神の視点
腐女子歴については、一応。
神代と呼ばれる翼星矢世代のブレイクを多少知ってるぐらいです。
それで、元祖小JUNEの小説道場なんてのも持っていたんですが、現在実家にあるはずなんですが。
小JUNEで、小説を書く際の視点の取り方について、色々と勉強しました。
登場キャラのどこに感情移入をして書くか、第三者の客観的視点を取るかなどの事を、非常にはっきりわかりやすく書いていたんですね。
それで、それを読んだ際に、逆に、小説を読むとき、誰の視点になって自分は読んでいるのか気になるようになりました。
まあ色々な小説とかを、誰の視点でどのように書いているのか気にしながら読むようになり、そうすると逆に、「この場面って別の人の視点を取るとどうなるんだ?」とか考えるようになったんですけども。
その際に、一番困ったのがBLでした。
主に濡れ場的意味で。
つまり、襲っている方の視点で読むか、襲われている方の視点で読むかということなんですが、
それに気がついた時、
なんていうか
ウンギャラゲレポポホゲルピレェエエエエエエエエ!!!!
的な
羞恥はありましたね。
世代的に、女子がおおっぴらに買える大人向けなんて少なすぎる訳で、それで、BLといったら大抵、ちょっと過激で可愛い濡れ場が必ず入っているもんだったんですけども。
まあそういうのを読むは読んでいるんですが、一生懸命書いてくださった文章を、申し訳ないんだけど、読めないっていうか、なんつーか。
どこ視点で読めばいいのコレ!! ってそんなん壁になったつもりで黙って第三者視点で読めばいいんだけど、どうしたって、心理描写やそのときのこころのすれ違いみたいなの入りますよね? だってBLなんだもん。大事なのはこころのつながり。
そういうところを、どうやって読めばいいかというのを、試行錯誤した結果。
一時期、攻めキャラ視点の方が凄く読みやすかったし、書きやすかった事があります。
なんでや。
ちなみに私は同性愛者でも性同一障害者でも全然ありません。
だけど、本当に、一時期、ウンババウンババジャボジャボジャボ!!と踊り出したいぐらい恥ずかしかった濡れ場読書問題は、第三者か、もしくは攻めキャラ視点なら読めるということを発見したのでした。
(しかしBLは女子向けのものなので、どうしたって受け視点のものが多い)
そういうわけで、すんごく困ってしまい、一時期BL本そんなに買わなくなったんですよ。別に濡れ場だけが問題だった訳じゃないんだけど……。
で、それからブランクを経たんですが、その間、自分もBLを二次とかで色々書いたんだけど、受け視点だったり攻め視点だったりかなりのブレブレで、多分そのときそのとき、書きたいあたりによってブレていたんだと思います。
で、受け視点とか攻め視点とか、現在においては
やっぱり
そのとき心境が気になる方? のことを凝視しながら読んでる感じ? が多い気がしますね。
書く方になると、今ちょっと色々ありまして、濡れ場書く気になれないんですが、そのぶん、面白い大人向け恋愛をたくさん読む時期にしたいなーとか思ってますです。
何で最初っから神の視点(壁や埃の視点)で、BLカップルを生暖かく見守るということをしなかったのかは、
……まあ、繰り返しになりますけど、こころのつながりとか揺れ幅が気になるのがBLなんですから……ねえ……。ハイ。
いずれにせよ、小説道場の功罪というのは本当大きいんですが、神の視点というのがあることを教わったのに、なんでか受け視点/攻め視点しか考えられなかった青臭い時代があったということを、ここにしたためておきます。
便利ですよ? 神の視点。