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vol.3:全てのバス・トラックが燃料電池車となり、駅前の空気がきれいに、音が静かになる
3.全てのバス・トラックが燃料電池車となり、駅前の空気がきれいに、音が静かになる
最近東京では、水素燃料電池バスが走っているのをよく見かけるようになりました。 僕の地元でもよく走っている東急バスも、水素バスの運用を開始しているみたいです。これは見たことないけど、東急と水素のコラボ、かっこいい…!!
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2025年2月22日現在、東京スイソミルさんが発表されているTokyo水素ナビによれば、以下の路線で水素バスが運用されているようです。皆さん、ご自身の通勤経路や、お住まいの地域の路線があれば、是非チェックしてみてください!
路線バス ※()内は、バス運行会社の名前
(京急急行バス)JR蒲田駅東口~羽田空港
(日立自動車交通)晴海ライナー 銀座・八重洲線
(晴海トリトンスクエア→有楽町駅→東京駅八重洲北口→晴海トリトンスクエア・晴海二丁目)※循環路線(東急バス)東98系統(等々力操車所~東京駅南口)
(東急バス)渋41系統(渋谷駅~大井町駅)
(東急バス)渋42系統(渋谷駅~大崎駅西口)
(東急バス)渋43系統(渋谷駅~高輪ゲートウェイ駅)(京王電鉄バス)永福町:渋谷・新宿~新橋・バスターミナル東京八重
(京王電鉄バス)多摩:多摩市内全般+多摩センター~日大三校・多摩センター~帝京大学構内
(京成バス)虎ノ門ヒルズ~新橋~勝どきBRT~晴海BRTターミナル
(JRバス関東)JR東京駅丸の内南口~ウォーターズ竹芝~日の出ふ頭~※東京タワー~JR東京駅丸の内南口
従業員送迎・スクールバス
(大新東)東京都江東区内・東京都昭島市内
結構色々な所で走っているというのは、正直僕も知らなかったのでいい勉強になりました。あと、外観も会社によって少し違うんですね。東急、JRのものはまだ実物を見たことがなく、お目にかかれるのが楽しみです。
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燃料電池バスが世の中に満たされると、CO2を排出しない、クリーンなエネルギーで満たされる訳ですから、空気が綺麗に、かつ音が静かになりそう、というのはなんとなくイメージが湧きます。
では、今、実際にバスによって、どのくらい空気は汚染されているのでしょう。 様々な仮定を使ってちょっと考えてみましょうか。
例えば、架空の駅を一つイメージします。ターミナルが沢山あり、全部で20の乗り場があるような駅を想像してください。ちなみに、私のご近所の川崎駅は乗り場が大体40個ほどあるようですので、その半分くらいの規模ですね。
大体、ここにバスが1日2000便来ると仮定します。一つの乗り場あたりのバスの数は100便となりますので、1日のバスの稼働時間が20時間とすれば、1時間に5本くらいにはなります。 もちろんラッシュの時間などを考慮するとばらつきはありそうですが、概ね平均値としては悪くないでしょう。
この駅の前を、1時間あたりに通過するバスの台数は大体、80台程度、と計算できます。
全てのバスがディーゼルバスだったとします。 人間の健康に害を及ぼすPM2.5 を走行時、0.02 g/km、停車中は0.1g/h とします。あくまで参考値で、あまりちゃんと調べていない数字なので、真面目に受け取らないでください。環境省の資料によると、定格出力56kW以上130kW未満のエンジンに対するPM規制値は0.02g/kWhとされているようですし、単位を合わせる必要はありそうですが、桁でずれている、ということにはならないと思ってます。
移動距離や停車時間などの仮定も置いた上で、バスから排出されるPM2.5の量を計算してみましょう。
1時間あたりの排出量:0.95 g/h
1日あたりの排出量:22.8 g
という結果が得られました。では、これもあまり考えにくいですが、例えばある人が、この駅の前に一日中立って生活をするとすると、健康にはどのような影響を与えることになるのでしょうか。
バスターミナルの面積などから空気の体積を仮定し、平均濃度の上昇量を推定すると、おおよそ0.23 μg/m^3 の濃度上昇を仮定できるようです。
WHOの報告では、10 μg/m^3 の増加ごとに心疾患リスクが約8%、呼吸器疾患リスクが約4%増加するとされているようです。
1日あたりの濃度増加は、1000分の1ほど小さい値を示してはいますが、無視できるか、と言われると、そうでもないように思えます。
燃料電池に置き換わると、こうした心配が一才なくなる訳ですね。水素をどこから作るか、という観点は忘れてはいけませんが、皆さんが健康に過ごせる世の中もイメージができるような気がします。