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MUP アウトプット「経済と経営の相関性」 後編
こんにちは。
今日は前回の「経済と経営の相関性」前編に引き続き後編をアウトプットしていきます。
前編では主に経済について、今の日本の経済状況はどうなっているのかの理解がメインでした。
今回、後編ではその経済を理解した上で、経営とどのような関りがあるのかという内容です。
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ではやっていきます。
まず復習、そして少し経済の話もしながら経営の話へとシフトしていきます。
デフレとは?覚えていますか?
デフレというのはお金の価値が上がる事でしたね。
「インフレ物価高」「デフレ物価安」だったので、デフレはモノの価値が下がってお金の価値が上がる事です。
例えば居酒屋でこれまで500円だったビールが300円で買えるようになりました。
これは何かというとビールを欲しいという人が少なくなってビールの価値(モノの価値)が下がり、お金の価値が上がったという事です。
これがまさにデフレです。
この状況、どう思いますか?
「モノを安く買えるからいいじゃん!」「ラッキーじゃん!」と思いますか? そうですね、お金持ちにとってはラッキーですね…。
国民のみんながハッピーかと言ったら全くそうじゃありません。
これは「大問題」です。
この世の93%のお金というのはデジタル(パソコン、スマホの画面の中)にあります。 そして7%だけが財布のなかにある現金、つまり僕たちが想像するお金です。 この原則はしっかりと理解しておいてください。
この93%のお金、どういうお金でしょうか?「投資」です。
僕たちが買い物するお金なんてものはほんのわずか、この世の7%でしかありません。
93%、この世のほとんどのお金は大きい買い物(投資、住宅…)です。
例えばこれから家を買うとします。
けどお金がない。どうしますか? お金を借りますよね?
ここで問題です。今は物価が下がって、お金の価値が上がっているという事はもう理解できていますね?
そうするとどうなるかというと、今までというのは銀行から借金をして僕たちは大きい買い物をしていました。
そしてその借金の利息を銀行に払ってました。
例えば、今まではその借金で1本買えてたうまい棒が、物価が下がってきたことによって今は利息で2本買える。もったいないと感じますよね?
「昔は借りたお金で1本しか買えなかったのに、今利息で2本も買えちゃうの? 利息たけぇー!」となりますよね。
そうするとみんなどうなるかというと、
「借金早く返したいなぁ、お金借りたくないなぁ」と、どんどん大きい買いものをしなくなります。
例えば、車・住宅のローンを組まなくなる。そういう時代になってきます。
そういう時代が来るとどうなるか?金利が下がってきます。
銀行:「お金借りて!」
消費者:「金利高いから借りない」
銀行:「じゃあちょっと安くするよ…」
こうなるとどんどん金利が下がっていく。これがデフレです。
①政府のETF購入の目的→株価を上げるため
②ヘリコプターマネーの目的→経済活動活発にする
③デフレになるとお金の価値は?→下がる
④デフレになると銀行からお金を?→借りない
次にGOODインフレ(いいインフレ)とは何かというと、
これは売上が上がって企業が潤う→従業員も潤う→だから消費がされて→また企業の収益が上がる。
このように回るのがいいインフレです。
でも悪いインフレというのもあります。BADインフレです。
「景気が悪くなるんじゃないか?」「景気が良すぎるんじゃないか?」
良すぎてはじけるものは何ですか? バブルです。これはよくないインフレです。
BADインフレとは具体的には、
このインフレはBADです。
まず「買う」「消費」以外で物価が上がる事。
どんな事かというと、「石油」です。
石油が枯渇しそうとなると日用品(ペットボトル、プラスチックなど)の値段が上がり、それらを運ぶトラック(流通)も上がります。
そして問題となっているバッタ。バッタが食物を食い荒らすとなると僕たちの食べるものも上がります。
このように給料が上がってないのに、物価が上がる。これがBADインフレです。
収入が上がってないで、物価が上がる。消費したいのに消費できない。
デフレに直行する悪いインフレです。
しかし、このBADインフレ、海外と国内の需要と供給によって条件が変わってきます。
例えば、海外でバッタがホウレンソウを食い荒らしたとするとホウレンソウの価格は上がります。でもホウレンソウは国内で賄えるとすると国内の消費者は潤いますね?
