
【株式会社ハイブリッドテクノロジーズ】開発事例紹介:コクー株式会社様の無料RPAツール「マクロマン」のUI/UXリニューアル
こんにちは。株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(東証グロース:4260)IR担当です。今回もご高覧頂きありがとうございます。
当社は、コクー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:入江 雄介、以下「コクー社」)の完全無料RPAツール「マクロマン」のリニューアルプロジェクトを支援させていただきました。同サービスと、当社がお手伝いした内容についてご紹介いたします。
完全無料RPAツール「マクロマン」とは
RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略で、ロボット(アプリケーション)によって業務を自動化できるシステムや取り組みの総称です。代表的な例では、操作画面上で仕事の流れをロボットに登録し、登録した一連の作業をロボットに代行させる機能があり、特に定型のルールに従って繰り返し行われる業務の効率化に有効とされています。

現在、様々なデベロッパーから各社各様の商用RPAソリューションが展開されていますが、その中でもコクー社が提供するマクロマンは、必要に応じて追加できる有料のサポートサービスを除き、完全無料で利用できることを大きな強みの一つとしています。コストメリットや導入ハードルが低いことで、幅広いユーザー層にダウンロードされています。
リニューアルの概要
1.リニューアル前の課題
「マクロマン」は、無料というアドバンテージから、他社のRPAツールと比較してダウンロード数に優位性がある一方、ダウンロード後の離脱率の抑制が課題となっていました。
2.リニューアルによって目指すこと
リニューアル後に目指すサービス像として、短期的、長期的の2つのターゲットを掲げました。
短期的には、リリース後、年内にアクティブ率(特定の期間にサービスを利用したユーザーの割合)を10%向上させること。
長期的には、ユーザーにとって今以上に価値の高い有料オプションを追加し、さらなる収益化を目指すことです。
3.開発パートナーの選定
開発パートナーの選定に際しては、次のような要望がありました。
既存アーキテクチャを理解したうえで、技術的な改善提案をして欲しい。
開発過程をブラックボックスにせず、稼働が見える体制にして欲しい。
長期的戦略に伴奏してもらい、積極的な提案がなされる開発体制を組んで欲しい。
これらの希望に照らして、当社の豊富なエンジニアリソースと品質への取り組み、AI開発の実績等を評価いただき、当社を開発パートナーにご選定いただけました。また、コクー社に対しては当社のHybrid Technologies Capitalプロジェクトを通じて資金調達面でもご支援をさせていただきました。
当社の支援内容
リニューアルにあたって要件を整理する段階から、ラボ型(ストック)開発と保守をカバーした提案のもと、以下のように取り組みました。
1.既存アプリ「マクロマン」のUI/UX改善
ダウンロード数は多い一方で離脱率が高いという問題に対し、当社はユーザーインタビューを用いた「定性調査」を提案、実施いたしました。コクー社にて集めていただいた実際のユーザーの方々にインタビューを実施することで、ユーザーが不便さや困難を感じる原因を正確にマッピングし、それに基づくUX改善提案を行いました。
ご提案にあたっては、コクー社の社内でIT以外の様々な背景を持つ関係者が確認することを意識し、社内理解の促進に資する資料を作成しました。


2.既存の構造を活かした開発提案で、より多くの要件を実現
コクー社の中では、『AI設計や分析・要件の検討に十分な時間をかけるべき』と、『少しでも多くの要件を早く実現するべき』という2つの考えが混在していました。そこで当社は、既存の構造を最大限に活かす方針で提案することで、必要工数を削減し、開発期間の短縮、品質リスクの低減を実現しました。

最終的には十分な検討期間を設けながら、実現したい要件を期限内に実装し、クライアント様のご要望を最大限にかなえることができました。
これからも当社は、顧客に適したデジタル技術を用いて、業務のみならずビジネス変革を提供することで顧客の競争優位性を高め、社会をよくするための事業を運営してまいります。
お問合せ先
IRに関するお問い合わせについては、弊社ホームページのフォームより、お問い合わせの種別で「当社IRについてのお問い合わせ」をご選択いただき、お送り下さい。
注意事項
このnoteは当社の事業活動、IR活動についてお知らせすることのみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関するご決定は、ご自身の判断で行って頂きますよう、お願い申し上げます。