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【コラム①】「果たしてそれはDAOなのか?」

「世界中の人々に挑戦する勇気を与える」をミッションに、株式会社の経営形態を採りながら事業運営をDAOで行う。日本で初めて生まれたDAO型法人「株式会社DAO」の代表取締役 上田敏孝が書く「DAO」をテーマにしたコラム企画第1弾。

筆者紹介:上田敏孝(うえだ としたか)

上田敏孝(うえだ としたか)

【経歴】
株式会社 DAO 代表取締役CEO
一般社団法人地方WEB3連携協会 代表理事
HX DAO Founder
RX DAO Founder
青楓館高等学院 外部顧問 / CLUB Web3顧問 /客員講師
【iU】情報経営イノベーション専門職大学 / 客員教授
OAGE 最高経営責任者CEO

栃木県出身。 2005年からHR系の企業へ入社、ゼロから事業を生み出す経験を採用を通して経験しており、今までに1万人以上の採用と事業開発、インキュベーションに携わってきた経験から役割を分けた活動ではなく、全ての運営においてのデザインを多角的にみるデザイン力・創造力のプロフェッショナル。
「Be a Hero」の精神で、関わる人達の勇気になることを信念に、Web3時代に真のDAOを世界に拡げ、本当の民主主義を実現させるために民間・自治体・教育機関へ年代・幅を拡げ活動を行い、現場目線に沿った本当に必要な支援を行うことを大切にしている。
DAO組織の運営のほかに、200を超える企業や教育機関でWeb3、DAOに関しての講演や企業のWeb3事業参入を支援するWeb3アドバイザーとしても活動しており、多様な業界のリテラシーの底上げに尽力。

◆「株式会社DAO」創業のストーリーはこちら


THEME1:「果たしてそれはDAOなのか?」


今、世界から日本のDAOは大きな懸念感を持たれている。
それはなぜか?

日本ではDAOが存在していないからだ。

日本で本来のDAOを構築しているコミュニティは正味な話し、一つもないと私は感じている。
それは我々DAO Inc.が提供する貢献報酬型DAO「HX DAO」もその1つだ。
このコラムをお読みいただく読み手の方々には、決して我々が真の「DAO」をできているのだと伝えたい意図ではないということを理解していただきたい。

では、日本でのDAOとは、果たしてなんなのか?
シンプルにいえば、「コミュニティ」である。

DAOという言葉が一部のユーザーに流行という形で既に数年、時間が経った。日本の中での進化はなにか?言ってみれば「ソーシャルコミュニティ」や「オンラインサロン」が名前を変えて「DAO」と称しているだけである。

それはDAOとは違う。旧来の体制と実態は変わらないサークルやコミュニティなのだ。

ではDAOではないのに、なぜDAOと呼ぶのか?
100歩譲って、将来DAOになっていくことを目的とした組織ということであれば、言い訳にはなるだろう。
事実として、「HX DAO」も2026年4月までに完全自律分散の組織として完成することを目指しており、その為に「HX DAO」という名前を使わせてもらっているというところがある。

「果たして、それはDAOなのか?」
そして、「本当にDAOではなければいけないのか?」

みなさんの周囲に存在する、DAO(=コミュニティ)に所属する前に、こうして疑問符をつけて考えてみると良いのかもしれない。

なぜなら、「HX DAO」を提供する我々でさえ、日々開発MTGや内部では、「果たして本当にDAOでいいのか?」「DAOである必要はあるのか?」は常に議論を重ね、様々な形での検証パターンを実行しようとしているからだ。

本当のDAOとは極めて酷であり、とてつもなく冷たい現実がある。と私は考える。
本当のDAOとは、民主的で、平和にみんなで決めていける世界。
それは、実現できたら素晴らしい世界ではある。しかしそんな世界がそもそも簡単に作り出せる世の中であれば、世界はとうの昔に1つにまとまり、戦争も起きていないと思う。

民主的で、平和にみんなで決めていける世界。それが果たしてDAOでできるだろうか。断言はできないが、とてもそれは難しいことだと思っている。

今この現実世界に存在するDAOでは、内部的に分裂が起き、時には新しいバージョンのDAOが生まれることもある。そして、トレジャリー(資金の保管庫)にトークン(仮想通貨など)が保管されているが、議決権を持っているユーザーが私利私欲のために、トレジャリーからトークンを持ち出すということが合意の上でなされている。

つまり、それがどんな詐欺的な思惑があったとしても、議決権を持つユーザーが周囲を巻き込めば簡単に操作ができてしまう現実があるのだ。

どれだけ素晴らしいトークンエコノミーのアイデアを生み出しても設計しても、結果的にDAO(分散型自治組織)にすれば、生み出したものの利益は一切関係なく全員のものに自律分散されるのだ。
生み出したから儲かるなんて概念は存在していないのだ。

そして、そういうことを聞くと「それはひどい!」「そんなことは許されない!」そう思うかもしれない。

ただ、それが「DAO」なのだ。

この世界のDAOで起きている事例を知ることで、世界から見た日本のDAOは、DAOではなくいわゆる「コミュニティ」であるということを気づいていただけたのではないかと思う。

ただ、だからといって、DAOは実現できないと思わないでほしい。
そういう状況だからこそ、世界的にDAOが成功している事例はほとんどないといっても過言ではない。だからこそ、日本がそこで成功の形を作ることも可能なのだ。

DAOを諦めてはいけない。DAOはまだマイルストーンの1つでしかない。
「DAOとは何なのか」を我々人類が理解して、社会になにかしらの形で浸透させる未来を作るからこそ、我々はもう一歩成長することができるのだ。

それこそが"挑戦"ではないだろうか。

果たして、それはDAOなのか?
それを理解して、本当のDAOはなにかを共に探求しよう。

DAO Inc.の概要や私たちの運営する「HX DAO」については下記よりご覧いただけます。ぜひご覧ください。

<会社概要>
会社名:株式会社DAO
本社住所:東京都港区南青山3丁目1番36号 青山丸竹ビル6F
代表取締役CEO:上田 敏孝
事業内容:ソーシャルコミュニティ事業、各種コンサルティング、プロジェクト開発業務
Webサイト;https://dao-inc.site/



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