今を共に過ごした奇跡 ~fripSide 20th Anniversary Festival~
1.はじめに
こんばんは。ハイドです。
昨年末、こんなCM見ませんでしたか?
このCMでどんぎつね役を務めたのは、声優でアーティストの南條愛乃さん。
簡単に言うと、僕の推しです😊
推しの声がCMで聴けるの嬉しかったなぁ。
このCMで「来年も推してね!」と言われた僕の、年明け最初に行ったライブが南條さん。
なんという巡り合わせ。笑
正確には、南條さんが2代目ボーカル(Phase2)を務めた音楽ユニット fripSideの結成20周年記念ライブ。
「fripSide 20th Anniversary Festival 2023 -All Phases Assembled-」
本当は昨年の6月17日に開催予定だったのですが、諸事情により延期に。
その延期公演が1月8日に開催されました。
今回はこのライブの感想を書きたいと思います。
僕にとって
「南條さんを知るきっかけがfripSide」であり、
「fripSideを好きになるきっかけが南條さん」だったので、
Phase2に偏った感想になってしまいますが、偏ってこそ僕の書く意味があると自分に言い聞かせながら書きたいと思います。
2.ライブの全体的な感想
今回は結成20周年フェスということで、
初代ボーカル (Phase1):nao
2代目ボーカル (Phase2):南條愛乃
3代目ボーカル (Phase3):阿部寿世&上杉真央
ゲストアーティスト:angela
(敬称略)
という超豪華アーティスト達が大集結。
特に南條さんは、2022年4月に開催された卒業公演以来のfripSideライブ出演ということもあり注目されていました。
ライブの全体的な感想としては、
「歴代ボーカリストの4人、そしてサウンドプロデューサーの八木沼悟志さん、その皆が主役でカッコよかった」
fripSide創成期を支えたnaoさんの『magicaride』から始まって一気に会場のボルテージが上がったし、fripSideを大きくした南條さんの貫禄も素晴らしかったし、大きなプレッシャーの中で現在ボーカルを務める寿世さんと真央さんのパフォーマンスも圧巻でした。
4時間半近くの長尺で、ずっとシンセを引き続けたsatさんもMC含めて最高でした。
新旧が入り交じる、ひたすら楽しい4時間半。
素晴らしいライブでした。
また、プラチナ会員(FC継続5年以上)でありながらライブ参戦3回目という僕ですが、今までで一番良い席で観ることができたのも満足度の高い大きな要因です。
3.南條さん卒業公演の“続き”
前述の通り、今回のライブで最も注目度が高かったのが南條さんのパフォーマンス。
アニソン史に残る名曲『only my railgun』の大ヒットから始まり、fripSideの人気を確固たるものにした最大の功労者である南條さん。
そんな南條さんの卒業公演は声出し禁止でした。
僕はコール&レスポンスがあってこそfripSideのライブだと思っているので、南條さんの卒業公演で声が出せなかったのは心底悔しかったです。
「ありがとう」すら声に出して伝えられないのが切なすぎました。
声が出せないまま終わってしまったので、南條さんが卒業されたことが受け入れられないまま時が過ぎていました。
今回のライブは声出しOK。
「fripSideの南條さんに声が届けられる」
これだけでも嬉しかった。
僕の中の時計が動き出しました。
でも、今回のライブは「卒業公演のやり直し」ではなくてその先にある“続き”でした。
卒業公演で大粒の涙を流した『Dear All』や、南條さんのお気に入り曲だからと演奏された『Heaven is a Place on Earth』などとは違ったメッセージが込められていた気がします。
fripSideを卒業して2年近くが経ち、新しい道を歩いている南條さんが当時のことを振り返りながら歌う姿はとにかく楽しそうでした。
「卒業しちゃったの寂しいな」じゃなくて、
「そうそう、こんな風だった」と懐かしさを楽しむ。
MCでは「fripSideのライブがプレッシャーで、当時はライブ前日に全然寝られなかったけど、今日は頼もしい出演者ばかりだから楽しみだなって気持ちで来ました」と話されていました。
fripSideのボーカルを務めていた当時より、ずっとリラックスして自然体だった南條さん。
『final phase』では、観客の声を聴きたくてイヤモニ外してたら歌うタイミング逃してしまったり。
それも含めてなんだか微笑ましかったです。
悪戯に笑いながら煽る南條さんに乗せられて、大きな声を出して飛び跳ねる観客たち。
楽しくて幸せな時間。大好きだった時間。
『Love with You』の1番を歌唱している時、南條さんが僕の直線上に居てくれたのも嬉しかったし、『black bullet』は炎の演出も相まって最高に盛り上がりました。
また、『white bird』や『Answer』といったバラードは南條さんがソロ活動で培ってきた経験が活きているように思いました。歌声が当時より切ない。
特に『white bird』は圧巻で、さっきまで楽しそうだった南條さんが憂いを帯びた表情に変わって歌う姿は美しくて、今でも脳裏に焼きついています。
全39曲の中で1番胸に残るパフォーマンスでした。
4.Phase3へのバトンタッチ
X(旧Twitter)でライブの感想を検索すると、中には「Phase2のセトリが弱かった」というポストも出てきます。
レア曲『Alice in Rosso』のサプライズ披露はありましたが、確かにライブの定番曲がぎっしり詰まった強強なセトリではありませんでした。
『Two souls -toward the truth-』とか『Hesitation Snow』とか入ってたら評価も違ったかもしれません。
でもその分、Phase3のカッコよさにより注目がいった気がします。
少しずつ場数を踏むにつれて安定感を増している阿部寿世さんと上杉真央さん。
歌唱力、ダンス、煽り...
最新のfripSideもカッコよかった。
Phase3が頑張っている今、Phase2が目立ち過ぎなかったのはfripSideとして良いことだと思います。
ライブが延期になったからこそ披露できた新曲『Red Liberation』なんて最高にアガりました。
最後のMCで南條さんが「naoさんからもらったバトンを今の2人に受け継いだけど、前のボーカルは気にせずに2人なりのfripSideで頑張って欲しい」と話したこと。
その言葉にnaoさんが深く頷いたこと。
「南條さんからバトンを受け継いだと言ってもらえて...」と寿世さんが涙を流したこと。
今までMCで話すことが苦手だった真央さんが、自分の気持ちを一生懸命言葉にして伝えてくれたこと。
これらが今回のライブで一番印象に残りました。
偉大なボーカリスト達の後任は誰でもプレッシャーだと思います。どうか今の2人でプレッシャーを分けながら頑張って欲しいです。
5.最後に
歴代ボーカルが揃って『double Decades』と『only my railgun』を歌うのは開演前から想像がついていました。
意外だったのは本編ラストで『when chance strikes』を歌ったこと。
でも歌詞をよく見ると今回のライブにピッタリ。
「1度だけかけがえのないこの今を共に過ごした奇跡」
「失くせない共に過ごした軌跡」
まるで、20年の輝かしい軌跡を振り返る今回のライブのことを歌っているかのようでした。
また25周年のときに今回のような奇跡が起きることを願いつつ、これまで以上に熱を込めてPhase3の応援をしていきたいと思います。
2024年の推し活は、最高の幕開けになりました!
ライブ翌日の筋肉痛と疲労による頭痛も良い思い出です!笑