“日常”が“旅”に変わる時

海がすぐそばの温泉街。

海に面して軒を連ねる干物屋さんでは、
ご飯セットと一緒に焼きたて干物をお腹いっぱい食べられる。
おかみさんに可愛がられているのか、
ちょっぴり太っちょのノラ猫もお出迎え。

共同浴場に行けば300円で源泉掛け流しの温泉に入れるし
常連のおばあちゃんたちからは
「お姉さんスタイルがいいわ」なんて褒められたりする。

私が今住んでいる場所はそんなのどかな場所です。

都会に住んでいる人たちがわざわざ電車に乗って、
癒しを求めてやってくる場所が、私にとっては日常を過ごす場所。
だから時折ふらりと友人がやってくることがある。

ここでの暮らしもなんだかんだで7年目だ。
ずいぶん詳しくなってきたから、友人に合わせて
行き先をアレンジするのもお手の物。

あの子が来るなら、やっぱり古民家カフェは欠かせないでしょう。

文豪が愛した純喫茶もどうだろう。

お酒好きには、知る人ぞ知るBARにぜひ連れて行きたい!

御朱印集めに凝っていると聞いたから、神社もハシゴだな。

あれこれ思いを巡らせて、まるで自分が旅をするように
1日のプランを考えるのがとても好きなのだ。
日常の風景も、過ごす相手が違えば見え方がずいぶん変わってくるもの。
私にとっての日常が特別な場所・特別な時間になる。
そして友人と別れる頃には、自分もちょっとした「旅」をした気分で
気分転換が出来ていることに気づく。

“日常”が“旅”に変わる。
それはこの場所で暮らしているからこそ得られる
ご褒美みたいなものだ。

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にしの ちか|ごきげんの輪を拡げるひと
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