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キモノノキホン・色留袖

フォーマル着物のひとつである、色留袖。
実は幅広く楽しんでいただける着物だったことをご存じでしたか??
今回は、色留袖について少しでも知っていただけたらと思います。

1.これでスッキリ!色留袖のキホン

地色が黒一色な黒留袖とは違い、華やかな地色で裾に模様のあるのが色留袖です。


クリーム色やピンク・淡い水色…など様々な地色の色留袖があるので、着ていくとその場がパッと明るく華やかになります。
かつては、黒留袖と同様に「既婚女性のみの正装」とされていましたが、
現在では【未婚・既婚を問わずに色留袖を着用できる】とされています。

とは言っても
「色留袖って、訪問着との違いがわからないような…」と思われる方もいらっしゃいますよね。

実は!
色留袖も訪問着も、裾の柄付けは1枚の絵のようにつながった『絵羽模様』になっているのです・・・!!

ここでさらに、色留袖と訪問着の違いを分かりやすくご紹介いたします!!

【村上】エディタ用画像 (20)

<着物の格>
色留袖は訪問着よりも格が上

<柄付け>

色留袖は上半身がすっきり ⇔ 訪問着は上半身(肩や胸元)にも柄がある

<柄の大まかな特徴>

色留袖は『格調高い柄』が多い ⇔ 訪問着は古典柄~モダンまで『幅広いデザイン』 

といった違いがあります。
(訪問着については、別の記事でご紹介いたします!)


2.秘密は「紋」にあった!? 色留袖のTPO

色留袖のスゴイところというと「色柄が素敵!!」なのはもちろんですが…
なんと、着用の範囲が広いのです!!


この色留袖の幅広さのポイントというのが『紋の数』になります。


黒留袖は五つ紋が決まりなのに対して、(詳しくは黒留袖の記事へ!

色留袖は五つ紋・三つ紋・一つ紋と【紋の数を変えることで様々な場に着ていくことが可能】です。


【五つ紋の色留袖は黒留袖と同じ格】になりますし
【三つ紋・一つ紋にすることで格としては五つ紋の色留袖よりも下】になります。

五つ紋の色留袖を着る際には黒留袖と同様に「比翼仕立て」にしましょう。

色留袖の着用のシーンは…

○新郎新婦の親族(姉妹やいとこなど)として出席する結婚式・披露宴
○格式の高い茶会や授賞式やパーティー
●ゲストとして出席する結婚式・披露宴、祝賀会や親族の慶事(入学式・卒業式)
⇒この時に色留袖を着る際は、三つ紋・一つ紋など、主役に近い方よりも格を下げて選びましょう!


3.必見!!色留袖を選ぶポイント!!


選び方の基本は…

◎裾の柄の面積が広く、柄の位置が高いものは若い方向け
◎柄の面積が狭く、柄の位置が低いものはご年配の方向け

と言われています。


また、色留袖の柄に使われている『色の数』『箔・刺繍の量』でも印象が変わってきますので、様々な柄の雰囲気を見て選ぶのがおすすめです。

色留袖と言えば地色です。
ここで色選びのポイントもご紹介します。


◇若い方が色留袖を着用される場合…明るめのピンクや水色など「明るい・華やかな色」

◇ご年齢が高くなってきてから…モスグリーンやベージュなど「少しトーンを押さえた色」

◇50代以降の方…藤色やライトグレーなど「控えめな色」


上のような色にされると着る方の魅力がグッと!上がります。


ご年齢だけでなく
『春はピンク系の色留袖』
「秋には赤茶系の色留袖」といった着用される季節に合わせて色留袖を選ぶのもお洒落ですよね!!

色留袖の小物選びは

五つ紋の色留袖 ⇒ 帯締め・帯揚げは「白を基調としたもの」、草履バッグは「金色・銀色」、そして『末広(扇)』をお忘れなく!

◆三つ紋や一つ紋の色留袖 ⇒ 白だけでなく“少し色味のあるもの”を帯締めと帯揚げに入れると華やかさが出ます♪


色柄も豊富で、品もありながら着ていくだけでその場がパッと華やかになる色留袖。
ぜひさまざまなシーンで色留袖も楽しんでいただけたらと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました✿

きもの百花 ~HYAKKA~
きもの、人、時ー和のスタイルアップを目指す、着物マガジン

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