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絵本『町のけんきゅう』から見えてくるものーこだわりのススメー6年生の読み聞かせより

”わたしたちの町しょうかい”
”わたしたちの町のパンフレットを作る”
授業に沿ったこんなテーマが出た小学校6年生の読み聞かせがありました
担当者はみな、頭を悩ませました
ーーーそんな絵本あるのか???????

悩んで悩んで、みなそれぞれの解釈で
絵本を選びます
面白いところです

悩んだ末に全く別の話の絵本に辿り着く人もいます

斯く言う私は真正面から「町」をキーワードに探し続け・・・

で、出会ったのがこの絵本。


『町のけんきゅう 世界一のけんきゅう者になるために』
岡本信也・岡本靖子/文・絵
伊藤秀男/絵
福音館書店


福音館書店のHPに内容の一部が紹介されていましたので
こちらでも使わせていただきました

まず絵のインパクトが大です
一度読んだら頭の中に画像が貼り付きます

内容としては
ひとつの「町」を歩きながら
あれやこれや「見つけて分類」します


例えばこのページでは「その町」にある、
あちこちの食べもの屋さんのショーウィンドウにおける
「カレーのけんきゅう」です

カレーのうつわ
カレーのねだん
カレーのかけ方
カレーを使ったメニュー
(カレーラーメン、カレーどんぶり、カレー煮込みうどんなど)
などなど

他にも店先の「のぼりや旗のけんきゅう」
落ちている「プルタブのけんきゅう」
お店の人の「エプロンのけんきゅう」などなど

後半では
「家の中、まわり編」(食品トレーの種類、ポストの形など)
「電車の中編」(つり革の持ち方、傘の持ち方など)
「町の中の人編」(荷物の持ち方、交通整理員さんの制服など)
「何人いるか調べる編」
「変わった使い方をしているもの編」
「同じもの、古いものを集める編」
「食べる順序編」などなど

もう本人以外には全く興味のないように思える情報をひたすら「けんきゅう」していくのですが、
そのうち、それがなんだかとても価値ある情報に思えてくるのです

町の変遷、時代の流れ、当時の生活様式・価値観までが
透けて見えてくるのです

思わず「当時の」と書いてしまいました
「プルタブ」でピンと来た方がいらっしゃると思いますが
そうなんです、この絵本、時代的には昭和な町並ベースなのです

これがたまらなくノスタルジックで
一つ一つのアルアルがリアルに蘇ります
ちなみに
今の子どもたちにとってこれらは未知の世界、
教室ではこの絵本、
読めば読むほど 多くの「?」が
みんなの頭上に浮かんでいた様子でしたw

つまり小学校での読み聞かせは
正直、はまっていない雰囲気でした(汗)

しかし、クラスの中で2人
この面白さが通じたようで
”ああいう「けんきゅう」面白そう”
って子どもが言っていた
とママ伝に聞きました

キター(>▽<)ー☆

普段は全体的なバランスで絵本を選ぶことが多いですが
たまにはこういうピンポイントに攻める絵本を
読んでもいいのかもしれない

今回の場合、
こういう「けんきゅう」的なものが好きな子は
こういうのが好き、でいいんだよ〜ってことが
伝わったらいいな、と思うわけです。
6年生あたりなら尚更。

でも”わたしたちの町しょうかい”というテーマには
かすってもないですかねw??










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