鈴ヶ段ビオトープ計画①植樹しました!
こんにちは、株式会社百森の清水です。
株式会社百森では、個人の方が手放される山林などをいくつか購入させていただき社有林として活用していますが、そのうち何カ所かは皆伐後再造林されなかった場所があります。
そのうちのひとつ、「鈴ヶ段(スズガダン)」。
皆伐後キイチゴ類やススキが茂り、カラスザンショウやタラノキがぽつぽつとあるような植生が成立。相変わらずシカ食害のおかげで、遷移は止まっていました。
約0.1hと非常に小さな土地ですが、沢沿いで日当たりもよく、車ですぐ近くまでたどり着けるため、生きもののすみかとなるようなビオトープにしたいなあとずっと考えていました。
考えていただけで、動き出すのが少しおっくう…
というのも、皆伐後ということでボサやたんころがあちこちに散乱し、棘だらけのやぶ。整地するのも、苗や柵の手配をするのも、水辺を作るのも、各作業にどれくらいの人数や時間が必要なのかもよく分からない、要するに私が初めてやることだったというだけの話なのですが、頭の片隅で「やりたいなやらなきゃな」と思いつつ、やらなくても誰にも迷惑がかからないので放置されていました。
そんなときに現れたのが救世主「Reml Bhen(リムルベーン)」でした。
「一緒に森を作れませんか」
Reml Bhen(リムルベーン)とは、株式会社エーゼログループで養蜂事業を行う蜂蜜ブランド 。「森から生まれ、森を産み出す蜂蜜づくり」をテーマに掲げ、西粟倉村の森で蜂の育成から採蜜、蜂蜜加工品の生産・販売を行っています。また、年間売上の5%を投じて行う「多様性の豊かな森づくり」や、オリジナルの物語を使い「自然の不思議」を学ぶ「森の授業」などにも取り組んでいます。
そんなリムルベーンさんから、売上の一部を森に還元するプロジェクトをしたいということでご相談があり、鈴ヶ段のビオトープ計画に充てさせていただくことになりました。水辺を作ったり道を作ったり、やりたいことはいくつもありますがまずは植樹をすることに。
そうと決まればあとは動くだけ!西粟倉在来の広葉樹を中心に、将来の森をイメージしながら樹種と配置を想像してみました。
最終的には樹苗を取り扱っている企業の在庫と照らし合わせて、また鳥や昆虫の利用なども考慮し、次の12種40本を購入しました。
トチノキ(高木)
ホオノキ(高木)
エノキ(高木)
ケヤキ(高木)
ウワミズザクラ(高木)
キハダ(高木)
ヒメヤシャブシ(小高木)
エゴノキ(小高木)
ナツツバキ(小高木)
マユミ(低木)
ツノハシバミ(低木)
クロモジ(低木)
また、今回は敷地の形や手間などを考慮して、単木防除としました。ポールやネットなど、資材も一式購入します。
いざ植樹!
当日は、株式会社エーゼログループの関係者のみなさまのほか、普段から村内の森林や自然に関する取り組みをしている総勢18名の方にご参加いただき、植樹を行いました。
9時に作業を開始して、なんと11時にはすべての苗木の植樹、シカ柵設置が完了しました。早い!
これからどんな森になっていくか、見守りながら育てていけたらと思います。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
ご興味がある方、見にいってみたい方、お気軽に株式会社百森までご連絡ください◎