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ボヘミアンズ第一発見者

 去年の7月に初めてボヘミアンズのライブを観てから私の中の全てが変わったような気がする。前から存在は知っていたしアルバムもいくつか好きで聴いていたけど、2019年になってからここまで私の中で大きな存在になるなんて思ってもみなかった。私にとってのボヘミアンズを記録しておくだけです。わりと長い。

出会いからライブへ行くまで

2011年
 好きなバンドのひとが、ボヘミアンズというバンドがいいと言ったのを聞いたか見たかして調べる。M-ON!でロベレッツのMVを見た。

 ロベレッツを初めて見聞きしたときの気持ちは今でもはっきりと思い出せる。私が好きな音楽はビビビとくるやつ、という自分でもよく分からない基準なのだけれど、この時ばかりはビビビなんてものじゃなかった。ズガーン!だった。

 まず、この5人の並びを見てズガーン!はじめの一音を聴いてズガーン!ボーカルの声を聴いてズガーン!これはとんでもない予感…と思ったらその通りだった。
  全員かっこいいな〜なんか顔塗ってる…弾かずに椅子に座ってる…スティック首にかけてるし…何してんの…?からのぱんださんりょうさん登場シーンの衝撃ったらもう。脳の処理が追いつかないまま大量の風船が降ってきた。とてもとても長い4分間だった。それからこの曲とMVが頭から離れなくなり、HPやブログをチェックするように。しかし、当時いちばん入れ込んでいた某バンドの解散やらなんやらがあって私はしばらくボヘミアンズどころではなかった。

 しばらくして、ジャパキンが廃盤になるような話を聞いて慌てて買った、はず。でも今も売ってるから記憶違いかもしれない。その頃はとにかくお金がなくCDはそうそう買えなかったので、ひたすらジャパキンを聴き込む他はYouTubeブログツイッターを見るくらい。
 すごく覚えてるのが、当時YouTubeにボヘミアンズが特集された音龍門の映像がアップされてた。そこで喋るぱんださんを初めて見て、やべーやつだ…と思ったこと。(これと長文ブログの印象が強くてちょっと怖い人というイメージがなかなか抜けなかった)

 The Comeonまではずっと好きで追っていたけど、NEW LOVEは何か変わった気がしていまいちピンとこなかった。それ以降は熱が落ち着いて、新しいMVが出てたら一度見るくらいに。

2016年
 たまたまブックオフで憧れられたいを見つけて買った。やっぱりボヘミアンズいいじゃん!と思うもそのアルバムを聴き倒すだけ。

2018年1月
 そういえばこのMVまだ見てないなーと再生したポーラ。久しぶりにビビビときた。ぱんださんの衣装がカジュアルなことに驚いたのと、いつも以上にぐにゃぐにゃ動いているのがすごく良かった。すぐにデリシャスを買った。やっぱりボヘミアンズいい!

 ここまで3枚のアルバム(+忌野清志郎トリビュート)を買っていて、どれも大好きで定期的に聴いていた。なのになぜか他のアルバムを聴いたり、バンドの活動をしっかり追うまでにはならなかった。ほんとになんで???

2019年春
 この頃好きなバンドの解散やメンバー脱退がいくつかあり、ライブは行けるうちに行こうと決心した。ずっと忙しかったのが少し落ち着いたこともあって、ここから積極的にライブに行くようになった。
  このタイミングでボヘミアンズの名古屋ライブ情報を知り、見たことないし行ってみるか〜と軽い気持ちでチケットを取る。

初めてのライブから今に至るまで

7月15日 THE TOKYO/THE BOHEMIANS@クラブロックンロール
 未だに初めてのライブでは、この人たち本当に存在してるんだ…!と驚いてしまう。ボヘミアンズも本当にいる!と思ったし、初めて見たロベレッツのMVと少しも変わらず、今も妖しくてキラキラしていることに驚いた。

