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【ハイブリッドテクノロジーズ】MVP開発とは?その2

こんにちは。株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(東証グロース:4260)IR担当です。今回もご高覧いただきありがとうございます。とうとう8月に入り夏本番! 夏季休暇を前に、お仕事に追われている方も多いのではないでしょうか。こまめに水分を摂取して、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
さて前回は、最小限の機能を備えた製品をリリースし、ユーザーの反応を反映しながら改修や追加開発をしていく「MVP開発手法」についてのお話しをしました。今回はそのMVP開発についてもう少し詳しく、タイプ別に紹介いたします。


MVP開発の種類

MVP開発では最終製品を開発せずとも、ユーザーニーズがあるか検証する方法があります。ここでは、MVP開発の4つの手法について種類をご紹介します。

①プロトタイプ

プロトタイプの場合は、試作品に相当するプロダクトを用いて効果検証を行います。昨今はノーコード、ローコードの普及により、プロトタイプを手軽に作成することができるようになりました。試作品を通じて、製品の機能性やデザイン性などをユーザーに評価してもらうことが可能で、実際にその製品が提供された状況と近い状態で検証できます。一方で、複数の利用シーンを想定した検証を行う場合は、ケースごとにそれぞれのデータや機能を用意しなければならず、その場合は他の手法よりも開発コストは大きくなる可能性があります。

②スモークテスト

スモークテストとは、サービスの原型を提示する前段階から、サービス紹介ビデオ等を通じてユーザーが製品に興味を示すかどうかを検証するパターンです。紹介ビデオ等を視聴した想定ユーザーがどの程度興味を抱いているか、製品の前評判のような形で、反応を確かめます。
スモークテストの代表的な事例として、ファイル共有ツール「Dropbox」が知られています。Dropboxは、事前紹介ビデオを公開したところ大きな反響があり、ベータテストの希望者が一晩で7万程増加するなど、スモークテストの好例とされています。

③コンシェルジュ

コンシェルジュは、実際のサイトや製品を用意することなく、ユーザーから対面で意見を収集する手法で、ネット上の反応よりも正確な検証結果を得られることが特徴とされています。
検証のほぼ全てをマニュアルで行う必要がありますが、開発のコストを抑えながら、想定顧客の意見を直接集められるのが大きなメリットです。

④オズの魔法使い

オズの魔法使いは、ユーザーに見える部分のみ、完成版のように見えるようにして、画面の入出力などの裏方の処理は、人間が対応して検証する方法です。アメリカの児童文学作品「オズの魔法使い」に由来する特徴的な呼び名ですね(※作中の登場人物に関するネタバレを含みます!)。
本来はシステム化されているべき裏側の開発工数を削減しつつ、完成品に近い(ように見える)試作品でユーザーの評価を受けることができます。
代表的な事例の一つが「食べログ」です。食べログは当初グルメ本の情報に基づく手打ちのデータベースで、掲示板にある改善要望などのフィードバックに可能な限り対応しながら、現在のような形に改善してきたとされています。システムの一部を人間が模倣することで、わざわざ新しく機能を開発しなくても検証を行うことができます。

まとめ

今回は、MVP開発におけるパターンを4つご紹介しました。MVP開発の利点である初期コストの削減や顧客需要の把握を実現しつつ、コスト削減のポイントや、ユーザーへの見せ方などに違いがあり、それぞれ目指している製品によって使い分けが重要となってきます。
当社のお客様には新規事業やサービスの立ち上げを目指すパートナー様も多くいらっしゃいます。そうしたお客様に対して、今回ご紹介しているMVP開発を含め、適切なご提案を通じて、今後もお客様のサービスの立ち上げ、事業成長に伴走してまいりたいと思います。

以上

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