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学生の時に「学生です」と伝えても明らかに信じてもらえなかった話

これは私がまだ学生だった頃の話です。

私はJR大阪駅前にある歩道橋を歩いていました。

すると、スーツを着た男が歩道橋に立っていて、私に声をかけてきました。

「今、○○税に関するアンケートをやっているんですが」

みたいな感じだったとうっすら記憶しています。2013年の出来事なので、あんま細かいことは覚えてません。

とりあえず、スーツの男はアンケートマンだったようで、私は普通に話を聞いていました。

いくつか会話をした後に、

「お仕事は何をされていますか?」

とアンケートマンが聞いてきたので

「学生です」

と答えたら、アンケートマンは

「…本当ですか?」

とあんまり信じてなさそうな表情で言ってきました。


実は私は老け顔なので、大学生なのに社会人に間違われることが多かったのです。

ただ、アンケートマンは、私にお願いをする立場にも関わらず、「何言ってんだこいつ」みたいな感じの、人に物を頼むときにあんましない方がいい表情をしていました(超・上から目線ですみません)。

そもそもお前は誰なんだよとか、学生証持ってるから見せてやろうかとか、明らかに怪しいことやってるあんたに人を疑う資格あんのかよという思いが正直ありました。

ただ、初対面だし今後出会うこともない人を相手にするのも時間が勿体無いなという気持ちもありました。

なので、私は本当に学生なので「はい、学生です」とアンケートマンに返事をして、特にアンケートに答えることもなくその場を後にしました。


今では私も社会人になり、外見が実年齢に追いついてきましたので老け顔の悩みはなくなりました。

コロナ禍になってからは大阪駅周辺に行っていないので最近はわかりませんが、2019年に梅田で信号待ちをしていたらアンケートマンに出会いました。

学生時代に、アンケートマンから「本当に学生なのか」みたいな目線で見られたあの日から、街頭アンケートは絶対に協力しないという鉄の誓いを立てていたので、何を言われても「時間ないんで」と言って断りました。

「5分で終わります」と言われても、「いや時間ないんで」と言って断りました。

正直、この時私は「本当に5分で終わるのか」みたいな顔をしながら会話してたと思います。

今では、街を歩いていて私に話しかけようとしてくる人がいたら、目を合わせずに片手を上げながらそのまま通り過ぎるようになりました。

あんまり育ちのいい振る舞いではありませんが、アンケートマンと会話することは全くなくなりました。