  まず初めて見たメンバーの印象。ぱんださんはそれまでのイメージで少し怖いというか、謎が多い人だと思ってた。でも汗をかきながら歌ってる姿はすごくかっこよくて、MCもおもしろかった!ダイブして天井を歩くし、いないと思ったらお客さんの中から飛び出てくるし、何より表情がくるくる変わってとにかく目が離せない。こんなに表情豊かでニコニコするような人だったのかと驚いたし、バンドのフロントに立つに相応しい人だと思った。
 りょうさんはチラチラとしか見えなかったけど、姿勢がピッとよくて美しさに圧倒された。りょうさんの脚はステージに立つために、腕はギターを鳴らすために存在しているように思えたし、佇まいがロックンロールだった。ぱんださんとりょうさんが顔を寄せて1本のマイクで歌うところは鳥肌が立った。映像では何度も見ていたけど、ライブだとさらにこんなにもかっこいいのか!脳内のシャッターをバシャバシャ切った。
 ほっしーは初期のクールなイメージ(まだキャラは知らず)だったので、ずっとニコニコして歌いながらベースを弾く姿を見て驚いたし、好き…ってなった。この日後ろの二人はほぼ見えなかった。残念。

 この日は一番後ろで観ていた。すでに持ってるアルバムしか予習しなかったので知らない曲もいくつかあったけど、今までに行ったライブの中でいちばん楽しかった!音源でも最高だけど、生の演奏、歌声、パフォーマンスがあってはじめて完成するロックンロールバンドだと感じた。ライブを観ずにボヘミアンズを知った気になっていた過去の自分を殴りたい。
  それまではライブでの体の動かし方とかよくわからなくて、どのライブでも後ろの方で突っ立ってるような見方をしていた(あんまりよろしくない客だ)。でもこの日は、曲はかっこいいしめちゃくちゃ楽しいし、ぱんださんの煽りに乗せられてたくさん腕を上げたり初めてジャンプしたりもした。なにこれめちゃくちゃ楽しい〜!次のライブも絶対行く!え、アルバム出るの?ツアーも?ワー!

▽この日のセトリ ブログより

 とんでもない沼に足を踏み入れてしまった!その日からずっとボヘミアンズのことが頭から離れない。CDやDVDを買い、ブログやツイッターを遡って読み、MVを見た。大体のMVはアップされた頃に一度は見ていた。その時はそこまで響かなかったのに見直してみたらどの曲もとても良かった。なんでその時はわからなかったんだろう。
 そんなことをしながら新しいアルバムの発売を心待ちにしていた。ここ数年他のバンドでも昔のアルバムを買って聴くことが多かったので、リリース予定が決まっていて、少しずつ解禁される情報を待つ、ということをするのは久しぶりだった。毎日ボヘミアンズとツアーのことを考えてわくわくどきどきしていて楽しかったなー。

12月5日 ツアー名古屋@CLUB UPSET
 待ちに待ったツアー名古屋!7月は一番後ろにいたけど、次は絶対もっと近くで観る!と決めていたのでこの日は下手側3列目くらいに。メンバーが出てきても近すぎてアワ…となってしまいキャー!とか言えなかった。近いのでメンバーが大きいし、汗や指先の動きまではっきり見えてくらくらした。
  前回ほぼ見られなかった後ろの二人。ドミノ先生は物静かなイメージだったけど、思ったよりも演奏が激しくてどきどきした。メンバーの言動にしっかり反応するところ、曲中もまわりをよく見てるところもすき… あと先生のMCの番、歓声の大きさに戸惑ってたのおもしろかったな。
  ジャンさんはこの日もあまり見えない位置だったけど、MCではそのエレガントなお姿がよく見えましたね。立ってくださったので!(その後ツアーファイナルでも擦られるくだり)(すき)
  あとは、ダイブしたぱんださんのビッシャビシャの背中を支えたり、りょうさんの少年のような顔を見たり。ほっしーは近くでみると全身から漫画のような✨キラキラ✨が出ていた。そして顔面強(つよ)!!!
  もちろんこの日も最高に楽しかった!ワンマンなのに体感30分!ほんとは寝不足でちょっと気持ち悪いまま行ったけれど、ライブ中はそんなことすっかり忘れてたし、ライブ後にはばっちり治ってた!ボヘミアンズパワーだ〜

 そしてこの日聴いたNEW LOVEがとても印象的で。キラキラしていて新しいことが始まるようなわくわくどきどきした感じがして、最後の「仲間がいるのさ」にやられてしまった!個人的には過去にボヘミアンズから少し離れたきっかけともいえるこの曲が、今ライブで聴くととてもいい曲だった。ボヘミアンズはずっとかっこよかったのに自分が理解できていなかっただけなんだと気づけたし、時間はかかってしまったけど今はボヘミアンズのかっこよさをちゃんと理解できるようになったことがとても嬉しかった。

