HIOKI見学〜安心の電気インフラを支える測定技術の秘密とは〜
Hx代表の重政です!
8月29日、HIOKIさんを訪問しました。
詳細はこれからゆっくりお話しするとして、とにかく素敵な会社で、いろんな人のこの会社さんの良さをシェアしたくて文章を書きます。
そもそもどんな会社?というところは僕の口で軽く説明しますが、より正確な情報は公式HPをご参照ください↓↓
電気計測技術を開発するメーカー:HIOKI
電気工学、電気化学系の研究室にいる人であればこの会社を知らない人はおそらくいないと思いますが、そうでないと馴染みがないかもしれません。
HIOKIさんは一言で言うと、"電気を測定する機械を作るメーカー"になりますでしょうか。
電気を測定する、と言われてもピンとこない、という人も多いかもしれません。でも今電気は私たちの生活にとってなくてはならない存在となっている、ということはみなさん重々承知だと思います。
そして、世の中には様々な大きさの電気で溢れています。携帯などを動かすような電流はせいぜい数A(アンペア)と小さなものですが、電車や工場、大きなインフラを支えるには数100~1000Aの電流が必要になるのです。
こうした電流の適切な値で提供・制御するには、電気を測定し、どの程度流れているかを可視化する必要があります。ここでHIOKIさんが開発した技術が活躍しているというわけなのです。電圧、電流の記録器に関しては1983年にメモリハイコーダを発売してから以降トップシェアを維持し続けているのです。
確固たる基礎技術の積み重ねがなす製品の安心・安全性がHIOKIの基盤を作り、世の中への価値になっていることを見学の中で身に染みて感じました。
拘りの職人芸、自社の知見で製造の課題を解決
HIOKIさんの製造ラインを見学する中で面白かった事例として、製造ラインで必要なネジの種類を自動で分類し、取り付けの工程を半自動化する仕組みがありました。
HIOKIの装置は製造のプロセスの一部が手作業で行われております。特に基盤部品を装置内に固定する部分などは職人の手によって行われておりました。基盤部品は精密なため、最後の工程はどうしても人の手が必要なんだとか。
そんな中でもねじを仕分けし、取り付け可能な部分については自動化する機械を自社で開発し、生産時間の短縮につなげていました。
しかも面白かったのは、開発した技術がそれ以外の場所にも活用されていて、製造ラインの高効率化を実現していたのが大変印象的でした。
現状の課題に対して、”自社の技術を使って何ができるか?”、”よりよい手法はないか?”を現場の人が考え、それを実装する姿勢が印象的でした。研究室にいるときはこれの連続というか、毎日それを実践して実験系の改良に努めていましたが、会社に入ってもこういった環境で開発している人がいることは大変刺激的で面白かったです。
"開発はもう十分、実装を考えていこう"
工場の見学を終えた後は、HIOKIさんの先行開発ユニット水素エナジーソリューションの方々と打ち合わせする時間をいただきました。お互い意見交換をする時間となり、水素社会構築に向けてHIOKI x Hx のコラボレーションが一体何ができるのか? を考える時間になりました。
一番印象的だったのは、ユニット長の栁澤さんからの一言でした。
それは、僕がドイツで水素の研究をしているときに感じたことと全く同じでした。HIOKIの水素に携わる社員さんとはすごく気が合うなぁと思っていましたが、部長の方の指針、あとこの後分かりますが社風が僕の考え方とマッチしているからこその共感なんだと気づきました。
これからこうした方々と水素社会を一緒に作れることをとても嬉しく思いました。
社員を労わる素敵空間、そこにいる素敵な人たち
工場見学・HIOKIの方との水素の未来に関する打ち合わせ・ワークショップを終えた段階で既に満足感非常に高い時間を感じておりましたが、それでは終わりませんでした。
社員寮にご案内され、本当に綺麗で素敵な空間にご案内していただきました。建物・部屋が超綺麗。お風呂・トイレ別、素敵な空間すぎる。
一時過ごしたのちは、食堂で懇親会。食堂もとても綺麗。メニューは中華料理のブッフェ立食形式。社員寮裏側にある畑からとれたての茄子を使って麻婆茄子なども提供していただきました。。。!
自社でシェフを採用するだけでなく、自社でとれた食材を使って料理を社員に提供しているのですね。味ももちろんとても美味しかったです。
懇親会では水素関連のデバイスを設計・開発している方やCTOの方などと交流をすることができました。HIOKIの”まずはやってみる”の精神が広く浸透していることがよくわかりました。
また、最も印象的に残ったのは研究所勤務の先輩社員の話で、”昔のプロダクトは不具合ばっかりだったから、自分でなんとかするしかなかった”という話が印象的でした。PCやインターネットも今こそ中身を詳しく知らない私たちでもストレスフリーに使うことができるようになりましたが、PCが世の中に出たときはそうではなかった、とのことでした。メモリ容量が今と比較して圧倒的に不足している環境では、ブラウザを開くにもガリ、ガリ、、、と2分ほど待って、ようやくYahoo!ページが開ける、といった環境だったそうです。
今僕のChromeのタブは20個ほど開かれていますが、当時の環境を知っている人からはものすごい怒られそうですね。
技術が発達して便利になったことはとてもいいことだと思います。だけどそれが当たり前になりすぎて、逆に不都合が起きたときにそれを技術のせいにするようなことが起きていて、それはとても悲しいことだと僕は思います。何かPCに不具合があったときに、”このポンコツPCが!”と文句を言いたくなってしまいますよね。それです。それをなくすのは技術者のロマンであり仕事ですが、まずはその技術の蓄積・叡智を讃え、”こんなもの作ってすげぇ”と思えるようなマインドになると、全てのものが当たり前ではなくなり、感謝の気持ちを持つことができるようになるのではないでしょうか。
そしてそれを推進するためには、技術を知っているものが責任を持って、”この技術のここがスゴい”と言えるような人間・組織になっていきたい。僕たちは水素技術でそれを実践していきます。実際に長野県庁さんでプチ実践をさせていただいたので続きはそちらの記事にて。
ヒオキのススメ
おそらく就活生の皆さんにとって、HIOKIさんは馴染みのない方もいるかもしれません。でも、世の中のインフラを責任持って支える立場に立ちたい、日本の技術の蓄積をもっといろんな人に届けたい、快適な居住環境で仕事に専念したい、こういう環境を求める方には是非おすすめしたい一社です。
僕はHIOKIさんの回し者でも何者でもありません。ただ今回訪問させていただき、とてもいい会社さんだと思ったので宣伝したいと思いました。
是非、興味ある方は扉を叩いてみてください!
僕たちはこれから水素社会をHIOKIさんと協力して、長野県を盛り上げるための施策を考えていきたいと思います。応援してくれる人はいいね!を押してくれると嬉しいです。また、”一緒に盛り上げたい!”と思う方、是非一緒に取り組みましょう。ご連絡お待ちしております。
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