大きな大きなブランコ(前編)
ブランコ大好き
こんにちは、清水です。
森でどうやって遊ぶかを考える担当なのですが、百森代表から「とりあえず何かやってみなよ!」と言われたので、「ブランコ作ろう!」と思いました。
ブランコの魅力
・こわい
・前に下ってこぐときの風を切る感
・最下点から上昇するときの浮遊感
・到達点から後ろ向きに落ちる感
・立ってもいいし座ってもいい
ブランコが大きければ大きいほどそれら全ての魅力が倍増します!遮るものがないほど爽快感が増します!
ひらけた森でやりたい!!!
そう思い、まずは木探しです。
村内ではめずらしく皆伐されていて、地元のこどもたちがヤマザクラなどを植えた場所があります。そこと道を挟んで反対側に列状間伐された場所を見つけました。基本的に劣勢木を選んで間伐している西粟倉ですが、ここではモデル的に列状間伐を行ったそうです。ちなみに西粟倉木登り図鑑1はここでみつけた木です。
ここで作ったらとっても景色がよさそう。
ブランコは目の前に木があってはいけないし(ぶつかる)、景色も良いほうがいいな、を満たす2本を柱に決めました。
木と木の間、周囲長などを測って設計を考えます。株を机に15分くらいテレワークしました。
これが一番単純でしょう。
材料はどうしよう
山の上で考えた設計を事務所に帰ってほかの人に伝えてみると…
『木と木の間が広いから、人の重さで上のロープがすごくたわむよ!』
確かに。どうしましょう。
『下から引っ張ってみたら?』
ロープの片側を、下からプラロックという道具で引っ張ることにしました。
ぶら下げるところの連結は、直接結びつけるとロープがねじれて弱くなってしまうのでシャックルというD字型の金具を使い、木とロープの結び付けは、直接くくると傷む可能性があるので、毛布を間に挟むことにしました。
設計が決まった後は、材料を集めていきます。
・ロープ
・板(座面)
・毛布
・シャックル
・プラロック
このうちシャックルとプラロックは社内で持っている人がいたので使わせてもらうことに。
シャックル
プラロック(箱のイラスト)
まずは大事なロープ。いろいろなDIYのブログやロープ屋さんのホームページを見ていると、どうやらクレモナロープという種類が耐久性も強く触り心地も良さそう。ホームセンターで同種のロープをさわって、握った感じで16mmくらいがよいだろうと思い、ネットで100m分購入しました。
次は板。近くの製材所の方に相談しに行きました。
「ブランコの座面に使えそうな端材ありませんか…?」
「あるよ!」
丈夫で立派なスギ板を頂きました。Yさんありがとうございました!
座れる大きさに切って、やすりをかけて、ロープを通す穴をあけます。百森にドリルがなかったので、村内の凄腕DIY達人のEさんに相談しました。
「16mmのロープが通る穴を4つ開けたいのですが…」
「この辺でいいか?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
一瞬で開きました…!Eさんありがとうございました!
最後に毛布。ご近所のOさんに相談しました。
「いらない毛布とかお家にないですかね…」
「たくさんあるで!」
選んだ毛布を1枚と、ついでにいらないタオルをたくさんくださいました。タオルはお家の掃除に使わせていただきます!Oさんありがとうございました!
試作
こうして材料が集まりました。あとは山の上に作りに行くだけ!
いや一回作っておこう。
と思い、事務所が入っている建物の中に作ってみることにしました。吹き抜けと、ちょっと突き出した構造物があったので、場当たり的に組み合わせたり結び付けていくと
できた!
社内の皆さんに乗ってもらいましたが、足を浮かせても多少力を加えても立ち上がっても大丈夫そうです。ロープはやっぱりたわみましたが、乗ってたるんだ分を締めて、を繰り返すとだんだん安定してきました。
上のロープにこぶを2つ通してビニールテープで固定し、シャックルが内側に移動しないためのストッパーとしました。
直立した木に固定するように結び付けるのと、下からプラロックでうまくテンションをかけられるか、前後に振ったときに不安定にならないかが課題ですが、ひとまずやってみましょう!
後編(現地で作るぞ!)はこちら!