月末になると思い出すもの
こんばんは。1月26日です。
現代短歌が好きで(谷川電話さんとか)、わたしも詠みたいなとか思うんだけど、今回言いたかったことが一向に31文字に収まる気配がないので、noteにきた。どうせだからたらたら書く。
去年の10月末、ともだちとケニアに行った。
アフリカ大陸。でかかった。果てしなかった。
あんなにでかい地平線を見たことがなかった。
インターステラーのサントラがやけに合う、異世界という表現が似合うところだと思った。
アンボセリ国立公園でケニア仕様のランクルに揺られながら(揺れるなんてもんじゃない、揺さぶられる)、キリマンジャロを横目にみんなで太陽が沈むのを見届けた。
わたしたちは北東に進んでいたと思う。
ルーフをあげた車からニョキっと頭を出して、遠のいていく太陽を見つめていた。
扇みたく広がる、アフリカっぽい木にの間に沈んで行く夕陽の余韻を噛み締める。
いや〜よかったね、アフリカでサンセット見ちゃったねとかいいながら前に向き直ると、その対角にまん丸い月が出ていた。しかもクソデカい。
日本でも似たような満月は見れるのだろうけど、いつも見ているものを初めての大陸で見た経験は、自分の中で特別なものになった。🌕
おれはアフリカで満月をみたぞ!
この月はアフリカも照らしに行くんだ!
みたいなことを、わたしのなかの謎の青年が、心臓のまわりを走りまわりながら言っていた。
以降、帰ってきても1ヶ月ごとに律儀に満月の明るい夜はやってきて、その度にあの、アフリカに吹く優しい夜風を思い出す。
厳密にはむちゃくちゃ揺られてて髪ボサボサで土まみれだったけども。
こうやって、月末にカードの引き落とし以外にも思い出すものが増えた。
もう月を見ても誰のことも思い出さない。その代わり、誰のせいでもない、自分ないし最高なともだちによる経験から、暖かな記憶がその度蘇る。
この月は来月もまた似たようにケニアに於いて地球に於いて
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