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【書評】”ぼくたちに、もうモノは必要ない。”を理系大学院生が読んで感じたこと。

こんにちは。ふゆんです。

今日は、佐々木典士さんの”ぼくたちに、もうモノは必要ない。”という書籍を紹介しようと思う。正直、この本に出会えてめちゃくちゃモノを捨てることができた。読む前は、断捨離方法を学ぶ本と思って購入したが、手法のみではなく、ミニマリストになった場合の心の変化や幸福についても学ぶことができる最高の一冊となっている。

もちろん、モノを捨てる術の説明も記述されているのだが、ここでは、具体的な方法は控え、ミニマリストとは何なのか?やモノを捨てると何が起こるのか?について述べさせていただく。


●自分の価値は自分が持っているモノの合計ではない

モノは簡単に自分の価値を伝えることができる手法だという。高級なバッグや財布、アクセサリーをしていればお金をたくさん稼ぐだけの能力があることを周りに誇示できるだろう。しかし、この考え方だと自分の価値は持っているモノの価値にものすごい左右される。もちろんそうなれば、そのモノを亡くしただけで自分の価値を失くしてしまった感覚に陥り、モノを執着する生活を送ることになるだろう。

そのようなことにならないために、 内面で価値を伝えることができる人間にならなくてはならない。時間はかかるかもしれないが、仕事をこなす能力や思いやりのある性格を自分の価値として表現するべきである。


●必要なモノは全部持っていたのに、自分に足りないモノばかり目がいく

大体の人は今自分が持っているモノではなく、今持っていないモノばかりに目がいっていないだろうか。「これこれが古くなったから買い換えたいな」や「新しく出たブランドのバッグが欲しい」等だ。

ミニマリストは自分に足りないモノではなく、持っているモノに目を向けている。目を向けるというのは、モノへの感謝をするということだ。今自分の手元にあるモノだけに感謝して生きていく。これがミニマリズムなのだ。



●ミニマリストとは、「大事なもののために減らす人」

前の章でも記述したが、ミニマリストについての説明である。一般的にミニマリストという言葉は少しずつ世間に浸透してきたと思うが、まだミニマリストを誤解している人が多いと感じる。

単刀直入にミニマリストとは「大事なもののために減らす人」である。何でもかんでもモノを捨ててスッキリさせることが目的なのではなく、不要なモノを捨てることで大事なものに感謝する。これがミニマリストの本当の狙いなのだ。


●新しいモノを手に入れたときの喜びが、いつもあなたが小さなことで感じている喜びと大差ない

一万円の指輪、五万円の指輪、三十万円の指輪を手に入れたとき、それぞれの段階で感じる喜びは大体同じだという。五万円の指輪が一万円の指輪をもらった時の5倍嬉しいわけではない。つまり、モノの価格には限界がないが、「人の感情には限界がある」ということだ。


●モノを捨てると「今」を大切にできる

「いつか」という未来に必要だったモノ(これいつか使うかなぁ、など)と「かつて」という過去に必要だったモノ(思い出の品など)を捨てる。すると「今」だけが残り、「今」に集中することができるようになる。筆者も陰気で閉鎖的な人間だったというが、モノを捨てることで「かつて」の嫌な自分にいつまでもこだわらなくなったという。


以上の5点で今回の書評を終えたいと思う。今回もとても良い本に出会えることができた。個人的には、最後の項目である”モノを捨てると「今」を大切にできる”がとても気に入っている。人間の心配事は未来か過去のどちらかであるとよく言われるが、その未来と過去を感じさせるモノを失くすだけで心はとても豊かになったなと感じる。

久しぶりのnote投稿になってしまったが、とても良い内容を書けたと思っている。また紹介したい本に出会えたら、紹介しようと思う。

最近はnoteの内容をラジオ形式でYouTubeに投稿していますので、ぜひぜひYouTubeもチェックしていただけたらとても嬉しいです。

最後まで、見ていただきありがとうございました。

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