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好奇心

好奇心とは、じつは虚栄心にほかならない。たいていの場合、人が何かをしりたいと思うのは、あとでそのことをだれかに話したいと感じているからなのだ。さもなければ、人は航海などしないだろう。

NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ

上掲は、パスカルのパンセ 断章152『高慢』にある言葉です。パスカルは、好奇心とは「こんなことを知ってるんだぞ、すごいだろ」と自慢するためのものだと言っているわけです

パスカルは、苦しみの原因となる虚栄心に対して否定的で、虚栄心にほかならない好奇心に対してもネガティブ。純粋な好奇心というものは認めないようです。

じゃあ「知りたい気持ちは止められない」という衝動は何なのか。これこそは純粋な知的好奇心ではないか。私は、このようなものこそ無償のいとなみではないかと思っていました。

しかし、最初のパスカルの言葉を聞いたとき、やや自信を失ってしまいました。好奇心から始まった研究が殺人兵器を生み出したとき、そこに虚栄心はなかったと言えるのか、ということです。

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すみません。今、体力がなくてお返しのスキができておりません。ご了承くださいませ。

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安っさん@こんな本を読んだ
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