見出し画像

「The world what you want」後書きのようなもの

C96で頒布された拡張少女系トライナリーSS合同誌「こういうのが好きなんですね」に掲載された拙作「The world what you want」についての記事です。

正直「自作についての説明を垂れ流すのは美しくない」みたいな変なこだわりがあって、なるべく避けるようにしてたんですが今回割と一生懸命書いたのでログとして一応残しておくのもいいかなって思いました。あと人の裏話聞くの楽しいですしね。


ほんぺ

読んでいただけたらご存知とは思いますが、逢瀬つばめ(逢瀬つばめではない)です。卯月神楽がいない?いるよ。挙句に夢オチか?どうだろう?

この話を書いた経緯を説明しますと、まず合同のレギュレーションが出た時点で「R18は無えな」となりました。人の読むのはいいんですけど自分で書きたい感じではないので。なので”妄想”を都合よく引っ張ってnoteとか渋で普段お出ししない空気のものを書きたいと思いました(このへんは本誌のあとがきに書いた気がします)
そこに+して、「文章媒体じゃないと出来ないこと」がしたいと思いました。これに関しては合同の企画前から今でも思ってるのですが、漫画とかイラストで充分じゃん、って思われるのが嫌なんですね。優劣じゃないのはわかってるんですけどね…それでまぁ、安直ですけど叙述系かな、と。そこにうっすら考えてた話の「自分を逢瀬つばめと思い込む卯月神楽」を嵌めこんだ形です。

叙述ありきのネタと思われるかもしれませんが、僕個人の「逢瀬つばめと卯月神楽の関係性」の解釈をベースにしてます。そもそもこのふたりの間の

矢印に恋愛感情は無くて、名前を付けるなら「憧れ」とか「甘え」に近いってのが僕の信じるかたちなのですが、まぁそれについての細かい話は省略します。その解釈に沿った時、もし「神楽があの海でつばめの心を壊してしまっていたら」、そこに神楽が持つライフギャザーの権能と世界創造の資質が合わさったら、こんなこともあり得るんじゃないか?という「妄想」です。妄想ですので色々とご都合ですけど、そこはご愛嬌ということで…

一人称が「私」だったり、いつもの髪型(ダブルリングとは言ってない)とか、描写にはそこそこ気を遣ったつもりです。髪型の話は、

眠るつばめを見た神楽「どうして私と同じ顔の子が眠ってるの?」

ちはる「同じ顔?鏡を見たほうがいい」

鏡を見るとそこには、金髪を1房三つ編みにした女の子が…

っていうのをやろうとした覚えがあります。結局書きませんでしたねこれ。テンパってたんだと思います。

後半で声だけ出てきた人は誰だかわかりません。多分ライフギャザーの使用権限があって神楽と縁の深い人なんだと思います。一体誰なんでしょうね?

最終盤パート。つばめとちーちゃんとも仲良くご飯食べてるし、なんか他にも誰かいるらしいし良かった良かった。──じゃあ、今まで見てきたものは何だったの?本当に夢だったの?わからないな。実はここもフェノメノンの中で、皆誰かに都合のいい役割を演じてるのかもしれない。そんなこと無いのかもしれない。確かなのは、今居るここが多分幸せな場所、望んだ場所なんだってことだけ。

……というお話だったのサ。


今覚えてる範囲で書いたので抜けとかあるかも。大体こんなかんじです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?