喜多見柚の考察はなぜ難しいのか
喜多見柚の考察をしている方を見てても、多くの方は掴みどころがない、どう解釈していいのか分からん等々で苦戦している方が多い印象がある。
今までやってた衣装・役を見てみてもおでんは雛娘、桃園花娘、ヴァンパイア、メイド、スノーマン、ナイト、クイズ王()、サバイバル隊長、マーメイド、OL、パンキッシュ、魔法少女、蓮の妖精と全く一貫性がないのである。
そして例の初期Nである。
実際に初期の頃から柚はこういう子っていうのを避けて描かれている節があって、そのためか喜多見柚は〇〇アイドルですっていう紹介がしづらくなっているのは確かだと思う。強いて言うなら何の特徴も誰かへの憧れもカリスマ性もない普通の子であると言うくらいだけど、果たしてそれでQEDにしてしまって考察を終えてしまっていいのかは悩みどころである。
本稿では何故喜多見柚の考察が割とぼんやりしてしまうのか、また何故ややこしくなってしまうのかをゆるふわに解説していきたい。
喜多見柚の言葉で気になるものといえば「頑張らない」と「目指さない」だと思う。トップアイドルを目指すアイマスの中でも珍しくて、一見しただけでは真面目ではないのかなって勘違いしてしまうかもしれない。
でもよく話を聞いてみると、柚ちゃんの場合は頑張りすぎ途中でレッスンとかアイドルが嫌いにならないように適度に頑張るということだと気づくし、トップを目指さないにしても自分の楽しそうな姿を見てファンが少しでもハッピーな気持ちになればそれはラッキーなことでそのための努力はするということなんだと思う。
柚ちゃんは意外と真面目なんだけど、同時に照れ屋なところがあって、本音を直接には言わないのです。
例えば、コミュでノーマルとかグッドコミュしか見てないと思ったら実はパーフェクトコミュだったとか、ノベルゲーで正しい選択肢選んでるのにルート選択間違えたかなってソワソワしてくる感じに近い。 (そして褒めるとめっちゃ照れる。かわいい)
実際にその選択肢を間違えた感というか柚に対して自分たちがどうしても理解出来ない領域、あるのかないのかわからない設定、光とか闇とかを全部ひっくるめて僕は柚の「空白」と呼ぶようにしてるんです。(余談、ほかのiM@Sに比べるとモバマスはどの子も意図して語られてない設定が多いように感じている、実際にテキストが少ないだけかもしれんが)
喜多見柚に関してこの空白の裾野が大きいと感じるのは、繰り返しになるけど柚ちゃんは〇〇アイドルですって言うアピールがしづらいところにある。(僕が勝手に言うならテヘペロぱっつん可愛い子ですとしか言えん)
バトミントン部もそこまでガチではなさそうに見えるし、大体のパラメータは平均値だし、その、なんていうかとても悪い言い方をするとどこにでもいそうな普通の子っていう感じで何かの強烈なキャラをアピールポイントとして出すアイドルって感じではない。
(でも、だからこそ僕は柚に惹かれて、ある意味普通であるからこそ柚のバックボーンを調べてみたくなったりしたのかもしれないと思っている)
結論として喜多見柚の考察がなぜ難しいかというのは、空白の部分が大きい分たくさん夢と考察を詰め込めるからで、それ故に各々の共通の見解というか共通の認識が、各々でズレる。つまり考察する一人ひとりに喜多見柚像というのがあってそれが微妙に一致しない所にあると思うんです。みんなの思ってる柚が皆正解みたいな、極端に言うと常に解釈が一致していてそれゆえに一度も一致することがないというややこしい状態。それが難しい部分だと感じているんです。
ある意味で言うとアイドルという属性の擬人化とも言えて、そこに自身の思いとか気持ちが乗るとまさしくそう言う各々がそうであって欲しいと思う喜多見柚像が出来上がっていく。以前アイドルというのは鏡なんですと言ってた方がいたけどまさにそんな感じ。
だから多分皆で共通した結論に達することは永遠にないとも言えるし、実は俺たちはもう喜多見柚の本当のキモチにたどり着いていたのかもしれない。それが沢山テキスト見て、浮かべてる表情見て(かわいい)、柚が毎回付けてる花のモチーフの花言葉を探してもなんとなくそれっぽいという推察は出来るけど、確定できない理由になってると思う。
思った以上に長く書いてしまったけど、そんなに難しい事を考えなくても喜多見柚は可愛いってだけでも覚えて帰ってもらえればいいかなという所で考察を締めさせていただきます。ありがとうございました。