#22 ランナーアプリで秘密の場所を探ってみよう。オープンソースインベスティゲーションの初歩
都市経済学では都市の活発度を調べるために、人口、インフラ、交通量、物流・人流をデータ化します。人工衛星からの写真で光度を測定することも行われます。しかし、これは夜のデータしか取れませんでした。
そこでオープンデータ、オープンソースを活用して新しい発見をしてみましょう(無料です)。話題の「オープンソースインベスティゲーション」の初歩ですね。
サイクリスト&ランナー向けのアクティビティ管理SNSアプリってありますよね
Strava ストラバ
このサイトには「グローバル・ヒートマップ」で世界中のアスリートが、アクティビティを行う場所を探すために利用しています。
StravaのWEBの説明を引用すると:「ヒートマップには、昨年に収集された公開アクティビティのデータによる「熱量」が示されています。ヒートマップは毎月更新されます。アスリートにより「プライベート」と設定されたアクティビティは含まれていません。プライバシー設定でオプトアウトすることが可能です。アクティビティがあまり行われなかった地域には「熱」が表示されません。」
アスリートは世界中で走っているので、明るいところは都市として活発なところです。山の方は少なくても走れるところ、つまり人が行けるところがわかるわけです。
代々木公園も走っていますねえ。とくに織田フィールドが明るい!
では地図に載っていない場所、人がいるはずのない場所に明るい光があったらどうでしょうか?
このStravaのMAPを使ってこれを調べた人がいます。
明かされることがないアメリカ軍の秘密基地の存在を明らかにしてしまったのです。
Tobias Schneiderはシリアに置かれている「フマイミーン空軍基地」のヒートを見つけました。2018/1/28
基地の兵士やスタッフがアクティブトラッカー「Fitbit」のトラッキング機能をオンにしたまま業務や訓練を実施ししてしまったのです。
基地の内部の形状も追えてしまったわけです。
日本にある基地も調べることができてしまいます。
横須賀基地と猿島
さらに
英紙「Daily Star」(2018/2/5日付)「南極大陸の地下基地の存在を暴露」YouTubeチャンネル「secureteam10」が4日に公開した動画で、南極大陸のHeatmapにあまりにも奇妙な地下基地が写っていることが明らかになったと報じました。
トラッキングアプリを身につけた職員がこの建物内を歩き回っているということであれば、地下施設ということになりますね。
そこで私も調べてみました。
(1)主張しているところか?走ってるね。
(2)主張されているところか?いるね。
(3)中国-北朝鮮の国境付近 中国側だな。
みなさんもこうしたデータでいろいろ発見できたら面白いですよね。
参考資料
GigaZine 2018年01月29日フィットネストラッカーアプリ「Strava」が秘密のアメリカ軍基地の所在地を浮き彫りにする事態が発生https://gigazine.net/news/20180129-strava-reveal-secret-us-army-base/
TOCANA 2018.02.09 「南極の“秘密地下施設”の場所がトラッキングアプリでガチ特定される! 失われた古代ピラミッドの可能性も」https://tocana.jp/2018/02/post_15949_entry.html