イクメンとはなんぞや。
SNSをなんとなく見ていたら漫画の広告が目に入ったのでちょっとダウンロードして覗いてみた。
「わたしのイクメンブログ」という漫画。
ワーキングマザーの主人公が男性になりきってイクメンブログを書くという内容。
自分がその日行った家事、仕事、育児のことを「男」という立場で書く。
内容は別に嘘ではない。性別だけが嘘。
軽い気持ちで読んでみたんだけれど中身が共感しかないというか自分の心の奥底にあった「そうだよね!そういうことだよね!!わっかる!わかりみ深すぎる!!」という感情が引きずり出された。
よそ様にうちの夫のことを話すととってもいい旦那さんだねと言われることが多い。
確かにいい人ですよ。
でも、その評価が「過剰すぎる」と感じることもある。
私は毎日家で洗濯をし、掃除機をかけ、食材の買い出しに行き、料理を作る。食材の値段や旬、献立のバランスも考える。家族の体調を考えて「今日は夫のお腹が調子が悪いって言っていたから胃腸に優しいものにしよう」とか。
「減量中って言ってたから油を使わないヘルシーなものに」とか。そういうことも考える。
洋服の整理整頓や大型布団やマットレス等寝具の風通し。
不要なものをゴミとして仕分けたり散らばっているおもちゃの片付け、庭の植物の水やり。
多分ここに書いていない家事もいくつもやっている。
「家にずっといるし好きなことをしていればいいじゃん」とか言われるが、家にいるとやるべきことがどんどん目に入ってきて正直ゆっくりしようという気にならない。
だからせめて目に入るものを減らす、物を少なくすれば負担が減るのではないかと考えた。
ところがそうしようとすると夫は「もったいない!捨てないで!捨てるのはいつだってできるじゃん!」とか言ってくる。
挙句の果てには私がゴミ袋に入れたものを「これまだ使えるよ?」とか言って出してくるのだ。
もうほんとにワナワナしてしまいそうなときがある。
私がフルタイムで働いていた時はどうしていたっけ?とふと思い返してみた。
そしたら私が今毎日やっている家事が「ただやられていなかった」だけだったなぁ、と。
考えて買い物して旬のものや体の状況に合ったものを選ぶ。
私は働いていたのでそれができなかった。
すると、外食やレトルトの食材を使うことが増えた。
掃除機をかける余裕がない。
そしたらただ掃除機かけずに家の中に埃が溜まっていく一方だった。
私が今やってる家事って何なんだろうと思う。
やらなくてもいいことなんだろうかちょっと書いていて悶々としてきた。
私が勝手にやっていることなのか。
別にこんなことやらなくたって暮らしていけるのか。
家事って何なんだろう。
主婦って何なんだろう。
イクメンて何なんだろう。
子供の送迎と歯磨き風呂入れ、夫が毎日コンスタントにやっている家事はこの程度。
食器は洗っとくよ、と言われる。
いやいやお前も食ったじゃん。
自由にしていていいよ、って言うのだったら自由になれるような環境を作って欲しい。そもそも日本の男性家事知らなすぎ。
田舎から私の母が遊びに来た時「◯君(旦那)にお皿なんてあらわせてるの!あんた」と怒られた。
なんで夫にお皿洗わせたらいけないのか。
妹も義理のお母さんに「ちゃんと栄養のつくもの作ってあげてね。この子は体が弱いから」的なことを言われたらしい。
なぜ私たちが。なぜ女が。
やることが大前提と決まっているのか。
でも私の体の中にも染み付いているものがある。
食事の時、何かとあれこれ気を使う。
座ってていいよと旦那に言ってしまう。
お母さんが動いていてお父さんが座っている。
それが普通だったから。
夫をダメにしているのはもしかして私なんじゃないかと思ったりする。
正直食事の準備をする時も箸やコップを指示しないと出せない。
何なんだろう。
これすごいもやもやする。もやもやする朝だな。
一緒に暮らせる家の中で家の仕事を分担することってすごく当たり前なんじゃないのか。