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104.大工さんがいなくなる!?
今、大工不足が懸念されていることはご存知ですか?
え??家建ててるあの人が大工じゃないの?
って思われるかもしれませんが、正確にはそうであってそうじゃない。
昔ながらの大工さんを思い浮かべてもらえれば分かるかと思いますが、現場で木を切ったり鉋で削ったりしながら家を造っていく。
そんな住宅、今ではほとんど見かけなくなったのではないでしょうか。
■新建材の誕生
高度経済成長期に住宅の供給が間に合わず、開発されたのが新建材。いわゆるサイディングなど工場で大量生産できる部材です。
それまでの日本の住宅は木造で、家づくりにも時間がかかっていましたが、新建材誕生のおかげで工期を短縮でき次々と住宅をつくることが出来るようになりました。HMだと早ければ4〜5ヶ月ほどで家が建ってしまいますもんね。
工場でプレカットされた建材を使用しての建築が主流となり、木造での家づくりをしていた昔ながらの大工さんはどんどん減少。
そんな新建材の多用で、大工としてのウデを振るう場面が少なく技術も身に付かず、後世の大工育成もできず、今では手刻みのできる大工さんがいない状態に。
ましてや、自然素材を扱える大工さんなんて絶滅危惧種じゃないかしら・・・
大工さんってやっぱり職人なので自分のウデを振るいたい、振るう場所が必要です。
ですが、今は大工さんの成り手が少なく、大工不足によって今後はもっともっと住宅価格が上がるとも言われています。
■自社大工(社員大工)
そもそも大工さんは、その住宅会社や工務店に所属している人はごく稀で、期間限定で契約して雇われている下請け大工さんがほとんどです。
そんな大工不足を危惧する工務店、特に自然素材を扱う工務店などは『自社大工』『社員大工』を置き、大工育成に力を入れている会社も近ごろ多く見受けられます。その会社専属の大工さんなので高い技術で施工も安定していますし、大工不足による工期の遅れなども発生しません。
だからアフターメンテナンスも安心です。
何かあればすぐ飛んで来てくれる、いわゆる昔ながらの地域の大工さんといった感じでしょうか。
じゃあ、昔ながらの大工が経営している工務店がいいのか、と言ったらそれはまた別の話です。ちゃんと現代の性能に合わせた技術とデザイン力がある会社なら文句ナシですが、そうとは限らないので・・・
■存続できる会社??
家を建てようと思った時、ただ安いからと選ぶのではなく、そういう背景もあるんだということを知って、適正な価格で建築している住宅会社を選んでいただければと思います。
家は建てたら終わりではなく、そこからがスタートで末永いお付き合いが始まります。なのに建てた会社が潰れてしまったり、アフターメンテナンスが行き届かないような会社ですと後々困るのは私たち住まい手です。
もちろん他の住宅会社やリフォーム会社に依頼することもできますが、リフォーム詐欺というのも往々にありますし、建てたところでメンテナンスしてもらえる方が一番いいに決まっています。
その会社が存続できる会社なのか、未来ある会社なのか・・・選ぶ私たちにも責任があります。
でも先のことなんて分からない世の中になったので、難しいですね〜・・・
◾️アスターメンテナンス
先ほどもアフターメンテナンスについて触れましたが、住んでから何かと不具合が生じると思います。特に自然素材の家は建て付けが悪くなったり、ココが気になるな〜とか、設備面であれば自然素材に限らず万事OKというわけにもいかないかもしれません。
そんな時にすぐ駆けつけて対処してくれる会社ですと安心ですし、大手の会社であればそういった部門が確立されているでしょう。
我が家の場合は、現時点では現場監督のSさんがそういった立場も担ってくれているので、『小さいことでも何でも良いので、何かあったら直ぐに飛んできます!!住まい手さんが呼んでくれないとおウチに行けませんから』と仰ってくれていて、COMODOとしてもそういうスタンスのようです。
ただ、Sさんもそう若くないので先々がちょっと心配・・・後継者が欲しいところです(笑)
◾️汎用性のある家づくりを
大工さん話からちょっと話がズレてきてしまいましたが、特殊な工法だったり、特殊な部材を使用しているとその会社でしかメンテナンスができないことになります。ましてや、廃盤となってしまえば代わりがない・・・
汎用性のある方法・モノで家づくりをしていれば、もし他の人や会社が携わったとしても対応することができるので、そんな家づくりがベストでしょうね。