6月の記憶
あと1分で6月を30日分終えるタイミングで書き始めた。
6月ほど、「6月の記憶」がない月はない
と書いたのは、1年前のこと。今年も例年どおりというか、例年にも増して6月を意識しないままに6月を終えようとしている。
これだけ長い時間家で過ごした6月もないだろう。先週、久しぶりに会社のある渋谷のオフィスに出勤したときの“非日常感”ったらなかった。あれほど日常だった習慣も、気づけば不慣れになっていた。家での過ごし方はすっかり板についてきたのだけど、どうにも身体がなまってしまっている感じだけが後ろめたい(とはいっても運動をするには腰が重い)。
(近所の公園でとった1枚)
とにかく最近はずっと見たい、みたいと思っていた映画、本、マンガ、ドラマをしらみつぶしに見ている。シーズン5にもなるドラマ「ブレイキング・バッド」をついにみきり、昔から好きな映画『インターステラー』を見返し、『シュー・ドッグ』や『暇と退屈の倫理学』など以前読んだ本をまた読み直したり、などなど。
これまではずっと新しいもの、新しいもの、といろんな作品に手を出してきたけれど、今は珍しく「また、見返したい」と思う機会が多い。見返すことで以前作品に抱いていたイメージとのギャップにはずいぶん気づかされるし、1つの作品を見ることで他のこれまで見てきた数多ある作品との共通項が自然と見いだされることもある、といった楽しみが増えたからだ。ジャンルによっては「これ以上いろいろ読んでも仕方がないかも」と思い、対象を限定して読むことも多い。なにより忘れっぽいので、記憶にきちんと定着させるために読まなければ、という思いにかられている節もある。
(今月いっぱいで退職することになった会社の同期と食べに行ったときの写真。ハンバーグとカニクリームコロッケという幸せな組み合わせだった)
7月こそ海や山をかけずり回りたいくらいに自然を浴びたい気持ちはありつつも、どうにもまだ思う存分できる日はずいぶんと先になりそう。自分がいかに外出することによって元気を得ていたのかを知る。そういえばジブリ作品がいくつか映画館で再上映されているみたいです。実はまだ見たことのない作品も少しあるので、せっかくならばこのタイミングで見れたらうれしいな。ではでは。