【ハイブリッドテクノロジーズ】MVP開発とは?その3
こんにちは。株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(東証グロース:4260)IR担当です。今回もご高覧いただきありがとうございます。今年の関東は落雷が非常に多いのですが、NHKによると7月に関東で観測された落雷は、1都6県でおよそ7万2,000回。去年までの10年間の平均4万9,500回のおよそ1.5倍で、特に東京都はおよそ4倍なのだそうです。グランドや砂浜、屋外プールのような広い場所では十分お気を付けください。
さて、今回はMVP開発の第3回目。MVP開発を行う際に気をつけたい5つのポイントについて解説します。
MVP開発を進める上での5つのポイント
1. MVPで検証したいことを明確化し実装する機能を洗い出す
MVPを通して何を検証したいのかを明確にしておかないと、結果に対する改善の意思決定ができません。MVPの作成と維持には、費用も時間も必要ですので、何を検証したいかを明らかにしておくことが重要です。
何を検証すべきかを明確にするためには、仮説を立てることが重要です。検証したい仮説に応じてMVPの機能を絞り込むことで、低コストかつ短時間で必要なフィードバックを得ることができ、ひいては早期にサービスの本提供を開始できます。
以下の手順でまずは検証したいことを明確化し、実装すべき最小限の機能を洗い出しましょう。
仮説を立てる
仮説に基づいた課題を抽出する
課題を解決する機能群を検討する
実用最小限の形を決めて実装する機能を絞る
2. 開発者との理解をすり合わせる
MVP開発では検証に必要な機能のみを揃えた製品を開発するため、開発側ももちろん、MVP開発を行う背景から検証の目的までをきっちりと理解していることが必要です。そのため発注側と開発側で意思疎通を十分に行い、相互の理解をすり合わせることが必須です。
その上でMVPに必要なコアな要件と機能を抽出し、相互で内容をしっかり確認することで後戻りなどがないMVP開発が可能となります。お互いの理解が誤っている状態でMVP開発をスタートしてしまうと、無駄が発生する可能性が高くなり、低コストかつ短期間での検証が可能になるという本来のMVPのメリットが十分に得られなくなるでしょう。発注側と開発側間で認識にずれがないように、いかに理解をすり合わせるかが特に重要なポイントです。
3. フィードバックは具体的にもらう
ユーザーからのフィードバックがとても重要なMVP開発では、改善点や改悪した点をコメントしてくれるユーザーとのかかわりがカギとなります。そのため、対象とするユーザー層に直接ヒアリングを行いましょう。その際には漠然と使用した感想を求めるのではなく、「どのような気持ちで利用したのか」「改善した機能は有益だったか」など、より具体的に質問することが重要です。
フィードバックを得ることで、サービスの改善点やニーズがあるのかどうかを確かめることができます。また、有益なフィードバックをもらうためには、ユーザーと信頼関係を築くことが有効です。製品やサービスについて本音でコメントしてくれるユーザーを確保していく工夫が必要になるでしょう。
4. 完璧を求めすぎない
MVP開発は改善を繰り返して進める手法のため、初めから完璧なものを作ろうとすると時間がかかって非効率的です。細部にこだわり完璧なものを求めすぎると、場合によっては、めったに利用されないような無駄な機能を設定してしまい、失敗につながりかねません。
失敗するケースを見ると、必要な機能がないというよりも、むしろ必要のない余計な機能が多すぎることが要因となっている場合が多いようです。そのような状況にならないためにも、完璧を求めすぎず、市場の反応を見ながら必要最小限の機能だけを順次提供していくことが重要といえます。また、完璧なものを最初から作るとなると開発期間が延びてしまい、最短で検証できるというMVPのメリットが活かされないでしょう。
5. 開発手法の向き・不向きを理解する
MVP開発の向き・不向きを理解して効果的に活用することが重要です。例えばサービスの再構築など、すでにユーザーに提供する価値が明確な場合や、完璧な完成品を最初から求めるプロジェクトでは、ウォーターフォール型開発が向いているといえます。一方、新規事業の開発など、仕様が不確定で変わる可能性が高い開発や、市場にまだ出回っていない新しいサービス開発にはMVP開発が向いています。
MVP開発を行う際は信頼できるシステム開発会社に依頼する
MVP開発を自社で行う場合、エンジニアの経験度合いにより、逆に工数がかかりすぎてしまう場合があるため、実績のあるシステム開発会社に依頼することが重要です。システム開発ではいかに素早く、無駄がなく開発できるかがポイントです。特に立ち上げ序盤で難関なMVP構築では、MVP開発経験のある会社に依頼するのは非常に有効といえます。また、近年のITエンジニア不足の状況下で、MVP開発に精通する人材を探すためにかかる時間とコストを考えると、システム開発会社に依頼した方が比較的スムーズに開発を進められるでしょう。
まとめ
MVP開発では、まず仮説を立てて検証すべきことを明確化します。課題を解決する最小限の機能に絞り込んで開発することで、低コスト・短時間でサービス開始が可能となります。
検証に必要な機能のみを開発するMVPでは、発注側・開発側の十分な意思疎通が必要です。検証目的はもちろん、開発の背景まで理解し要件・機能をしっかり相互確認することで、後戻りがないMVP開発を目指します。
また対象ユーザーからのヒアリングでは漠然と使用感を尋ねるのではなく、より具体的に質問することが重要です。フィードバックを得ることで、サービスの改善点やニーズを確かめ、必要最小限の機能だけを順次提供していくことが重要といえます。最初から完璧なものを作るとなると開発期間が延びてしまい、最短で検証できるというMVPのメリットが活かされません。MVP開発に向き不向きががあるため、案件の性質を把握したうえで効果的に活用することが重要です。
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