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寂しさ推理ゲー The Painscreek Killings

なんかずっとDEのあれをやってる間にすごい内面的な何かの枯渇を感じてきました。これではいけないと思って2本ほど直感で気になってたのを購入したんですけど、なんかまるで刺さらなくて記事にするほどじゃなかった。1本はヘッドボビングが嫌がらせみたいなやつだったし(珍しくレビューを書いている)、もう1本はきれいなんだけど、途中からおれは今何を見せられているのか状態になってしまって全然だめだった。ぐやじい。
そんなわけで積んでいたこれを崩しました。

評判通り、確かに手ごわいサスペンスでした。日本語完備。制作陣に日本の方の名前が並んでいるだけあって、とても自然でしんどくない。だがパスワードは日本人向けになっとらんやないか!!!と思ったりはしたのですが、まあそれは洋ゲーの民が怒るところではないのだ。というわけでこれはよいゲームでした。

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しかし日本人なら100%オコネルにするところがオカノーになってるところが大変英語ネイティブ感がある。

Painscreek Killingsはこんなゲーム

あなたはジャーナリスト。数年前にペインズクリークという町で起きた、未解決のとある殺人事件の真相を追って、今はもう誰もいなくなってしまった町に飛びます。
被害者は市長の妻で実業家。容疑者は彼女の家で使用人をしていた地元の若者でしたが、証拠不十分で釈放されています。また、しばらく経ってから私立探偵が事件を追っていましたが、何の音沙汰もないまま数年が過ぎ、町は土地ごと競売に掛けられることになりました。売れてしまう前に、この週末特ダネ探してこいと無茶ぶりをされるジャネットさん。これぐらいしか情報もってないのに、彼女は果たして真相を暴けるのでしょうか。

手がかりが出始めると、芋づる式に行くところすることが増えるのですが、最初の何ここ何するのえっ?えっ?というところが最もくじけそうでした。何と言っても方向音痴だし。

The Painscreek Killings、ここがいい

んだけど、何でもネタバレになりそうだから書きづらいのですわ。
まあタイトルでバレてるからこれはいいと思うんですが、Killingsって被害者一人の事件の話がなんで複数形なん?って思ったら、何この町八つ墓村なの獄門島なのみたいな感じでやべえwwwwwってなって行った臨場感は大変よかったです。
・MYSTっぽい
事件ものというと、証拠品と並行して人に聞き込むのが主流です。しかしこれは完全に人が出てこなくて、日記とか書類とか新聞記事とか、完全に物から糸口を探っていくのが、なんとなくMYSTを思い出しました。
嫌な事件が続いて、みんな慌ただしく町を去って行った感じがとてもよく出ていて、そんな中を一人、過去の幻を頭の中に映し出しながらてくてく無人の町を歩く寂寥感はなかなかに独特でよいものです。
捨てられた町ってもっと荒らされそうなもんだと思うんですけど、まあこんだけ八つ墓村しちゃったらやっぱり気味悪がって来ないかもだし、ここヤバない?ってわかり出してからの何か帰りたい感とか大変ぞわぞわして楽しかった。
・ジャーナリストみがある
物語が核心に迫るにつれて、これは新聞記者の取材ぞ!!ということを忘れがちですが忘れてはならんのだなという作りが面白かったです。

The Painscreek Killings、ここが残念

・その手間is何
なんぼ新聞記者はコンプライアンスが大事と言うてもですよ、ここは通らないでね☆って棒とか鎖が一本渡してあるとこぐらい、くぐるなりまたぐなりせーやって言うのが一番モヤったところ。

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俺ならくぐる。ここはどう見ても再三勝手に入んなって言われても
無視して入って逮捕されて逆ギレするような状況ではないからだ

この図のところもですね、裏からスッと回り込めるんですね。だからここで回り道させる意味is何単純に無駄な手間ではみたいなのが大変こう、もんやりしたの私。だって君どうせよそのおうちに勝手に入るやん!!!

ネタバレせずに言えることはこれぐらいかなあ。とてもよくできた推理サスペンスで、取り立てて大きな不満もないんですよね。町の大きさもちょうど良かったし、まああそことあそこぐらいはファストトラベルがあっても…とめんどくさがり的には思ったけど、ないからと言って特に不満というほどでもなかった。
方向音痴にはつらい部分があると言えばあるものの、まあそれは方向音痴が悪いと思える程度のもので、某えっちな白髪おじさんのゲームのあのでかい街よりぜんぜん迷わなかったし大丈夫。

まとめ

・クエストマーカーもなければ親切な地図もなくて歯ごたえがある。
・八つ墓村みがあってあの辺好きな人には結構刺さる。助清はいない。
・今日からSteamセールだし、積んでおいて損はない(6割引きの792円だった。お安い)
・ちょっと誤字なんかが気になりはするけど、日本語が自然でほとんど引っかからずに楽しめる。ありがとうすばらしいです。
・メモは取ろう。
・日付は外国基準で考えよう。

というわけでよいゲームでした。楽しかった。ネタバレ気味の感想(あまりポジティブではないかもしれない)は改行のあと!













ネタバレっぽい感想

わりとこう、ああそうかなって先が読めちゃって、ああやっぱりと思ってしまった自分の無駄な経験値の積み上げが恨めしい感じだった。その分だけ、伏線とかものすごく親切に作ってあるので、細かく見て回ればほぼほぼ犯人や町に隠された秘密を見誤ることはないんじゃないかなーと思います。
歯ごたえはあるけど、昔懐かしい探偵系AVGを選択肢全部見たらあよ!!って遊んでた人にとってはかなりとても親切な作風で、そこはとてもよい。
最後そう来たかって思ったけど、よほどのんびりしてなければどうにかなるし。とはいえそこで記者であることを100%忘れてて、あとでああんってなったんですけど。

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と言いつつ8%残ってるんで、その分ぐらいやっぱりモヤモヤしていて、2周目は日本語でやって100%を目指したい。
たとえ大筋が読めても、細かいとこの「えっそれなんですのん」みたいなものはちょこちょこちりばめてあるし、やっぱり面白いし、よくできたミステリーだったと思います。楽しかった。よかった。

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