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アメジストとUFO

子どもの頃、母と暮らしていたアパートの近くの路地で拾ったアメジストが、覚えている中で最も古い宝物だった。わたしにはモノを集める性質はなかったが、あのアメジストは割と長い間手元にあったように思う。わたしの鉱石好きは既にあの時からはじまっていた。

頭のすぐ上に巨大なUFOが浮かんでいるのを目撃したのも同じ路地だった。現実だったか夢だったのかいまだはっきりはしないけれど、UFOの素材感やディテールまではっきりと思い出せるほど鮮明な記憶だ。

今思うと、あの路地は時空の裂け目だったのかもしれない。

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