新宿へるす
新宿歌舞伎町。
そこには煌びやかな看板と、多くの広告が立ち並ぶ。
いかに街ゆく人の目を奪うかに何処も必死だ。
そんな中に佇む、クリスタルという文字。
まさに私たちの目を奪い、誘う、煌びやかな名前だ。
その扉を今開ける。
地下へと続く通路を通り、鏡張りで広く見せられた待合室で侘びる。
そろそろ呼ばれる頃だ。
「18番さん」
カーテンをくぐる。
和やかな笑顔で迎えられる。
「今日は寒かったですか?」
手を繋いで薄暗い個室へと入った。
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