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非合理なのに合理的。合理的なのに非合理。
先日YouTubeで驚きの動画が流れた。
Nintendo switch で販売されたパワポケが売れなさすぎて、新品なのに1000円らしい。
う、嘘だろ・・・!?俺の青春が詰まった作品が!?とポツダム宣言を聞いた日本人くらい驚いた。たぶん。
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ちなみにいうと野球ゲームではない。
恋愛ゲームだ。(異論は認める。でも指摘はしないでほしい。いいじゃん。捉え方次第じゃん。その話はやめようよ。)
僕がよくやり込んだパワポケ5で売れなかった理由を考える。
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・・・なんすか?(汗)
彼女はヒロインの一人、めぐみちゃんだ。
ファミレスの店員をしている料理や掃除など家事が得意な19歳の女の子だ。
出会いはファミレス。
メニュー注文の欄にハンバーグ、パスタ、コーヒー、「きみ」があり、「きみ」を選ぶと話は進む。
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というか何でユニフォームなんだよ!
あとその肌の白さは野球部じゃないのよ!
ちなみに彼女は笑顔でこう言う。
「100億円です」
負けじと2000円にまけてください・・!
と食い下がるも、あっさりと振られる。
それが出会いだ。
何だかドラマが始まりそうな匂いがする。
少女漫画でよくある、パンを加えた女の子に男がぶつかり、悪態をつき、転校生紹介で「ああーー!!!あんたは!!!」
このゲーム売れそうでしょ?
しかしここがパワポケの真骨頂。
実は、9割近く付き合えない。
野球で結果出さないと、ゲームオーバーになるし、運要素が強いのだ。
色違いのポケモンに遭遇するくらい難しい。
ポケモンと違うのは、時間が有限であるという点だ。なので彼女の存在に気付く事なくゲームを終えた人もいただろう。
それに加えバッドエンドがある。
バッドエンドの癖も強い。というか強すぎて震える。小学生の頃の人格形成に大きく影響を与えた。
1つは、意味ありげな事を言い残し自分の前から突如として消える展開。
2つは、変態ストーカーにその子を寝取られる屈辱的展開。
これは泣いた。ゲームを何度壊そうかと思ったか。てんめぇ!!!絶対に許さねえぞ!!!と子供ながら復讐心に燃えたものだ。
3つは、変態ストーカーにその子が殺害されるという展開だ。
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・・・死んでるんだぜ。
これが野球ゲームといえるかい?
最初の話に戻る。
ゲームが売れなかった理由は、非合理的な内容だったからだと思う。
繰り返したり、やり直す作業が面倒臭いのだ。
動画を早送りで見る人や、結末を知った上で映画を見る人も似たような心理だと思う。
現代人は時間に合理的だ。
作品に費す時間と得られるメリットが伴わなければ、お金は払わない。
パワポケで例えるなら、上手く行かず同じ事を繰り返す浪費時間は、得られるであろう嬉しいという感情に見合わない、ということだ。
ここで問題となるのは、分からない、労力に見合わない、と判断するのは自分であるということだ。
フルマラソンで例えると
42.195km を走るエネルギー ≦ 走ったあとの姿を想像して得られる感情
この図式が成り立たないとやらないという結論になる。
理解できることしかしないのはもったいない、と思う。それでは新しい価値観は見つかりづらい。
自分の枠組みを超えた作品に出会うことが僕個人としては楽しいからだ。
というわけで僕はNintendo switch で販売されたパワポケ R が300円でブックオフに売ってあったので、悪戦苦闘して彼女を作りニヤニヤしようと思う。では!