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トレイルを掃除しました!

遊べる山道の少なさ

西粟倉には若杉天然林、駒の尾山など、登山できるルートはいくつかありますが、マウンテンバイク乗りたい!や走りたい!という需要にこたえられるような山道はあまりありません。
厳密に言うと、ないというよりは複数の所有者さんにまたがる道で自由に遊んだりケガする恐れがあることをするにはクリアするべきハードルがたくさんある、という感じです。作業道を丸太の搬出以外にも使っていけたらいいなあとは思うのです。

どこか遊びに特化した山道があったらいいな~と思いつつ探していると、かつてキャンプ場や研修施設として繁盛したという『野鳥苑(もとい影石谷森林浴公園)※』から村の北東を走る林道ダルガ峰線の途中にある『駒の尾山登山道』に通じる道があると聞きました。なんでも遊歩道として使われていたそうです。

※村内では便宜上『野鳥苑』とよばれることが多いですが、厳密に言うと野鳥苑は建物の名前で、周辺一帯の森は『影石谷森林浴公園』といいます。

かつて遊歩道として、つまり散策や楽しむ目的で作られた道。
そして道が通っているのはどうやら村有林。
古道復活、という名目で掃除して使えるようにするにはとても条件がいい!というわけで早速下見に。

行ってみると、道中に看板が。

ブレブレですみません

地図の左下に野鳥苑、右上に駒の尾山登山口があります。そしてこの中央ピンクの線がかつての(そして今も)遊歩道ですが、登山道側の入口にある看板は色が飛び読めず、知る人ぞ知る道、というような状態です。


登山道側から入ってみましょう。
実は正式な入口がありますが、水浸しで石がごろごろ、という感じなので、ちょっと迂回して谷まで下りて遊歩道に向かいます。

実際にマウンテンバイクを持ち込んで検証!

入口付近は谷地形のため結構急斜面で、ここに道を入れるのには工夫がいりそうです。ひとまずはなんとか下ってもらうスタイルをとる必要がありそう。

道の跡は明確にあるものの、苔はむしスギ葉は堆積し石が積もり草は生え、というような感じだったのでマウンテンバイクで走るとスリップしそうでリスクが多く残る道。

走れなくはないけど、落ち葉の下に木の階段があったり見えないくぼみがあったりで結構危ない。連続して運転できるのも十数秒という感じでした。


遊歩道から丸太を搬出するための作業道に出ると、走りやすくはなるものの、水切り(雨水などを斜面から排水するために掘られた溝)でタイヤがつっかえて、危うく前宙返りの転倒の危険が。これはなんとか克服したいなあ…。作業道を今後活かすうえでも貴重な知見を得ることができました。


掃除しよう!

遊歩道をとりあえず最低限使えるようにするには、
・落ち葉
・落石
・枝
・草
を除去すればだいぶ快適になるような未来が見えました。
そこで「一緒に掃除しよう!」と呼び掛けたところ、村内外からご参加いただき総勢11名で掃除ができることになりました。

何が必要になるか分からなかったのでとりあえず刈払い機、ブロワー、スコップ、つるはし、竹ぼうきを持って行きました。
刈払い機で強めの草を刈って、ブロワーでそれを吹き飛ばす。スコップやつるはしで大きめの石を除去して、竹ぼうきで小枝などを払う。
1列になって進んでみましょう。


刈払い!
石は大きいものだと瓦くらいのサイズのものがぽろぽろ
お子さんも参加していただきました◎


その結果

こんなにスギ葉が堆積した道も

いかにも「人が通りましたよ」というような道に。アングルが違うのはお許しください。だいたいこんな感じできれいになっています。

マウンテンバイクに乗った感想は?

「全然違う!葉っぱの上を滑る感じがないし土があるだけで安心感がある!
」やった!


これから

ただ、ところどころにある木の階段が、幅が狭くマウンテンバイクで下りるには結構怖いとのこと。半分に段を減らすのが良いかなあと検討中です。

他にも参加者さんのうちマウンテンバイク経験者でお家の裏にもコースを作っている方が「今度はこんな道具があるといいよ」「コースに変化を付けるならこんなことをしたらいいよ」などのアドバイスも◎
定期的な掃除を考えると道具も充実させていきたいですね。

今回はあくまで道の掃除で、大規模な改変をするにはちょっとまだお時間をいただければと思いますが、トレイル作りの第1歩を踏み出しました。
今後、今までの登山道を楽しみたい方はもちろん、多くのランナーの方やマウンテンバイク・自転車好きな方とも関わりつつ、多様な方が一緒に楽しめる山を作っていければと思っておりますので、またの機会に掃除や整備にご参加いただける方をお待ちしております!

ご参加ありがとうございました!



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