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4年生の大合作

百森では村内の小中学校の森林教育をお手伝いさせていただいています。

今年は西粟倉小学校の4年生と人工林とは何か、何のために植えられえいるのかを1学期に勉強した後、学校の近くの森へ観察しに行き、その森に生えている木を実際に使ってみるということを2,3学期に実践しました。


「ながみん!」そして学校林

一連の授業では、弊社の永美が講師として、私清水が補佐として授業に参加させていただきました。学校で小学生とすれ違うとあちこちから「あ、ながみん!」の声。中でも生き物好きな子たちからは親しまれていて、ちょっとうらやましくなったりしました。

西粟倉には「学校林」と呼ばれる人工林があるのですが、これは何十年も前に当時の村の方が、いつかまた学校を建て直すときに使えるようにと植えてくれた森林のことです。現代では消防法の関係などで完全な木造校舎を作ることは困難なのですが、今もそこに木々は力強く生きています。

※コメントにて「3階建てまでなら可能ですよ!」という情報をいただきました、存じ上げませんでした…。こちらが情報源です。


学校林に見学に行った4年生に、どんなことを見つけたか聞いてみました。
「小さな木と、大きな木があった」
「もじゃもじゃした植物が生えていた」
「空き缶とかが落ちていた」
「岩がまとまって転がっているところがあった」

学校林

小さな木と大きな木とは複層林のことで、小さな木は30年生くらいにも関わらず大人の両手でわっかを作るくらいのサイズしかないヒノキのことでした(今後の成長はあまり見込めません)。この木を使って何かできないかな?とみんなで考えて、

「ゴミを落とさないで」という看板を作ろう!!

ということになりました。さあ、ここからが大変なところ!


木を切ろう!

学校林の木は、看板の足に使うことになりました。そのためには木を切らなければいけません。学校林に出かけ、どの木を切るか決めるところから始めました。

あらかじめ村に許可を得て、看板の足に使えそうな木を十何本か選んでおきました。そのうちどれを使うか、みんなで決めます。

「下のところが腐っている~!」「この木は結構曲がってる」「細すぎ!」と、あちこちから声が聞こえています。学校林は村内でもかなりなだらかな森なので、子どもたちが駆け回りやすい!

木を決めたら、班に分かれてのこぎりで切り始めます。

がんばれ

よいしょー


枝を落として皮を削いで、きれいな丸太が出来上がりました。

さてさて、これを持って帰ってどう看板にしましょうか・・・


先生も奮闘!

関係者で相談して、
・看板の板は村内の製材業者である『西粟倉・森の学校』さんで買ってつなげて絵を描こう
・足にも色を塗ってくぎで板を打ち付けよう
・ニスと防腐剤は塗ろう
ということは決まりました。そこで大変なのは先生。図工の時間や総合学習の時間を使ってこつこつ子どもたちと作業していただきました。

そして看板組み立て当日学校に行ってみると・・・

板と足がばっちり塗装されていました!さあ足の長さをそろえて先をとがらせて、板と足をつなげよう!

伐倒も大変だったけど、切る部分がもっとあるから切っても切っても終わらない!

先生も一緒になって作業をします。

先端の部分はみんなで木を回転させながらのこぎりで斜めに切っていくのと並行して、永美もチェーンソーを使ってちょっとお手伝い。無事足先をとがらせることができました。

板にくぎを打ち込んで・・・

足にもくぎを打ち込んで・・・

端材でジェンガみたいなこともして・・・
(切り落とした部分を1人1パーツ持ち帰ることに◎)

看板が完成!
これを年度の最終週に学校林に設置しに行きます。みなさんどんどん作業に取り掛かる、とても頼もしいメンバーでした。設置の様子はまたご報告します、お楽しみに!


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