましょう。

仕事以外での活かし方

僕が「人生をもっと充実させたい」というゴールを掲げたとしましょう。それだけでは物事は進みません。これをプロジェクト化します。

まずは自分にとって人生を充実させる要素を以下のように洗い出します。
・趣味で絵を描く
・アート鑑賞をする
・体力をつけるために運動をする
・怪我をしないためにヨガを始める
・痔にならないように野菜中心の食生活にする
・ビジネスアイデアの壁打ち活動をする

大項目がこれで洗い出されました。

これだけではまだ抽象的過ぎるので、先程でいうタスク管理まで落とし込んでいきます。

大項目のそれぞれに対してTo Doを考える作業です。

ジムに行くんだったらジムの場所とか、金額とか、頻度とか色々考えないといけないですよね。

それらをTo Doとして洗い出します。ここまで具体的になると、何をすればよいかが簡単にイメージできるので行動を起こしやすくなります。

またスケジュールをそれぞれに引くことで、期日の制約もでてきてより行動を起こす理由ができます。

そして最後が成果物を残していくことです。

定期的に何かしらのアウトプットを行うことで、自分への責任感が高められ、達成感が味わえます。

いくら毎日頑張って続けていることでも、なにかしら目に見えるものがないと、ゴールに対して今の自分の現在地はどのへんなのか、何か改善できるところがないか、そういった点があまりわかりにくくなります。

どんなに小さくてもアウトプットを心がけることで、明確に可視化され達成感とともに次の行動に繋がっていきます。

またこれら全てが可視化されていることになるので、友達や先輩など第三者からのレビューがもらいやすくなるので、自然ともらえるアドバイスもより具体的で的を得たものになってきます。

こういった感じでこのIT業界には転職し開発プロジェクトで実際に得た経験を仕事以外のシーンでやりたいこと、達成したいことを実現するために大いに活用できます。

最後に

普段の生活でこうやって考えて物事を進めることってないですが、このIT業界での経験から日常使いできるようになりました。

この業界に長くいる人だと当たり前のことだらけかも知れませんが、未経験でこの業界に飛び込んだ僕からすると驚きの連続でした。

これらは知っているか知らないかの差だけだと思っています。

IT業界での開発プロセスはこんなにもシステマチックなので、仕事以外でも色々新しいことに取り組んでいきたいと考えている人にピッタリだと思います。

というのもあって今回はそのへんを紹介させてもらいまいた。

少しでもお役に立てたらと思います。

もちろんですがEnlytではこれまでの実践で得た経験と知識をアップデートしたものをすべての我々が関わるプロジェクトに適用しています。

その点についてもっと詳しく知りたい方は以下3つの記事を読んで頂くといっそう理解が深まると思います。
・「【アジャイル開発】透明性をもたせることの重要性|プロジェクトスタート前にクライアントと信頼関係を築くために行うこと
・「【アジャイル開発】で本当にプロジェクトをマネジメントできるのか?アジャイルの基礎知識と現場での活かし方を解説!
・「アジャイル開発のチームビルディングは3つのポイントと2つのコツ

それでは今日はこのへんで。


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