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医者にそこは鬱になっていいんですよと言われた思春期鬱の話

第二次成長期、思春期頃、あほのように本を読んだり文を書いたりして、精神的にも人間関係的にも引きこもりになりました。

毎日が不安で悲しい気持ちで、たまに人と会う時は心臓バクバクで道化役を演じたり、そのほか、トルストイとか読んで泣きじゃくったり、なんともはや立派な思春期鬱でした。

なんていうのか毎日が灰色で、決まり切った毎日の中、当時流行っていたTMネットワークのヒューマンシステム聞いて、私この歌詞理解出来てるけど誰にも言えないわと思ってました。shine!


その頃に、それとは別に、なんでこんなに憂鬱な気持ちなんだろう、なんでこんなにイライラするんだろうと考えて、これはひょっとして第二次成長期の思春期鬱ではないかと、そう自己判断したんですね。

その上で、「私が鬱って贅沢じゃないか?」とそんな気持ちに襲われたんです。毎日三度ご飯が食べられて、好きな時間に寝て、寝る時間まで好きな本読んで書きたい放題で、少ないけど友達もいて、恵まれている点を数えればきりがないんですね。

それなのに、なんでこんな鬱とかになってんのと考え始めると気になって仕方なくなりました。なんでだろうと思っているうちに、だんだん、じゃあ、誰なら思春期鬱になっていいんだろうと考えて、想定したのが、こんな感じ。

性○暴行を受けて

強制妊娠しちゃって

その子どもが流れちゃって

それが学校にバレちゃって

いじめられてるJK。

しかも彼女の生い立ちは赤毛のアンよりもよっぽど酷い孤児院で親は血が繋がっていなくてスーダララララ~。

これで、何か創作的な文章書いていたようです。shine!!(高校の時の話ね)自分がどれだけ世間知らずだったかよくわかるという話なんだけども、これぐらいの目にあったら人間鬱病になるよなあと思い、そういう人なら鬱になってもいいけど、私は五体満足で元気で、本も読めるしご飯も食べられるのに、何をそんなに鬱々してるの???と自分で自分がよくわかんなかったんです。

そこで思考の罠にはまって、鬱になる必要ないのに鬱ってる私って嫌な奴だと悲しんだり、イライラしたり、よくわからない状態でした。高校生って暇ですね。(受験勉強してりゃよかったのに……)

で、その話を知り合いのお医者様に言ったら、「そんな変な事考えるぐらいなら素直に思春期鬱していいんですよ」と言われました。


ちなみに、その、「こんな人なら鬱になる資格あるよね」と妄想した女性はキャラクター化して、ルーズリーフに書いて、友達に見せたら、友達いなくなりました。当たり前だ。


鬱になるのに資格なんか関係ないということが分かったのは社会人になってからのことで、本当、思春期って何考えているかわからないよなあと、我が身を振り返っても確認出来ます。

それとまあ、不登校の子どもとかに、「アフリカの難民」とかの話を言って聞かせても効果が出ない場合があるのは、このせいだと思うんですね。私がやっていたのは、「アフリカの難民」を斜め上でぶっ飛ばしたような嫌な例で、そういうのを自分で想定したり、言って聞かせたりしても、子どもには分からない事があるかもしれない。

じゃあ、どうすればいいのかって言うと、むしろ子どもの話をイライラしないで聞いてあげた方が効果出るかもしれません。子どもが打ち解けてくれない、って場合は、「大人が聞く耳持ってくれないー!」と意地張ってるだけだと思います。少なくとも十代ぐらいまでなら、親がかまってくれれば実は嬉しいのが子どもだと思いますよ(〃'▽'〃)

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