兵は詭道なり
「「名著のことば」」という書籍よりもう一つ。
「相手を追いつめ過ぎてはいけないよ」と
迷いました。
追いつめ過ぎて〜は本当に大事ですね。
誹謗中傷やパワハラが大きく問題になっている
昨今で本当にみんながこれを心掛けてくれたら
と願うばかりです。
「兵は詭道なり」は本当に有効な言葉だけど
解説に付いていた漫画もだけど、まあまあひどい。
正攻法で勝てない時は違う手も考えろという
解説が付いていて、漫画では相手の弱いところや
気になる言葉を側で囁くことで集中力を欠かせて
いましたが、
やんわりとした表現でも相当卑怯な手段を取っている様子が伝わりました。
実際の手段の内容は決まっていなくて、
状況によってどうやって戦うかは変わる、
どのような手段を取るかは使う人、または
状況によって千差万別あるんだとは思います。
豊臣秀吉がどこかと戦う前にその土地の人々から
物資を高値で買い取り、敵が戦いに備えるのを
困難にさせていた。
ということが明らかになった書面が見つかった
という記事を結構前に見ました。
本当に戦の天才とは恐ろしい。
この言葉で思うことは、自分が詭道を使える
ほどの才覚や能力が無かったとしても
相手は何をしてくるか分からない。
全ての出来事に備えることはできなくても
できる限りあらゆる想定をしておかなくては
ならないということです。
ビジネスや試験、入試といった判りやすい
競争だけではなく、
相手は何かを得る為にあらゆる機会を狙って
仕掛けてきているんだということを
やんわり意識しておくくらいしかできないけど、
(常に疑っていると精神が疲弊してしまうので)
「あれ、変だな?」
と感じた時に
「あーもしかして!」と
感覚的に探り、周りに相談できるように
するしかない。
それは自分だけではなく、自分と親しい人にも
起こることかもしれない。
孫氏の兵法を見ると、
自分はどう生きるか、どう戦うかだけではなく
敵はどうやってくるのかまで
見えてくるような気がする。
そしてそれはとても恐ろしい可能性を秘めている
ことを痛感してやや絶望的にもなる。
それでもやっぱり、躊躇なく最低な手段を取る奴に
いいように負け続けたくはないので
色々なことを考えていかなくてはいけないんだなと
思うばかりです。
(まるでできてはいないケド)