国内で賄えるのであれば逆にいい経済と言えます。
でも一方で「石油」。石油は日本にありますか? ありませんね。
石油は国内で賄えません。だからデフレに直行したりするのです。
そしてBADインフレ、もう1つあります。
さっきも少し出ましたが、バブルがはじける事です。
例えば「この家欲しい!」と1人が言ったら適正価格で売られますが、
あの人も欲しい。この人も欲しい。と何人も出てくると100万円でしかない家が400万円になったりするわけです。このように意味の分からない値段に吊り上がってしまいます。そうするといつかバブルがはじけてしまいます。
これがBADインフレです。こういうふうにインフレにも良くないインフレがあるという事です。
①GOODインフレは給料が上がり物価も上がる
②BADインフレは給料が上がらずに物価は上がる
③過度なインフレはすぐにデフレになる
④国内で賄えるBADインフレは良いインフレ
お待たせしました。これから「経営」の話に入っていきます。
経済と経営の相関性。マイルストーンの把握が重要となります。
※マイルストーンとは簡単にいうと中間目標地点、節目という意味です
☝僕の記事ではありませんがマイルストーンについてわかりやすく書いてくれています。
この国はこういう未来が待っているからそれに対して、こういう経営をしていかないといけないよね。と、ゴールから逆算して自分のマイルストーンを決めて走っていく。 こういった経営が重要となってきます。
例えば、オンライン広告(Facebook、Instagramなど)がテレビ広告を抜いてテレビがすごいと言われていた時代が日本では終わりました。
じゃあこのような状況に東南アジアがなるでしょうか?
そうとは限りません。
なぜなら、東南アジアの国がオンラインのデジタル広告に市場が活性化するまでの経済を読む必要があります。
オフラインの広告市場がオンラインの広告市場に変わるまでには、まず信用情報を調査する環境が必要になります。
信用情報を調査出来ないとクレジットカードが普及しないためオンラインでの購入がそもそも出来ません。
次に流通のインフラの整備。フィリピンにAmazonはありません。
とりあえず道が混んでいてインフラが整備されていないので、そもそもオンラインでモノを買う文化すらあるかも怪しいです。
そして保障会社整備。荷物がなくなった時の保証はどうするのか?
EC業者普及。何回も言いますがAmazonはありません。誰がやるのか?
最後に現在のマーケター達が「オンラインの方がいい」とシフトするまで。
これまでの事をやるにはかなりの長期戦になります。
このように経済、時代を読む力がないとビジネスでの成功は難しくなります。
今、日本の最大の社会問題である「少子高齢化による経済衰退」。
ここで活性化すると思われるビジネスは何だと思いますか?
(お葬式、遺品整理、介護…)
少子高齢化の影響でまず労働人口が減り、孤独死などが増えていきますね。
こういうふうに明らかに来る時代を読めたら経済がどうなるかというのがわかります。
このように経済が労働人口不足で落ち込むのに国がそのままにしとくわけがありません。どうするかというと、例えば介護士の試験のレベルを下げたりなど外国人を入れるという方向に変わっていきます。
外国人を入れるのにどんな市場、ビジネスがいいかというと海外に日本語学校を作って日本に送ったり、さらには遺品整理やお葬式。
このように経済をしっかり見ることがビジネスチャンスをつかむのに非常に重要となります。
経済低下が起こっている状態というのはお客様の心理まで違ってきます。
心理が違うということは打ち出し方も変える必要があるという事です。
何かというと、未来が不安という心理の時に絶対にギャンブル消費なんてしません。
未来が明るい、不動産を買ってもどんどん上がっていくだろうっていう時にはどんどんギャンブルで投資します。(それでバブルがはじけちゃいます)
今の僕たちは特にコロナもあって未来が暗いですね。
そういう時にギャンブル消費をしますか?しませんね。
だから一括で買わせるんじゃなく、サブスクなんです。
そして購入前の「確信の獲得」ギャンブル消費をしないわけですから買う前にどういうものかを知ってもらわないといけません。
「安売り市場からの抜け出し」周りがどんどん価格を下げていく中でそこを抜けださないといけない、巻き込まれちゃいけない事業戦略を組むというのが経済を読むことで経営に繋がってくるわけです。
「欲しいものがないなぁ、愛とか温もりとが欲しい。。。」
のように今の企業というのは「商品」ではなく「体験」を売る時代になっています。
だからどれだけ体験をさせてあげられるかにフォーカスを置いた商品設計をしなくてはいけません。
経済状況の把握をすることで、今後消費者はどういう心理なのか?
(例えばバブルの時にサブスクなんてする必要がありません)
そして未来の把握をすることで、実際に事業計画、事業の方向性に繋げていく。これが長期的に負けないビジネスを作るのに重要となってきます。