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描写でできること②
小説における描写とはなんだろう?
絵を描きはじめたのがいつか。
なんて覚えていませんが、幼いころ母と一緒に絵を描いたのが最初だとするなら、年齢にひとつ、ふたつ足りない年数。
それに対して、一次創作の小説を書きはじめたのはいつか。
これはきっぱり、はっきり言えます。
2019年7月1日深夜0時。
頭の中に物語が浮かぶのはいつものことですが、それを小説にして投稿しようと行動し実行した最初の日です。
しかも、最初から成人向け官能描写ありの恋愛小説。
その当時、よく読んでいた小説投稿サイトに登録し、2222文字の第1話を書いて投稿するまで約3時間。
推敲もせず、誤字だらけのつたない物語をWEB上にあげてしまったのです。
絵描きが小説を書いてみた
その日から1週間、私の頭の中は妄想の物語一色。
家事も用事も恐ろしい速さで片付け、パソコンに嚙りついて小説を書きました。
一日6000文字ほど書いて投稿を繰り返す、自転車操業。
こんなド素人の小説など誰も読むはずないと、アクセス数やポイントなど確認せず、ひたすら書いて、書いて、妄想をキーボードに叩きつけました。
小説がある程度進んだところで、頭の中にあるプロットをアウトプットしました。
漫画でもプロットを作るので作業はスムーズ。
しかし、中世ヒストリカル風の話は初めてなので、プロットに対して私の知識量が足りません。
ささいなことなら、移動速度と手段、距離など。物語における重要なキーアイテムとして、宗教観や貴族令嬢の日常。
慌てて一日かけて調べ、調べながら書き続け、気づけば自分用の資料小冊子が完成していました。
そこで安心して心の赴くまま、取り入れた知識で文章を書いて……書けなくなりました。
正確には、頭の中の映像を文字に出力しようとすると、情報量が多すぎて、書いても書いても終わりが見えない。
しかも、終わらないのは例えば部屋の中のインテリアや洋服、石畳の形、馬車の車内……。
はっきり言って、話に関係のない場面ばかり。
絵を描くように文字を書くと、描写が終わらなくなると気づいたのは1年後。
これが最初に陥ったスランプの経緯。
小説に適切な描写は、その話に最低限必要な情報を、いかに短くセンスよく相手に伝えるか。
それが大事なのだと身をもって知りました。
小さな鍵穴から必要なものだけ写しとるのが小説の描写。
しかし、読む人は想像力で描かれていない広大な世界をイメージする。
今までの経験や知識が行間を埋めて、その人だけの物語ができあがる。
小説は、誰かに読まれて初めて完成する。
描写はそのイマジネーションを引き出すキーワードであれば十分。
そう考えると、なるほど描写が極端に少ない小説も人気が出るはずだと納得しました。
情報があふれた社会ですから、読む人に通じる共通のキーワードさえあれば、勝手に物語は広がるのでしょう。
なんと合理的描写。
ただ、共通のキーワードが通じない人には何のことかわからない話になるのも納得です。
極端な話を理解できたからと言って、初めてのスランプが終わるわけでもなく。
結局、最初に書いた物語は未完のまま……検索除外にしました。
スランプがはじまった直後。
ものは試しにと描写を減らした軽いラブコメ短編を投稿しました。
それが、なんの運命のいたずらか……ランキングで日、週、月1位を獲得。
これも私の描写とはなんだろうという気持ちに拍車をかけました。
その後の私は、ラブコメ一人称とシリアス三人称を交互に書くようになりました。
すると、だんだんラブコメに合う語彙が広がってきたのです。
短く端的に。
センスがあるかどうかは不明ですが、描写を作風に合せて選ぶと、選択肢が増える。
増やす能力が向上する。
とは言ってもまだ小説歴2年ちょっとのひよっこ。
歴戦のつわものがしのぎを削るnoteなどで公開できるようなものは、なかなか書けません! 成人向けですし。
この記事を書くために描写に関するメモをいくつか準備していたのですが、横道にそれたまま戻れませんでした。
次回、もう少し合理的な説明で私が思う描写をnoteに残せたら嬉しいな。
※ついつい余白恐怖症なのかってくらい文字をみっちりさせてしまいました。可読性を考えて、少し改行を入れますね。(編集11,27 4:50)
★noteにコメントありがとうございます。絵を褒めていただけてとても嬉しいです。
文字は初心者ですが……絵は……そこそこ長く画いております。
来年は絵のお仕事も紹介すると思いますのでよろしくお願いいたします。