描写でできること①
何回かに分けて、自分なりに消化してきたものを書きます。
文字数制限して実感する
140文字、300文字、500文字、600文字……短いSSを書く企画に何度か参加しました。エロ書きは敬遠される可能性があるので、匿名参加です。
短い文章だと描けるのは1シーン、多くて2シーン。登場人物も1人、または2人。文字を制限するだけで、さまざまな制約が生じます。
もちろん、この制約は「今の私にできること」を前提に考えるので、いずれは制約がなくなるかもしれません。慣れた人であれば、なおのこと短い文章で自由に表現できるのでしょう。
短編やSSは文章の筋トレ。と、小説の指南書に書いてありました。しかし、私はそこまでポンポンとネタが思いく方ではないので、毎日、トレーニングするのは難しいと考えていました。
かわりにTwitterで呟く文章に、ときどきエッセイてきなもの、思い出話などを混ぜて、短く端的に言葉を選んでいく訓練をしています。あまり成功しているとは思えませんが、楽しく書いています。
さて、企画のSSについてです。
ネタが多ければ何個か出したいのですが(感想や批評をいただける機会は稀なので)残念ながら、毎回絞りだせるのは、ひとつ。ないしは、ふたつ。
そんな少ない本数でも気づきはありました。
短い文章(SS)は読んだ人に行間を推理してもらい、想像力を刺激しなければならない。つまりSSは俳句のようなものなのだ!
……みなさん、そんなことは百も承知だと思います。私も小説の指南書を読んで知っています。ただ、実際にSSを何本か書いてみてはじめて、その知識に実感が生まれたのです。そうか、これのことかと。
あらためて自作のSSを読むと、意外と書けているんですよね。不思議なことに。
しかし、この感覚を持つ前は文字数を抑えるために、どうしたらいいのか悩んでいました。ここは削りたくない。ここは必要。ここなら削っていいかな? などと、あいまいな理由で消して足しての繰り返し。
1回で文字数をおおよそクリアしたものは、必要な部分が必要な個所に収まっていました。悩んで削ったものは、描写が足りなくて主題が弱くなっていました。
今なら、きっと効率的に必要なものを見極めて削れるはず。そして、不足している部分をすぐに発見して足せたはず。
この実感がどのような場面で役に立つのか分かりませんが、次は、もう少し良いものが書けると、自分に期待しています。
描写についてですが、次回もう少し詳しく書きます。