【短編小話】壮大な言い訳
カラオケ屋さんに、友人と2人で来ていた。僕︰カラオケの採点方法て色んなのあるんだな〜
(精密採点、精密採点デュエット、完唱歌いきりまショー!!、バラエティカラオケ、DRAGONBALL カラオケ天下一歌唱会、など、書ききれないほど沢山あった)
友人A︰そうそう、お前カラオケにあんま来ないもんな〜
僕︰・・・これが教育の評価システムに導入されたら、子供はもっとより良く育つと思わないか?
友人A︰・・・は?
僕︰いや、いや、君ね、社会に必要なのは、カラオケの採点のように、色んな角度で子供の価値を測ろうとする視点ではないのか?という・・・
友人A︰・・いや、お前歌いたくないだけだろ?
僕︰・・・(ギクリ)
友人A︰全国採点グランプリ(自分が全国何番目か晒す悪しきけしからん採点方法)に俺がしたから・・
僕︰い、い、い、いや、別にっ!ぼ、ぼ、僕はただ純粋にきょ、きょっ、教育の未来をだね〜!!!・・・
友人A︰・・別の採点にしよか?
僕︰ごめんなさい。お願いします。
本当は教育システムはどうでも良かった。
その日、自分の音痴がバレないよう、壮大な言い訳を言い、カラオケ屋に来ているのに、歌わないようにみっともなく逃げようとする憐れな男がいたという。