メガパブリッシャーもハイパーカジュアルゲームに続々参入

個人的には以前よりハイパーカジュアルゲーム市場は伸びると思っており、目をつけていたのですが、直近で大手の投資が連続してあったのでちょっと紹介します。

一つ目はテンセントがフランスのVoodooにマイノリティ出資した件です。基本的にテンセントはコンソール、PCモバイルゲーム問わずなんでも手を出していますし、エコシステムであるゲームエンジンやチャットツールにも出資していますのでハイパーカジュアルに手を出しても何の不思議はありません。

中長期的に産業を抑えれるもの、とにかく儲かるジャンル、強力なIPにお金を投資しているイメージです。

次にTake2によるPlaydotsの買収です。GTAやRed Dead Redemption等のゲームをパブリッシングをしている会社がハイパーカジュアルゲームの会社を買収・・・と、あれ?と思った方もいるかもしれません。少なくとも今すぐのシナジーはないでしょう。無理やり作ったとしてもターゲティング広告のノウハウくらいでしょうか。当面はバラバラに運営するのだと思います。

以前Activision Blizzardがキャンディークラッシュで有名なKingを買収しましたが、あれもあまりシナジーは感じられなかったですね。

ハイパーカジュアルゲームは初めてゲームをやる人や高機能端末を持っていない人には相性ばっちりのジャンルです。今後のゲーム市場は少なくともダウンロード数に関しては、新興国、アンドロイド端末、ゲーム未経験者が成長市場になります。これからゲームをやろうとする人を最初からおさえる戦略は、ゲーム性を重視しているAAAゲームのパブリッシャーにとっては一見違う分野に見えますが、中長期のビジネスプランを考えたら悪くない投資だと思います。

と、ハイパーカジュアルゲームは有望なように見えますが、一部で逆風も吹き始めていたりします。それについてはまた近いうちに書きたいと思います。

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