#276 意思決定理論(4)期待効用理論
Expected Utility Theory
不確実性を伴う意思決定において、その選択肢に対する選好関係が、効用の期待値(期待効用)の大きさにより決定されるとする意思決定理論です。
人は期待効用が最大になるような選択・行動を取ることが仮定されます。
フォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用関数
個人の効用は、もらえる金額の平方根(仮にです)を取ったもの(すなわち、√x)で与えられるとします。
人は期待効用を最大にするくじBを選択することになります。
人は、必ずしも結果の期待値の大きさをもとに行動するわけではなく(期待値で行動しない)、個人の選択は効用関数の形状に依存しているということです。
特に、この効用関数の形状は、個人のリスク選好を表しています。
人は、リスク回避的、リスク中立的、リスク愛好的に分けることができます。
ほとんどの人は「リスク回避的」です。