【第8回模型RTA世界大会】 備忘録
皆さんこんにちは、そらまめです。
今回は、2022年6月17日から19日にかけて行われた、第8回模型RTA世界大会で制作された作品を紹介させていただきます!
己の限界を超えて挑戦するこちらの大会。
総勢15名のモデラーが参加し、ガンプラ、ガレージキット、カーモデルなど様々なジャンルの模型が制作された史上最大規模の大会になりました。
模型RTAとは
RTAとは、リアルタイムアタック(Real Time Attack)の略語で、制作スタートから完成までの制作時間はもちろん休憩や食事にかかった実時間(現実の所要時間)の短さを競います。
また、模型RTAの場合は、そこに模型の芸術性や制作時短技術も評価対象になります。
参戦作品一覧
大会参加者の作品を紹介します!!
【エントリーNo1. やぎー選手】
【作品】 キャラグミン 国木田花丸
目標タイム : 17時間
完走タイム : 14時間43分
ラブライブサンシャインで登場する国木田花丸のガレージキット。
茶色の髪色を黒髪に変更し、全体をスカイブルーとスカイグリーン基調にすることで、原作のキャラクターから見事にイメージチェンジを行っております!
スカート一つ一つの蝶もグラデーションになっており、制作の速さと芸術性を併せてた作品になっております。
【エントリーNo2. われ選手】
【作品】 RE/100 ガンダムリントヴルム
目標タイム : 24時間
完走タイム : 23時間50分
ガンダムビルドダイバーズで登場するガンプラ。
完走タイムは、23時間50分と大会屈指の制作時間です。
原色はZガンダムの様な赤、青、白を基調とした色合いですが、こちらの作品は紺色と黒色のティターンズ基調となっております!
右手にもつ機体よりも巨大なメガ粒子砲?等、制作時間の長さと製作者のこだわりが伝わる作品です!
**優勝** 【エントリーNo3. ノブコフ選手】
【作品】 MG 1 シェンロンガンダム EW (タウヤー装備)
目標タイム : 24時間
完走タイム : 13時間7分
第8回ガンダムRTA世界大会優勝作品!
ガンプラ制作者、唯一のマスターグレード参戦です。
ガンプラで最も制作難易度の高いマスターグレードを目標タイムの約半分、13時間で完成させるという脅威的なスピード。
また、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』に登場する剣「獠牙(タウヤー)」と右肩にある龍の文字など、スピードだけでなく細部のこだわりや、芸術性も非常に高い作品になっております。
【エントリーNo4. とこ〜る選手】
【作品】 Fate/Apocrypha 私服アストルフォ
目標タイム : 18時間
完走タイム : 11時間22分
Fate/stay nightのスピンオフ小説、Fate/Apocryphaでライダーのサーヴァントとして登場するアストルフォの私服verのガレージキットです。
1ヶ月から3ヶ月程度かかるガレージキットをわずか11時間で完成させてしまうのがこの大会の恐ろしいところです。
全ての塗料をラッカー塗料で塗装、ピンクの髪色と黒のリボンの対比が印象的です。
また、足のタイツの質感が素晴らしいです。
ちなみに、こちらのキャラクターは男の子です。
【エントリーNo5. そらまめ選手】
【作品】 ENTRY GRADE 1/144 νガンダム
目標タイム : 8時間
完走タイム : 14時間11分
こちらの作品は、私が製作しました。
2022年に販売されたENTRY_GRADEのニューガンダムになります。
エントリーモデルなため、パーツの切り離しにニッパが不要、合わせ目不要とRTAとしては、作業時間が短縮できたとても作りやすいキットでした。
ガンダムマーカーエアブラシを使用したメタリック基調の塗装も行っております。
*スピード賞* 【エントリーNo6. 岡本選手】
【作品】 1/25 シボレー CORVETTE C6
目標タイム : 5.3時間
完走タイム : 6時間9分
スピード賞受賞作品。
RTAとして最重要視される完走タイム。
制作するキットによって時間は異なりますが、カーモデルとして圧倒的なスピードでRTAを走りきりました!
ゼネラルモータズ(GM)によって制作されたスポーツカー。
こちらの作品は、2005年から13年までに販売されたモデルになります。
曲線美とエッジの効いたパワフルさを兼ね備えたこちらの作品。
ボディや内装、ホイールなども別カラーで塗装するなど職人の技術が光ります。
【エントリーNo7. Y's選手】
【作品】 HGUC 1/144 ドム/リック・ドム
目標タイム : 15時間
完走タイム : 18時間46分
機動戦士ガンダムで登場するドムのラップ塗装作品です!