12月13日 ツアーファイナル東京@duo MUSIC EXCHANGE
 新しいアルバムがめちゃくちゃ良くて、この素晴らしい曲が全部聴けるのは今回のツアーしかない。名古屋の1本だけじゃ少なすぎでは?と居ても立っても居られなくなり10月末に東京のチケットも取った。同じツアー2本行くのはこれが初めて。(正直それまでは内容同じなのにツアー複数回行くなんて…とまで思ってた。完全に間違ってた。ツアーには行けるだけ行くべきです。)
 ライブはもちろん最高で、気持ちがあふれまくって、今まで描いたことのない絵を描いた。ツイッター見てるとボヘミアンズのファンには絵が上手な方が多いので恥ずかしいけど、それくらい私の中でボヘミアンズが大きくなりすぎて、何かに気持ちをぶつけたかった。(そして下手なりに絵を描くのは楽しかった。)

 この日、完全に沼に沈んだ。もう戻れないし、これからボヘミアンズがある限りはずっとついて行こうと思った帰り道。ボヘミアンズを知ってからここまでおよそ8年、スロースターターにもほどがある!

その後
 7月からずーーっと楽しみにしていたツアーが終わってしまった。先にボヘミアンズの予定がないことがあまりにもさみしくて1月のワンマンも行くことにした。今までの私だったら、電話予約しかできない東京のライブなんてわざわざ行こうとしなかっただろうな。
(だらだら書いていたらこのライブも終わってしまった。コバフェスも。イマイケゴーナウ中止でつらい。早く安心してボヘミアンズライブに行ける世の中になりますように。落ち着いたらまた名古屋来てね…ツーデイズも忘れてないよ…)

  あと、どうしてもボグマぬいが欲しかったので作りました。ふわふわでかわいいです。重みがついたとたん急激に愛しさが増します。毎日撫でてる。


ボヘミアンズは最高だという話

  なんやかんやあり、私の人生で例の某バンド以上に好きになるバンドはいないだろうなとそれまでわりと本気で思っていた。だけど違った。2019年に私はもう一度ボヘミアンズを発見したし、それによって見える世界がまた大きく変わった。そしてボヘミアンズには未来がある。これからボヘミアンズについて行けば新しい景色がたくさん見られること、ずっと好きを更新できることを確信した。というかいつだって最高は今!美しく終わるのもかっこいいけど、今も続けてるバンドはもっとかっこいいに決まってる!ボヘミアンズ最高~~!!!!

 ボヘミアンズのどこがいいって、曲や見た目の良さはわざわざ言うまでもないですね。ロックンロールへの愛とリスペクトをビシバシ感じるところと、何よりライブがめちゃくちゃ楽しいところが好きです。ボヘミアンズは、ボヘミアンズで素晴らしいショーを観せてくれるし、さらに客も楽しませようとしてくれる。実際めちゃくちゃ楽しい。生活感がないところも好き(うまく思っていることを言葉にできないのでざっくりですが)。

  あと、ボヘミアンズの曲は日常に寄り添わないところも好き(私の解釈です)。私はボヘミアンズの曲で直接的には救われることはないし、それを望んでもいない。でもボヘミアンズはいつも少し遠いところで楽しそうなことをしていて、とてもかっこいい。ボヘミアンズはボヘミアンズでいてくれて、夢を見せてくれる。ボヘミアンズが見せてくれる夢はとても美しく楽しいので、私は勝手に自分の生活を自分で頑張ることができる。そんなところも好きです。これからもそうだといいな。

 どうして今の今までボヘミアンズの素晴らしさに気づかなかったんだろう。もっと早くライブに行っていればと後悔したけど、今だからこそ良く思えるようになったとかそういうこともあるのかな。そういうことにしておこう。それでもアルバムリリース前のタイミングで初めてライブに行けたのはなかなか良かったと思う!ワンマンじゃないしな…とか思わず行くことにした私えらい!
 これからはバンドが続く限りついて行くと思います。楽しそうだから。今までの分を取り戻すくらいの気持ちでもっとボヘミアンズを知りたい!好きになりたい!ライブ行きたいー!!!








2011年ごろの私はこれを壁に貼って毎日眺めてました。懐かしい。そして今もまた同じようなことをしてる。