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おかげさまで『よくわからない株式会社』が「よくわかならい」スタートを切りました。

というのも法人登記をお願いした司法書士さんが、まさかの「よくわかならい株式会社」と商号を書きまちがえて申請し、法務局の登記官さんも気づかないまま登記が完了してしまった次第です。

※ 現在は正しい商号へ更新済みです

ベテランの司法書士さんとしても長年の経験ではじめてのミスだそうで、登記まで通ってしまったのはこれまでにまわりで一度も聞いたことがないウルトラレアなケースであると誠実にご謝罪いただきました。

▲ 法人登記完了直後から届きはじめた「よくわかならい」郵便物たち

これから会社をつくる人たちがおなじ想いをしないためにも経緯をかんたんにまとめておくと、まず商号の登記ミスが発覚した際、司法書士さんより「安心してください。登記をまっさらな状態から再申請してやりなおすので更正履歴は残りませんよ」とのご説明がありました。

ただ、結果としてその認識自体もまちがっていたようで(こちらについても誠実にご謝罪いただきました)、最終的には『よくわからない株式会社』へ下記のとおり更正登記となりました。ただし、更正履歴については登記事項証明書に表示されない処理がなされたとのことです。

商業登記法第133条第1項による申請人からの更正登記がなされたうえで、商業登記規則第30条の括弧書きにより更正履歴については登記事項証明書から非表示となりました。本来、申請人からの更正登記の場合は登録免許税として2万円が発生しますが、今回は登記官の過誤があったため登録免許税法第5条第12号により非課税となっています。

▲ 司法書士さんからの回答書より要約

ご報告は以上となります。もしなにかの参考になれば幸いです。「もっとこうしたほうがいいのではないか」といったご意見などもありましたらぜひ教えてください。

ただ、個人的にはよくわからない会社がまさによくわからないスタートを切ったことについて前向きに考えています。「よくわかならい株式会社」のままにしてしまうのもアリだったかなと思うほどに。

もちろん最初は説明が二転三転するなかで「少なくない費用を支払ってプロへ依頼したのにこれか」と正直ゲンナリもしたのですが、そんなタフなときに姿勢を立てなおしてくれたのが『よくわからない株式会社』の理念に書いた言葉たちです。

▲『よくわからない株式会社』の理念

ああ、そうだ。人生はよくわからないほうがおもしろい。わかりきったほうではなく「よくわからない」ほうへ踏みだす人たちを「よくわからないことを言葉にする」会社としてますますお手伝いしていこう。

そんなことを設立直後に自ら痛感できたのは「むしろよかった」と思っています。いざというときに「言葉」が大切になることもあらためて確信できましたし。

というわけで「よくわかならい株式会社」ではなく『よくわからない株式会社』があらためてスタートしました。ぜひぜひ「よくわからない」ほうへともに進んでいきましょう。お仕事のご連絡をお待ちしております。

本記事の掲載については今回のキーパーソンである司法書士さんにも事前にご了承いただいております。ビジネスの観点からは別として、こういった想定外のまちがいもできる人のほうが人間としては魅力的でおもしろいとわたしは思います。最後になりますが、本件の解決策について的確なアドバイスをきもちよくご提供してくれた弁護士のMさんへ御礼申し上げます。ありがとうございました。

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