アビスパ福岡U-18 2019/12/8 sun. プレミアリーグ サンフレッチェ広島FCユース戦 運命の最終戦は手に汗握るシーソーゲーム!
激闘を制して雄叫びを上げるアビスパの選手たちに勝利の笑顔はなく、残留を決められなかった悔し涙、そして涙…
自分が見た中ではまちがいなくベストゲームのひとつだったのですが、残念ながら運命の女神は勝者には微笑まなかったようです。
そんなうれしくて悔しかった最終戦を遅ればせながら、いつものスタイルでお届けしたいと思います。
得点者
18分 鮎川 峻(広島)
21分 鮎川 峻(広島)
35分 石井 稜真(アビスパ)
48分 石井 稜真(アビスパ)
58分 影山 兼三(広島)
66分 松田 知己(アビスパ)
70分 松田 知己(アビスパ)
この試合展開が死闘を雄弁に物語っていますね。
今年の暖冬を象徴するような12月とは思えないような陽気、勝って何とかプレミアリーグ残留を決めたいアビスパ福岡U-18。
最終戦の対戦相手はもっとも苦手としている3バックの広島。しかし、そこには予想もつかなかったすばらしいドラマ用意されていました。
試合前のウォームアップ、三年生は泣いても笑ってもリーグ戦最後の試合。ベンチに入れない選手たちにも様々な想いがあることでしょう。
ピッチサイドにはシーズンの途中でトップチームに移籍した塚本、宮本コーチの姿もありました。
2019年、ホーム香椎浜でのラストゲーム!
来年はユースも胸スポンサーが決まるといいですね~。
今日は前線に軸丸くんを入れた布陣でのぞむアビスパ。
実況はお馴染みのHAMASHOさん…
いざ!勝負!
アビスパは広島に合わせた3~5バック、慣れないシステムのせいか序盤はあまり機能していなかったようにも見えました。
エースの石井くん。
このメンバーでの試合を見届けるのもこれが最後かと思うと胸に込み上げるものがあります。
この試合もキャプテンマークを巻いてボランチに入った渡辺くん。
前節復活のゴールを決めた松田くんにも期待がかかります。
失点は早い時間帯、上手い連携で崩されました。
サイドを上手く使われて再三ゴール前への侵入を許していたのですが、こらえきれずに…
急造3バックはうまく機能していないようです。
残念だったのはその直後、わずか3分後に続けて失点してしまったこと。
広島のエース鮎川選手に決められ0-2、またしても大量失点か…イヤな予感が頭をよぎります。
ボランチとして出場中の藤原くん、まだ一年生なのでこれからが楽しみな選手ですね。
どちらかというと大人しいタイプのキーパーだった櫻木くんですが、すっかりたくましくなりましたね。
この日のアビスパが一味違ったのは、そのままズルズルといかなかったこと。
相手GKのミスがあったとはいえ、ゴール前にしっかりと詰めていた石井くんのゴールで、前半のうちに反撃の狼煙を上げることが出来たのが大きかった。
まだまだイケる、そんな空気をチームにもたらしてくれた反撃弾でした。
絶対に負けるわけにはいかない、試合前からそう宣言していた鷹巣くん。
森山くん、来季はアビスパを支えるCBに成長してくれることでしょう。
この日は最終ラインに入りながら守備を粘り強く担当していた右SBの伊藤くん。
そのまま前半は、1-2で折り返し。
逆転勝利を!そしてプレミアリーグ残留を!
そう信じて最後の円陣から後半のキックオフへ。
右サイドバックの加嶋くんに替わって後半頭から入ったのは松本くんでした。
後半の序盤、田村くんからのパスにうまく反応した石井くん。まさしく値千金の同点弾でした!
これで俄然ゲームの行方がわからなくなってきましたね。勢いが出てきたアビスパは攻守もうまくかみ合ってきました。
ところが喜びもつかの間、セットプレーから再び広島に突き放されてしまいます。
これでゲームスコアは2-3に。
なんとかゴールを決めたかった軸丸くんですが、ここで田代くんと交代。
12番、レアな背番号の田代くん。
ここからはわれらが8番、松田ショーの始まりでした。
ネットを揺らした瞬間、わたしも心の中でガッツポーズをしました。よく追いついた!
そして驚くべきはそのわずか4分後に逆転ゴールを決めたこと、これにはさすがに驚きましたね。
何度見てもほれぼれとするような、すばらしいゴールです!
まさしく今季のベストといってもいいゴール。
こんな粘り強さがこのチームにあったとは…育成世代の成長は本当に驚きの連続です。
何とかこのまま試合を終わらせたいアビスパ。
ところが広島の選手に二枚目のイエローが出て退場、
これでかなり楽になりましたね。
78分には谷川くんをボランチに入れて守備固め、試合を締めにかかります。
フル出場となった石井くん、懸命に走ってボールをキープ。絶対にこのリードを手放さない!チームの一体感も最高潮に達していたと思います。
オープンな展開ではひとつにミスが失点につながる。
選手ひとりひとりが強い気持ちでボールを弾き返します。
そして見事な逆転勝利で試合終了!
よくやった!
しかしこの直後、無情にも他会場の結果を受け、アビスパ福岡U-18のプレミアリーグ降格が決まってしまいました。
卒団と降格の悔しさで涙の三年生。
すばらしい試合だっただけに、自力で残留を決められなかった悔しさは残りました。でもよくやった!
おそらくはじめて目にするであろう、悔し涙の1!2!3!アビスパー!
トップチーム2014年5月1日の北九州戦、レベスタのピッチサイドで偶然見つけた選手が松田知己くんその人でした。
あどけない表情の少年が、5年後にはサポーターの前でしっかりとしたあいさつが出来る若者に。
巣立っていく選手たちを毎年見送るのも育成世代応援の楽しみです。そして三年生全員のこれからのご活躍を祈りたいと思います。
そして二年生ながらエースの石井くんがプレミアリーグWESTの年間得点王に輝きました!おめでとう!リョウマ!
また来年、
新しいメンバーと、
ここで、
オレたちの香椎浜でお会いいたしましょう。
がんばれ!
アビスパ福岡U-18!
がんばれ!
若蜂軍団!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?