足元の巨大なスカートに塗装されたラップ塗装が非常に美しいです。
右肩の三連星のデカールやメタリックのジャイアントバズーカなど、ドムの重量感を残しつつ、華やかさも兼ね備えた、作成者様のセンスの高さが伝わる作品です。
【エントリーNo8. ogashu選手】
【作品】 ゴン・ヌー閣下胸像
目標タイム : 15時間
完走タイム : 14時間26分
装甲騎兵ボトムズで登場する、ゴン・ヌー閣下の胸像です。
こちらは、ワンフェス?で販売された特注品。
司令官として百戦錬磨の傭兵連中を束ねる迫力が印象的な作品。見方によっては少しお茶目な感じも受けます。
特に首回りの鎖骨の立体感や台座の落ち着いたリアル塗装など作成者様の技術力の高さが伝わる作品です。
閣下は、アニメ装甲騎兵ボトムズ第2期から出演予定です。
*クオリティ賞* 【エントリーNo9. まりまり選手】
【作品】 シュバルベカスタムミキシング
目標タイム : 12時間
完走タイム : 21時間52分
クォリティ賞受賞作品。
RTAで作成された作品の中でクォリティが最も高かった作品に贈られます。
鉄血のオルフェンズで登場する、シュバルベグレイズを改造したこちらの作品。
塗装の美しさが特徴的で、白を基調とし一部ゴールドの塗装をすることで非常に神々しく仕上がっています!
【エントリーNo10. うぇず選手】
【作品】 ジークルーネ・ザ・シュヴァルツリッター
目標タイム : 12時間
完走タイム : 25時間15分
こちらも鉄血のオルフェンズで登場するジークルーネのキットを改造した作品。
黒と紫を基調としているため、シールドのメタリックオレンジがワンポイントで光ります。
右手に持つシルバーのレイピアと線の細い胴体から、蝶のように舞い蜂のように刺してきそうな作品です!
【エントリーNo11. かっつん選手】
【作品】 RE 1/100 ガンダムリントヴルム-EN
目標タイム : 24時間
完走タイム : 3日(タイムアップ)
ガンダムビルドダイバーズで登場するガンプラ。こちらは、エントリーNo2のわれ選手と同じキットになります。
われ選手の製作時間が大会屈指ということもあり、こちらの作品はタイムアップとなっております。
RTA大会を走り切るためには、キット選びも重要だということも認識させられました。
鮮やかなオレンジの濃淡が映えるこちらの作品。
タイムアップしても作品を追求する作成者様の根性が伝わります!
*準優勝* 【エントリーNo12. あき選手】
【作品】 惣流・アスカ・ラングレー・綾波レイ(水着Ver)
目標タイム : 30時間
完走タイム : 13時間49分
(アスカのみ、10時間24分)
第8回ガンダムRTA世界大会準優勝作品!
惣流・アスカ・ラングレー・綾波レイのガレージキットになります。(アスカのみ評価対象になります)
大会開始時はアスカのみ制作予定でしたが、途中でなんとおかわり。
レイも作成されておりました。
水着の上に着ている白シャツを脱ぐ瞬間を切り出したこちらのキット。
白シャツとオレンジ色の水着のコントラストが非常に透明感を出していると思います!
【エントリーNo13. らんゆり選手】
【作品】 デュークモン
目標タイム : 12時間
完走タイム : 4時間17分
Figure-rise Standardデュークモンのフル塗装です!
制作時間は大会屈指の速さで、制作開始後わずか4時間で完成されており、チートを使っていると噂が立ちました(笑)
デュークモンといえば、巨大なシールドと巨大なランスですが、シルバーとゴールド、で非常に綺麗に塗り分けされており、完成度も非常に高い作品です。
【エントリーNo14. なとな選手】
【作品】 HG 1/144 グレイズアイン
目標タイム : 16時間
完走タイム : 11時間35分
大会最年少のなとな選手。
こちら初参加ながら目標タイムを5時間早く制作されております。
こちらの作品は、鉄血のオルフェンズ、グレイズアインの色違い塗装になります。
上半身の黒色と下半身の鼠色がに綺麗にまとまっており、重力感が伝わる作品になっております。
また、顔部分の水色がピンポイントで映えており、色彩センスが光ります!
【エントリーNo15. 雷狼選手】
※製作中
終わりに
いかがでしたでしょうか。
以上、第8回模型RTA世界大会参加者様の作品になります。
どの作品も非常にレベルの高い作品が揃い、改めて参加者皆様のモデラーとしてのレベルの高さを感じました。
わずか3日間に13体の作品が揃いました。すごいです。
みんなで一緒に模型を作る時の一体感、楽しさ、苦しさを一緒に味わうことができる素晴らしい大会でした!!
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